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	<title>研究者ブログ - 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</title>
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	<description>Astrobiology Center</description>
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	<title>研究者ブログ - 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</title>
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		<title>【連載 第２回中編】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―世界に散らばるマリモ、湖底に眠るマリモの記憶②</title>
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		<dc:creator><![CDATA[KamegaiKazuhisa]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 07 Aug 2026 04:24:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>いきなり本題です。 🟢 分類の話：マリモの学名が変わった？ ここで少しだけ、分類学の話に寄り道してみましょう。 「分類学」と聞くと、少し地味... </p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div style="margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" class="sharethis-inline-share-buttons" ></div>
<p class="wp-block-paragraph">いきなり本題です。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-1-1024x572.png" alt="" class="wp-image-10753" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-1-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-1-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-1-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-1.png 1376w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><em>本記事の概要図（生成AIで作成したイメージ画像）。</em></figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f7e2.png" alt="🟢" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /> 分類の話：マリモの学名が変わった？</strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">ここで少しだけ、分類学の話に寄り道してみましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「分類学」と聞くと、少し地味で難しそうに感じるかもしれません。実際、学名の話は、マリモの丸さや阿寒湖の波の話に比べると、一般の読者にはとっつきにくいテーマだと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、今回のマリモの話では、ここを避けて通ることができません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">というのも、最近の論文で、私たちが長いあいだ使ってきたマリモの学名&nbsp;<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong>&nbsp;について、「正しい学名は&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;である」とする整理が示されたからです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">いきなり名前が変わったと言われると、少し混乱しますよね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「えっ、マリモは別の生き物だったの？」<br>「阿寒湖のマリモが新種になったということ？」<br>「これまでの研究は間違っていたの？」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と思われるかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">結論から言うと、マリモという生き物そのものが変わったわけではありません。阿寒湖のマリモが突然別種になったわけでもありません。今回の話は、<strong>新種が見つかったというニュースではなく、</strong><strong>200</strong><strong>年以上前の文献や標本を見直した結果、命名規約に従って正式な学名が整理された</strong>、というものです。変わったのは、「この生物に対して、命名規約上どの学名を使うべきか」という、名前の扱いです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">たとえるなら、同じ人物について、古い戸籍や書類を調べ直した結果、「現在よく使われている名前より、規則上はこちらの名前を正式に使うべきだった」と分かったようなものです。本人が変わったわけではありません。ただし、公式な書類で使うべき名前が見直された、ということです。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4cc.png" alt="📌" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /> ちょこっと余談：学名って誰が付けるの？</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">ここで、もうひとつ素朴な疑問です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「学名って、誰が付けるのでしょうか？」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">「最初に見つけた人が自由に付けられる」と思われるかもしれませんが、実際には少し違います。<br>生物学では、新しい生物だと考えられたものについて、その特徴を詳しく調べ、論文などで正式に発表した研究者が学名を与えます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、「見つけた人」ではなく、「正式に記載した人」が命名者になるのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">もっとも、その後の研究で「実は昔に別の名前が付いていた同じ生物だった」と分かることもあります。その場合は、新しい名前をそのまま使うのではなく、命名規約に従って、どちらを正式な学名とするかが整理されます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今回のマリモの話も、まさにそのような例なのです。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f49a.png" alt="💚" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f604.png" alt="😄" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4a1.png" alt="💡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />学名は「世界共通の名前」</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">まず、学名とは何かを簡単に確認しておきましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「マリモ」という和名は、「毬（まり）」と「藻（も）」を組み合わせた名前です。</strong>&nbsp;丸い毬（まり）のような姿をした藻類であることから、この名前が付けられました。現在広く使われている「マリモ」という名称は、植物学者の川上瀧彌（かわかみ&nbsp;たきや）氏によるもので、氏は1897年（明治30年）に阿寒湖でマリモを発見し、<em>Cladophora sauteri</em>&nbsp;と同定するとともに「マリモ（毬藻）」という和名を提唱しました（川上&nbsp;1897–1898）。一方、和名（毬藻）が植物学雑誌で発表されたのは明治31年（1898年）です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私たちは日本語で「マリモ」と呼んでいますが、世界中の研究者が同じ日本語名を使うわけではありません。英語では<strong>lake ball(s)</strong><strong>、algal ball(s)</strong>（Tuji &amp; Niiyama 2022）、<strong>moss ball</strong>（アクアリウム流通）、あるいは以前の分類に由来する<strong>Cladophora ball</strong>（Acton 1916）&nbsp;、あるいは日本語由来の&nbsp;marimo&nbsp;などと呼ばれることがあります</p>



<p class="wp-block-paragraph">そこで、生物学では世界共通の名前として「学名」を使います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">たとえば、これまでマリモの学名として広く使われてきたのが&nbsp;<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong>&nbsp;です。読み方は「アエガグロピラ・リンナエイ」に近いでしょうか。属名が&nbsp;<strong><em>Aegagropila</em></strong>、種小名が&nbsp;<strong><em>linnaei</em></strong>&nbsp;です。人間の名前にたとえるなら、属名が名字、種小名が名前のようなものです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ただし、生物の学名は、自由につけてよいわけではありません。藻類、菌類、植物の学名は、国際的な命名規約に従って扱われます。そこでは、「同じ生物に複数の名前がついていた場合、どの名前を優先するのか」「名前を変えるときはどう書くのか」「その名前がどの標本に基づくのか」といったルールが細かく決められています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">このルールに照らして、マリモの名前をもう一度調べ直したのが、Guiry and Frödén&nbsp;による2023年の論文です。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f49a.png" alt="💚" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f604.png" alt="😄" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4a1.png" alt="💡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />マリモは、昔から名前が揺れていた</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">実は、マリモの学名は、もともと安定していたわけではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">古い文献では、マリモは&nbsp;<strong><em>Conferva</em></strong>&nbsp;という属に入れられていました。その後、<strong><em>Cladophora</em></strong>&nbsp;属に移された時期もあり、<strong><em>Cladophora aegagropila</em></strong>&nbsp;や&nbsp;<strong><em>Cladophora sauteri</em></strong>&nbsp;という名前で扱われてきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そのため、少し古いマリモの論文を読むと、現在の感覚では「これは本当に同じマリモの話なのか？」と思うような名前が出てくることがあります。しかし、多くの場合、それらは現在のマリモに相当する生物を、当時の分類体系で呼んでいたものです。（なお、こうした属の移り変わりは藻類学の一般的な経緯であり、後で紹介する&nbsp;Guiry and Frödén&nbsp;の2023年論文が直接扱っているのは、このうち&nbsp;<strong><em>Conferva aegagropila</em></strong>&nbsp;と&nbsp;<strong><em>Conferva brownii</em></strong>、そして&nbsp;<strong><em>Aegagropila</em></strong>&nbsp;の関係です。）</p>



<p class="wp-block-paragraph">その後、分子系統解析<strong><sup>*1</sup></strong>&nbsp;が進み、マリモは一般的な&nbsp;<strong><em>Cladophora</em></strong>&nbsp;属とは異なる系統に属することが示されました（この系統解析については、中編①で紹介した18S rRNA遺伝子の研究が大きなきっかけになりました）。その結果、<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong>&nbsp;という名前が広く使われるようになりました。ただし、この名前が広く定着したのは2010年前後以降で、それ以前は&nbsp;<strong><em>Cladophora</em></strong>&nbsp;系の名前が主流でした。意外に新しい呼び名なのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>(＊1 分子系統解析：DNAやRNAなどの遺伝情報を比較し、生物どうしの進化的な近縁関係を調べる方法です。見た目がよく似た生物でも、遺伝情報を調べることで、本当に近い仲間なのか、それとも別の系統なのかを判断できます。)</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">ここまでは、「分類上の位置づけ」の話です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、「この藻類は&nbsp;<strong><em>Cladophora</em></strong>&nbsp;属に入れるより、<strong><em>Aegagropila</em></strong>&nbsp;属として扱う方がよい」という整理でした。ところが、Guiry and Frödén&nbsp;の論文で問題になったのは、もう少し細かい、しかし分類学では非常に重要な<strong>「命名上の優先順位」</strong>の話です。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4cc.png" alt="📌" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /> ちょこっと余談：そもそも、同じ生物に複数の名前がつくことってあるの？</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">「ひとつの生物に、名前が2つもあるなんて不思議だな」と思われるかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">実は、生物学では珍しいことではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">たとえば、ある研究者がヨーロッパで見つけた藻類を新種だと思って名前を付けたとします。一方、その数十年後、別の研究者が遠く離れた日本で同じ生物を見つけ、別の新種だと思って別の名前を付けたとしましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その時点では、お互いに「同じ生物」だとは気づいていません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、その後、世界中の標本やDNAを詳しく調べた結果、「実はこの2つは同じ生物だった」と分かることがあります。すると、同じ生物に複数の学名が存在する状態になります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">こうした場合、生物学では「どちらの名前を正式な学名として採用するか」を、国際的な命名規約に従って整理します。その基本となる考え方が、「先に有効に発表された名前を優先する」というルールなのです。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f49a.png" alt="💚" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f604.png" alt="😄" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4a1.png" alt="💡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />名前には「先に発表されたものを優先する」ルールがある</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、分類（どのグループに属するか）の問題と、命名（何という名前で呼ぶか）の問題は、実は別の話なのです。学名の世界には、基本的に「先に有効に発表された名前を優先する」という考え方があります。これを<strong>優先権の原則</strong>と呼びます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">もちろん、例外や細かな条件はあります。しかし大まかに言えば、同じ生物に複数の学名がついていた場合、後からよく使われるようになった名前より、より古く、正しく発表された名前を優先する、というルールです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここで登場するのが、<strong><em>Conferva brownii</em></strong>&nbsp;という古い名前です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この名前は、1809年に&nbsp;Dillwyn&nbsp;によって記載されました。もとになった材料は、Robert Brown&nbsp;が「Dunrea, Ireland」から送ったもので、洞窟内の濡れた岩に生えていたと記されています。この&nbsp;Dunrea&nbsp;は、アイルランド北東部・Donegal県（ドニゴール県）の&nbsp;Inishowen&nbsp;半島にある&nbsp;Fort Dunree（アイルランド語で&nbsp;An Dún Riabhach、別名&nbsp;Dunrea）を指し、Robert Brown&nbsp;が軍医補として赴任していた場所でした。Guiry and Frödén&nbsp;は、この&nbsp;<strong><em>Conferva brownii</em></strong>&nbsp;が、従来<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong><em>&nbsp;</em>と呼ばれてきたマリモと同じ分類群として扱われるなら、現在使うべき名前は&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>になる、と整理しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここで少しややこしいのは、<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong>&nbsp;という名前自体も古い名前だという点です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>Aegagropila</strong>&nbsp;属は、1843年に&nbsp;Kützing&nbsp;によって設立されました。そのとき&nbsp;Kützing&nbsp;は、リンネ<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>2&nbsp;</sup></strong>が記載した&nbsp;<strong><em>Conferva aegagropila</em></strong>（リンネがこの名前を与えたのは、スウェーデンのダンネモーラ湖の標本でした。中編①で「スウェーデン産の材料」と呼んだものにあたります）に基づき、<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong>&nbsp;という名前を使いました。しかし、もしそのまま&nbsp;<strong><em>Aegagropila aegagropila</em></strong>&nbsp;としてしまうと、属名と種小名が同じになってしまいます。植物や藻類の命名規約では、このような名前は基本的に認められません。そのため、Kützing&nbsp;は&nbsp;<strong><em>linnaei</em></strong>&nbsp;という置き換え名を作ったわけです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>(＊2 リンネ（Carl Linnaeus, 1707–1778）：スウェーデンの植物学者・博物学者。現在の生物分類学の基礎を築き、属名と種小名からなる「二名法」を確立したことで知られています。)</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">一方、<strong><em>brownii</em></strong>&nbsp;という種小名は、1809年の<em>&nbsp;<strong>Conferva brownii</strong>&nbsp;</em>に由来します。これが同じ生物を指していると認められるなら、<strong><em>linnaei</em></strong>&nbsp;よりも古く、しかも&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;として使える名前になります。そこで、Guiry and Frödén&nbsp;は、命名規約に従えば&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;が正しい名前だと結論づけたのです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-2-1024x572.png" alt="" class="wp-image-10755" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-2-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-2-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-2-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-2.png 1376w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><em>1809年、アイルランドの洞窟で採集するRobert Brownとダンディ・マリモ（生成AIで作成したイメージ画像）。洞窟内の濡れた岩に生える細い「糸状のマリモ（Conferva browniiのタイプ標本となる藻類）」を見つめる、ダンディ・マリモ。そして、その隣で丁寧に採集を行うRobert Brown。</em></figcaption></figure>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f49a.png" alt="💚" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f604.png" alt="😄" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4a1.png" alt="💡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />「タイプ標本」が名前のよりどころになる</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">もうひとつ重要なのが、「タイプ標本」という考え方です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">学名は、単なる説明文やイメージに結びついているわけではありません。原則として、その名前の基準となる標本に結びついています。この標本を<strong>タイプ標本</strong>と呼びます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">たとえば、ある生物について「緑色で、糸状で、丸くなることがある」と説明しても、それだけでは似た生物と区別が難しい場合があります。しかし、「この名前は、この標本に基づいている」と決めておけば、後の研究者がその標本を参照しながら、名前の適用範囲を検討できます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Guiry and Frödén&nbsp;の論文では、<strong><em>Conferva aegagropila</em></strong>&nbsp;の基準となるリンネの標本、そして&nbsp;<strong><em>Conferva brownii</em></strong>&nbsp;に関係する標本が詳しく検討されています。論文には、リンネの標本や、Dillwyn&nbsp;が記載した&nbsp;<strong><em>Conferva brownii</em></strong>&nbsp;の図版、さらに&nbsp;Lund&nbsp;大学に残る&nbsp;<strong><em>Conferva brownii</em></strong>&nbsp;のタイプ標本（正確には、後に基準として選び直された「レクトタイプ」<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>3&nbsp;</sup></strong>と呼ばれる標本）も示されています。この標本は、Robert Brown&nbsp;が採集し、Dillwyn&nbsp;から&nbsp;Borrer、そして&nbsp;C. A. Agardh&nbsp;へと渡ったもので、Lund&nbsp;大学に残る&nbsp;Agardh&nbsp;の標本庫に収められています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>(＊3 レクトタイプ：もともとタイプ標本が指定されていなかった場合に、後から正式に選ばれる基準標本のこと。)</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり今回の学名変更は、「なんとなく名前を変えた」という話ではありません。古い文献、標本、図版、命名規約を一つずつ確認した結果として、「この生物には&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;という名前を使うのが適切である」と整理されたものです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">分類学というと机上の議論のように聞こえるかもしれませんが、実際には、標本庫に残された小さな藻類片、200年以上前の図版、古い手紙やラベルの記録までたどる、かなり地道な作業です。マリモの名前の背景には、湖底の生態だけでなく、博物館や標本庫に積み重ねられてきた長い研究史もあるのです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-3-1024x572.png" alt="" class="wp-image-10756" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-3-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-3-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-3-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-3.png 1376w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><em>200年前の古い戸籍・標本庫を調べるダンディ・マリモ（生成AIで作成したイメージ画像</em>。<em>あくまでイメージです）。</em></figcaption></figure>



<div style="height:48px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f49a.png" alt="💚" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f604.png" alt="😄" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4a1.png" alt="💡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />では、これからは何と書けばよいのか？</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">では、私たちは今後、マリモの学名をどのように書けばよいのでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">研究論文や専門的な文脈では、今後&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;が使われる場面が増えていくと考えられます。実際、近年のデータベース<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>4&nbsp;</sup></strong>や保存株情報<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>5&nbsp;</sup></strong>でも、<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;として扱う例が出てきています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>(＊4 データベース：生物の名前や分類、分布、文献などの情報をまとめたオンライン資料です。研究者は、学名や分類の確認によく利用します。代表的な藻類データベースに, 「<a href="https://www.algaebase.org/">AlgaeBase</a> (URL: https://www.algaebase.org)」があります。アイルランド国立大学ゴールウェイ大学（旧・アイルランド国立大学ゴールウェイ校）が運営する、世界中の藻類の学名、分類、分布、文献などを収録した代表的なデータベースです。分類や学名が変更されると、その情報も随時更新されます。AlgaeBase は誰でも無料で利用できますし, 登録やログインは不要で、ブラウザからアクセスして学名や和名を検索できますので、自分で属名、学名、和名や英名などを入力して検索してみてください。)</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>(＊5 保存株情報：研究機関が保存・管理している生物（培養株）の情報です。採集地や学名、性質などが記録されており、研究に利用されています。)</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">一方で、これまでの膨大な研究では&nbsp;<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong>&nbsp;という名前が使われてきました。特に2010年代から2020年代前半のマリモ研究では、この名前が非常に一般的です。もっとも、先に述べたように、この名前が広く定着したのは2010年前後以降で、使用歴そのものは意外に浅いものです。とはいえ、この十数年の研究成果と読者の記憶に深く結びついた名前であることは確かなので、過去の研究とつなげて読むときには、しばらくの間、</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><em>Aegagropila brownii</em></strong><strong>（旧&nbsp;<em>Aegagropila linnaei</em></strong><strong>）</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">あるいは、</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><em>Aegagropila brownii</em>&nbsp;=&nbsp;<em>Aegagropila linnaei</em></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">のように、両方の名前を併記するのが読者にとって分かりやすいと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">このブログでも、基本的には読者になじみのある「マリモ」という和名を使います。学名が必要な場面では、文脈に応じて&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;と書き、必要に応じて「旧&nbsp;<em>Aegagropila linnaei</em>」と補足する形にしたいと思います。</p>



<div style="height:40px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f49a.png" alt="💚" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f604.png" alt="😄" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4a1.png" alt="💡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />名前が変わっても、マリモの価値は変わらない</strong></h3>



<p class="wp-block-paragraph">最後に、ここを強調しておきたいと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">学名が&nbsp;<strong><em>Aegagropila linnaei</em></strong>&nbsp;から&nbsp;<strong><em>Aegagropila brownii</em></strong>&nbsp;に整理されたとしても、阿寒湖のマリモそのものが変わるわけではありません。阿寒湖の湖底で、無数の糸状体が絡み合い、長い時間をかけて美しい球状体をつくること。その巨大な球状マリモが、世界的に見ても非常に珍しい存在であること。そして、その生育環境が守るべき貴重な自然であること。これらは何も変わりません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">むしろ、学名の歴史をたどることで、マリモがどれほど長く研究者の関心を集めてきた生物なのかが見えてきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">北欧の湖、アイルランドの洞窟、ヨーロッパの標本庫、そして北海道の阿寒湖。マリモという小さな緑色の藻類の名前には、思いのほか広い世界と長い時間が刻まれています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">分類学の話は少し細かいですが、名前をたどることは、その生物が人間にどう見つけられ、どう記録され、どう理解されてきたのかをたどることでもあります。そう考えると、マリモの学名変更は、単なる名前の訂正ではなく、マリモ研究の長い歴史をもう一度読み直すための入口なのかもしれません。</p>



<figure class="wp-block-gallery has-nested-images columns-default is-cropped wp-block-gallery-1 is-layout-flex wp-block-gallery-is-layout-flex">
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="785" height="1024" data-id="10759" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-4-785x1024.jpg" alt="" class="wp-image-10759" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-4-785x1024.jpg 785w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-4-230x300.jpg 230w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-4-768x1002.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-4-1177x1536.jpg 1177w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-4-1570x2048.jpg 1570w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-4.jpg 1812w" sizes="(max-width: 785px) 100vw, 785px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" data-id="10758" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-5-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-10758" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-5-768x1024.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-5-225x300.jpg 225w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-5-1152x1536.jpg 1152w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-5-1536x2048.jpg 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-5-scaled.jpg 1920w" sizes="(max-width: 768px) 100vw, 768px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" data-id="10757" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-6-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-10757" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-6-768x1024.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-6-225x300.jpg 225w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-6-1152x1536.jpg 1152w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-6-1536x2048.jpg 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/08/marimo-2b-6-scaled.jpg 1920w" sizes="(max-width: 768px) 100vw, 768px" /></figure>
<figcaption class="blocks-gallery-caption wp-element-caption"><strong><em>おまけの1コマ：</em></strong><em> とある場所の構内で見かける立派なスズカケノキ（プラタナス）。秋から冬にかけて、まるでマリモのような可愛らしい球用の果実を実らせます。まるで「マリモのなる木」ですね。</em></figcaption></figure>



<p class="has-text-align-right wp-block-paragraph">アストロバイオロジーセンター特任研究員　河野　優</p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2026/08/07/10752/">【連載 第２回中編】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―世界に散らばるマリモ、湖底に眠るマリモの記憶②</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>国際研究会 Cool Stars 23 参加＆運営報告記</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2026/07/23/10693/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[KamegaiKazuhisa]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 01:43:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=10693</guid>

					<description><![CDATA[<p>河野さんのマリモブログが絶賛連載中ですが、今日はちょっと別の話題を。 6月15日から19日、東京・有明にて、国際研究会 Cool Stars... </p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div style="margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" class="sharethis-inline-share-buttons" ></div>
<p class="wp-block-paragraph">河野さんのマリモブログが絶賛連載中ですが、今日はちょっと別の話題を。</p>



<p class="wp-block-paragraph">6月15日から19日、東京・有明にて、国際研究会 Cool Stars 23 が開催されました。およそ600名の研究者が世界中から集まった大規模な研究会です。ABCも協賛しており、私を含めABCの研究者や学生も、オーガナイザーやサポートスタッフとして長らく運営に携わってきました。今日は参加者(&amp;運営)目線でクールな一週間を振り返ってみます。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="814" height="458" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-1.png" alt="Cool Stars 23のバナー。実は広報担当の私が作りました。背景の画像は、運営メンバーが撮影したお台場の写真と著作権フリーの浮世絵の画像を使って、Adobe Fireflyで作成。Cool Starsらしさと日本らしさを出せたかなと、結構お気に入りです。" class="wp-image-10694" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-1.png 814w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-1-300x169.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-1-768x432.png 768w" sizes="(max-width: 814px) 100vw, 814px" /><figcaption class="wp-element-caption"><em>Cool Stars 23のバナー。実は広報担当の私が作りました。背景の画像は、運営メンバーが撮影したお台場の写真と著作権フリーの浮世絵の画像を使って、Adobe Fireflyで作成。Cool Starsらしさと日本らしさを出せたかなと、結構お気に入りです。</em></figcaption></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">この研究会は Cool Stars 、つまり「低温度星」の研究会ですが、低温度星の定義は特に定まってはいません。多くの参加者に共通している認識は、「太陽と同程度か、それより温度の低い天体」。天文学的にいうと、G、K、M型星や褐色矮星が主な対象です。生まれたばかりの恒星から、年老いた赤色巨星まで。また、恒星の周りの円盤や惑星系も議題のうちに入ります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">元々は、「<em>Cambridge Workshops on Cool Stars, Stellar Systems and the Sun</em>」という名前の研究会で、1980年1月、アメリカのケンブリッジで開催された小規模ワークショップが始まりだったとのこと。それから Cool Stars シリーズとして、およそ2年ごとに開催されてきました。あのミシェル・マイヨール博士とディディエ・ケロー博士が、世界で初めての系外惑星「ペガスス座51番星b」の発見を初めて報告したのは1995年の Cool Stars 9 でした。彼らの発表の後、会場はスタンディングオベーションだったとか。歴史のある研究会です。近年はアメリカ合衆国とヨーロッパの国々で交互に開催するのがお決まりになっていましたが、今年は初めてのアジア開催として日本が選ばれました。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="472" height="630" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-2.jpg" alt="日曜日のレセプションとトークイベントが開催された日本科学未来館。" class="wp-image-10695" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-2.jpg 472w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-2-225x300.jpg 225w" sizes="(max-width: 472px) 100vw, 472px" /><figcaption class="wp-element-caption"><em>日曜日のレセプションとトークイベントが開催された日本科学未来館。梅雨時でしたが天気は良い日が多く、初夏の陽気の一週間となりました (ありがたい…)。</em></figcaption></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">私はコロナ禍明けの2022年にフランス・トゥールーズで開催された Cool Stars 21、2024年にアメリカ合衆国・サンディエゴで開催された Cool Stars 22 にも参加してきました。2年ごとに、観測や解析の技術がどんどん向上し、業界の潮流も移り変わっているのを感じます。2024年の Cool Stars 22 では、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による成果が多数報告されました。今年の Cool Stars 23 では、それらの観測結果をどう解釈するかという、よりテクニカルな解析手法や理論モデルについての発表が多かった印象を受けました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私が着目しているのは「（年齢1億歳以下の）若い惑星」と、「恒星の磁気活動」です<sup>*</sup> が、それらについても興味深い発表が多くありました。若い惑星の軌道や大気の観測結果が続々と報告され、これらを説明できる惑星形成・進化過程の統一的な理論が求められているのを感じます。私たちのポスター発表では、年齢300万歳という非常に若いトランジット惑星について、軌道の傾きを調べた研究について紹介しました。原始惑星系円盤などの研究をしている方々から興味を持っていただき、有意義なポスターセッションとなりました。この研究成果はやがて論文になる予定なのでお楽しみに。</p>



<p class="wp-block-paragraph">また、若い惑星の観測には恒星の影響がつきものです。惑星が若いということは恒星も若く、若い恒星はフレアや黒点といった磁気活動が非常に活発なのです。これらは惑星のシグナルを検出する際のお邪魔モノになるため、どう除去するかが重大テーマです。最近のCool Starsでの発表からは、これらの影響を「ノイズ」として統計的に処理するのではなく、観測事実から恒星物理を正しく理解し、それらを反映したモデルを作ろうという業界の流れを感じます。まだ「これが正解」という手法が見つかっているわけではないので、様々な手法を比較検討し、より高精度化していくことは今後の重要な課題となると思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（<sup>*</sup>私のこれまでの研究についてはこちらのプレスリリースもどうぞ: <a href="https://www.abc-nins.jp/2025/09/09/9838/" target="_blank" rel="noopener" title="">黒点を横切る惑星が伝える、傾いた惑星系の姿</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph">さて、Cool Stars は世界中から研究者を集めた「お祭り」のような一面もあり、会議期間中には様々なイベントが開催されます。日曜日には日本科学未来館でのレセプションとトークイベント、火曜日には若手研究者が進路について意見交換できる「Young Astronomers’ Lunch」や特別レクチャー、火曜日にはグループに分かれて東京観光するエクスカージョン、木曜日にはバンケットが開催されました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">特別レクチャーでは、同志社大学・京都大学名誉教授の柴田一成先生に、「Discovery History of Superflares」と題してご講演いただきました。柴田先生らは、太陽に似た恒星で「スーパーフレア*」を発見し、太陽でも低い確率でスーパーフレアが発生する可能性を示した研究で世界的に知られています。京都大学をはじめ、日本はフレアや恒星磁気活動の研究において世界をリードする成果を挙げています。講演では、壮大な音楽とともに太陽の黒点やフレアの様子を映し出すアート作品を交えながら、その物理やスーパーフレア発見に至る経緯についてお話しいただきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">大学生も解析に参加したという、柴田先生らの興味深い研究の舞台裏については、天文月報の記事もぜひどうぞ。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/25b6.png" alt="▶" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />︎<a href="https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/2014_107_05/107_253.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">「特集：太陽型星におけるスーパーフレア （1）スーパーフレア研究はいかに始まったか」（天文月報2014年5月号）</a></p>



<p class="wp-block-paragraph">（<sup>*</sup>スーパーフレア: フレア(恒星表面での爆発現象)のうち、太陽で起こる最大級のフレアのエネルギーに比べ100倍以上大きいエネルギーを持つ現象。）</p>



<p class="wp-block-paragraph">私は広報・Web担当をしながら、エクスカージョンやバンケットの準備のお手伝いをしていましたが、海外の人たちは日本に来てどんなことを楽しみたいのかな、と想像することは、改めて日本や東京の魅力を発見するきっかけにもなりました。特にバンケットではけん玉や折り紙を用意した「日本の遊び体験ブース」を作ったのですが、これが大人気でした。世界中の研究者たちが無邪気にけん玉をしている姿はかなりほっこりするものがありました(笑)</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="706" height="396" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-3.jpg" alt="バンケットの片隅に作ったフォトブース。" class="wp-image-10696" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-3.jpg 706w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/cs23-3-300x168.jpg 300w" sizes="(max-width: 706px) 100vw, 706px" /><figcaption class="wp-element-caption"><em>バンケットの片隅に作ったフォトブース。運営仲間たちからは「ここだけ文化祭みたい」って言われましたが、大人気でした。本当です…！</em></figcaption></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">実際のところ、今回の Cool Stars 23 は運営の仕事でずっとバタバタしていましたが、レセプション、エクスカージョン、バンケットなど、一つ一つのイベントが大きな問題なく終わっていくと、その度に安堵と、少しの寂しさで一息つくのでした。今回 Cool Stars の運営に携わらせていただいて、大きな研究会の成功は、驚くほどたくさんの人々の協力と、長い時間をかけた準備の賜物なのだということを実感しました。今後研究会に参加した時は、オーガナイザーへの感謝と共感で溢れそうです。もっとこうしたかった、ああすればよかったという反省は多数ありますが、また今後こういった研究会運営の機会があれば、ぜひ生かしていこうと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そしてバンケットで発表された次回の Cool Stars 24 開催地は……<strong>シドニー</strong>！</p>



<p class="wp-block-paragraph">2年後の2028年7月、なんと、オーストラリアで皆既日食が見られる7月22日に合わせて開催されます。これはなんとしても行かなければなりません……。Cool Starsに参加するたび「もう前回から2年経ったのか」と驚きますが、またあっという間に2028年がやってくるのでしょう。次回こそ口頭発表ができるような素晴らしい研究成果を携えてシドニーに向かうべく、これからの2年間もがんばります。</p>



<p class="has-text-align-right wp-block-paragraph">森 万由子（アストロバイオロジーセンター）</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2026/07/23/10693/">国際研究会 Cool Stars 23 参加＆運営報告記</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【連載 第２回中編】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―世界に散らばるマリモ、湖底に眠るマリモの記憶①</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2026/07/22/10686/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[KamegaiKazuhisa]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 09:35:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=10686</guid>

					<description><![CDATA[<p>いよいよ7月も下旬に入り、関東甲信地方では梅雨が明けました。夏本番です。天気予報で予想最高気温に40℃と表記されてる地域もあるくらい、猛暑日... </p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div style="margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" class="sharethis-inline-share-buttons" ></div>
<p class="wp-block-paragraph">いよいよ7月も下旬に入り、関東甲信地方では梅雨が明けました。夏本番です。天気予報で予想最高気温に40℃と表記されてる地域もあるくらい、猛暑日が続いています（夏日、真夏日、猛暑日はあるけど、酷暑日ってあるんでしょうか？熱帯夜はありますが、真夏夜、超熱帯夜もある？）。予想気温で“40℃表示”はこれまで見たことない気がします（汗）。外に出た瞬間、強い日差しとむっとした空気に包まれて、「出掛けるのやめようかな？」と思ってしまいます（汗汗）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">こうした時期に特に気をつけたいのが、熱中症ですね。熱中症というと、炎天下で長時間過ごしたときに起こるもの、というイメージがあるかもしれませんが、室内でも起こりますし、寝ている間にも起こることがあるようです。夜のあいだに室温が上がり、さらに自分では気づかないうちに汗をかくことで、体の水分が失われてしまうためだそうです。寝る前の水分補給はもちろん、冷房も欠かせません。設定温度は26〜28℃を目安にしつつ、扇風機も併用して、無理のない範囲で快適に過ごしたいところです。暑さを我慢するより、体を守ることを優先しましょう。環境省の熱中症対策資料でも、睡眠時の暑さ対策として冷房の使用が重要であることが示されています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">さて、そんな暑さのなかでも、休日になるとつい街を歩きたくなるものです（実は暑いのは結構好き）。先日、東京・中目黒を散策していたとき、偶然「ABCラーメン」という看板を見つけました。後で調べたら、1977年創業、銀座で47年続いた老舗ラーメン店が、2024年12月に中目黒へ移転オープンしたお店とのこと。</p>



<p class="wp-block-paragraph">アストロバイオロジーセンターを略すと「ABC」なので、名前を見た瞬間に勝手ながら親近感が湧いてしまい、そのまま吸い寄せられるように入店しました（映画のタイトルにも「ABC of&nbsp;〇〇」てのを見かけたことがあります。流行るんでしょうか）。店内はきれいで落ち着いた雰囲気があり、店員さんもとても親切でした。席も「お好きなところへどうぞ」と案内してくださり（これ、地味に重要）、散策で少し疲れた体にはありがたい空間でした。ラーメン（細麺と太麺を選べました。こういう選択肢があると嬉しくなります）とチャーハンを注文しました。スープも麺も食べやすく、チャーハンもおいしくて、休日の散策途中に立ち寄るにはぴったりのお店でした。どうやら餃子も名物のようなので、次に訪れるときはぜひ餃子も試してみたいところです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図1-1024x572.png" alt="ラーメンを食べるダンディ・マリモ" class="wp-image-10684" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図1-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図1-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図1-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図1.png 1376w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">中目黒の『ABCラーメン』でラーメンとチャーハンを楽しむダンディ・マリモと、店員のモトスマリモ、タテヤママリモ（生成AIで作成したイメージ画像。実際のお店の雰囲気は画像とは異なる可能性がありますので、お店の内装などは<a href="https://abc-ramen.happytry.online/" target="_blank" rel="noopener" title="">HP</a>などを参照してください。）</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">ということで、本題に入りましょう。第2回・前編では、マリモが1個の生物ではなく、糸状体が集まった集合体であること、そして「着生型」「浮遊型」「集合型」という3つの生活形を紹介しました。今回の中編では、視点を少し広げて、<strong>マリモが世界のどこに分布しているのか</strong>、そして<strong>阿寒湖のマリモが過去にどのような変化をたどってきたのか</strong>を見ていきます。途中では、最近の論文で話題になっている「<strong>学名変更</strong>」の話にも少し触れてみたいと思います。長くなったので①～③に分けました。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f7e2.png" alt="🟢" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0)" class="has-inline-color has-black-color"> マリモは世界のどこにいる？ 北半球に点在する不思議な藻類</mark></strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">マリモには「着生型」「浮遊型」「集合型」という3つの生活形があることを紹介しました。私たちがよく知っている丸いマリモは、そのうち「集合型（球状型）」にあたります。しかし、世界全体で見ると、マリモは必ずしも丸い姿で暮らしているわけではありません。阿寒湖のような大型の球状群落は例外的で、多くの産地では小型の球や着生・浮遊の状態で暮らしています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">では、マリモは世界のどこに生育しているのでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">マリモは、日本だけにいる生き物ではありません。学術的には、北半球の冷涼な地域を中心に分布する淡水性の緑藻として知られています。Boedeker&nbsp;らの研究（2010a, b）では、標本庫に保存されている標本、過去の文献、現地観察の記録をもとに、マリモの世界分布が詳しく調べられました。その結果、マリモは淡水域や一部の汽水域<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>1&nbsp;</sup></strong>を含む283地点から記録されており、その多くは中央ヨーロッパから北ヨーロッパに集中していました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（＊1 汽水：海水と淡水が混ざった水）</p>



<p class="wp-block-paragraph">「マリモ」と聞くと、どうしても北海道・阿寒湖のイメージが強いかもしれません。しかし、世界地図上で見ると、マリモの記録はヨーロッパ側にかなり多く分布しています。特にスウェーデン、ドイツ、イギリス・アイルランド、日本、ロシアなどから多くの記録があります。ヨーロッパでは淡水湖だけでなく、バルト海沿岸のような塩分の低い汽水域にも分布している点が特徴的です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここで少し面白いのは、マリモが「どこにでもいる藻類」ではないという点です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">淡水性の藻類のなかには、鳥や水の流れ、人間活動などによって広く運ばれ、世界中にコスモポリタン（普遍種）として分布するものも少なくありません。ところが、マリモの場合は少し事情が違います。マリモは乾燥に強い休眠胞子<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>2&nbsp;</sup></strong>のような特別な耐久構造をほとんど作らず、主に糸状体の断片化（バラバラにちぎれること）によって増えると考えられています。そのため、長距離を移動して新しい湖に定着する力はあまり高くないと推定されています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、マリモは北半球に広く分布している一方で、実際にはかなり「移動が苦手な藻類」なのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（＊2 休眠胞子：乾燥などの厳しい環境を生き延びるためにつくられる、丈夫な胞子。）</p>



<p class="wp-block-paragraph">では、なぜそのような藻類が、ヨーロッパや日本、アイスランド、北米の一部など、離れた地域に点々と分布しているのでしょうか。ここで関係してくるのが、過去の氷河期です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Boedekerらは、現在のマリモの分布には、更新世の氷河期の影響が残っている可能性を指摘しています。特に、現在の記録密度が高い中央・北ヨーロッパの多くは、かつて氷河に覆われていた地域です。一見すると不思議ですが、氷河の周辺には氷でせき止められた湖や、氷河の後退に伴って形成された水域が存在し、そうした場所がマリモの避難場所、あるいは再分布の足がかりになった可能性があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">一方で、分布は連続しているわけではありません。日本とヨーロッパの間には、シベリアや中国北部など、一見するとマリモが生育できそうな地域が広がっています。しかし、Boedeker らの調査では、これらの地域から確かな記録はほとんど見つかっていません。そのため、マリモの分布は、日本とヨーロッパの間が大きく途切れた「飛び地状」の分布である可能性が指摘されています（ただし、これらの地域が十分に調査されていないだけ、という可能性も残されています）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">このように見ていくと、マリモは「世界中にどこでもいる普通の藻類」ではなく、冷涼な北半球の水域に点在し、過去の地球環境の変化を反映しながら現在まで生き残ってきた貴重な藻類だといえます。丸い姿のかわいらしさとは裏腹に、その分布の背景には、氷河期、湖の形成、分散能力の低さといった、かなりスケールの大きな物語が隠れています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、ここで改めて重要になるのが、阿寒湖のマリモの特別さです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">マリモという藻類そのものは、北半球の各地に分布しています。しかし、大きな球状の集合体が美しく群生する場所は、世界的に見ても非常に限られています。アイスランドのミーヴァトン湖（Mývatn）では、かつて直径約12 cm以上の大型の球状マリモ群落が知られていましたが、その群落は過去数十年の間に大きく縮小し、現在では消失したと報告されています。Einarsson（2014）の報告書では、大型球状マリモ群落は、ミーヴァトン湖以外では日本の阿寒湖とウクライナの湖のみだったこと、そしてその衰退が光環境の悪化・泥の埋没・藍藻ブルームの激化（背景に湖内採掘と富栄養化）と関係していることが述べられています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、「マリモがいる湖」と「巨大な球状マリモが群生する湖」は、まったく意味が異なります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">マリモという種は世界に点在しています。しかし、阿寒湖のように、直径30 cmに達するような大型の球状集合体が湖底一面に広がる場所は、現在では極めて限られています。私たちが阿寒湖のマリモを特別天然記念物として守っている理由は、単に「丸くてかわいいから」ではありません。世界的に見ても、阿寒湖が非常に特殊で奇跡的なマリモの生育環境をいまなお保っているからなのです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図2-1024x572.png" alt="マリモの世界分布概要図" class="wp-image-10685" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図2-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図2-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図2-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.19-図2.png 1376w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">マリモの世界分布概要図（※生成AIにより作成したイメージ図です。一部、文字の乱れ（文字化け）が見られる箇所もありますが、全体の意味は伝わるためそのまま掲載しています。正確な情報については、本文の解説をご参照ください。）</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4cc.png" alt="📌" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /> <mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0)" class="has-inline-color has-black-color">ちょこっと余談：日本にもいろいろな「マリモ類」がいる</mark></strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">世界分布を見ていくと、マリモは北半球のあちこちに点在しているようでいて、実はかなり限られた条件のもとで生きていることが分かります。しかも、丸い集合型、とくに大型の球状マリモとなると、その条件はさらに厳しくなります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここで少し、日本国内のマリモ分布にも目を向けてみましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">日本で「マリモ」と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは、やはり北海道・阿寒湖の丸いマリモでしょう。阿寒湖は、大型の球状マリモが群生する場所として世界的にもきわめて重要です。一方で、マリモという藻類そのものは、阿寒湖だけに生育しているわけではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0);color:#0709e3" class="has-inline-color">1. 日本国内の産地リスト</mark></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">日本国内では、北海道の阿寒湖のほか、チミケップ湖、釧路湿原の塘路湖（とうろこ）・シラルトロ湖・達古武湖（たっこぶこ）、本州では青森県の小川原湖（おがわらこ）、山梨県の西湖・山中湖、滋賀県の琵琶湖などから、マリモの仲間が報告されています（シラルトロ湖（神田1979）、達古武湖（神田1980）、塘路湖（神田1982）、チミケップ湖（Soejima et al. 2009）、本州の各湖（Soejima et al. 2009）、山中湖（Tuji et al. 2021）など）。ただし、阿寒湖以外の場所で見つかるものの多くは、私たちがイメージするような丸い球状体ではなく、岩などにくっついて育つ「着生型」や、水中に漂う「浮遊型」に近い姿です。つまり、日本国内でも「マリモがいる場所」と「丸いマリモが見られる場所」は、分けて考える必要があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0);color:#0709e3" class="has-inline-color">2. 湖ごとに生活形が違う</mark></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">この点は、Soejima&nbsp;ら（2009）の研究でも重要なポイントとして示されています。阿寒湖・チミケップ湖・達古武湖・小川原湖・西湖・琵琶湖の6湖で採集されたマリモを調べたところ、阿寒湖では球状集合体・浮遊型・着生型が見られる一方で、他の湖では着生型（西湖などは半浮遊性の着生型）が確認されています。特に、球状のマリモが自然状態でまとまって見られる場所は、日本では阿寒湖に限られるとされています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0);color:#0709e3" class="has-inline-color">3. 「丸いかどうか」で分けられるのか ── 塘路湖（とうろこ）のトロマリモ</mark></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">ここで、少し昔の研究の面白い歴史をご紹介します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">釧路湿原の塘路湖には、古くからマリモの仲間が知られていました。ただし、その分類上の扱いは長い間揺れ続けます。1934年、菅野利助氏は塘路湖の藻類を、阿寒湖のマリモとは別の品種として記載しました。理由は、塘路湖のものが不規則な塊にしかならず、きれいな球体をつくらないことでした。1977年の『日本淡水藻図鑑』でも同じ扱いが踏襲され、「トロマリモ」という和名が与えられます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここでの分類の決め手は、はっきりと「丸くなるかどうか」でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これに異を唱えたのが、北海道教育大学釧路分校の神田房行氏です。神田氏は1979年から1980年にかけて塘路湖で採集を行い、顕微鏡下で糸状体を丹念に測りました。その結果、糸状体をつくる細胞の太さも長さも、太さと長さの比も、阿寒湖・シラルトロ湖・達古武湖のマリモと変わるところがない、と結論づけます（神田 1982）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そのうえで神田氏は、「球にならないこと」を分類の根拠にすることそのものを退けました。過去の研究から、阿寒湖のマリモですら、量的には糸状体や不規則な塊の方が多いことが報告されていましたし、人工的に波を与えると球になることも実験で示されていたからです。つまり、「丸いかどうかは環境が決めている。だとすれば、それは種を分ける物差しにはならない」ということです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ではどこが違うのか。神田氏が注目したのは、塘路湖の藻類が「小さな石にまで仮根<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>3&nbsp;</sup></strong>でしっかり付着している」という点でした。近隣のシラルトロ湖や達古武湖のマリモは、糸状体の中に小石を含んでいても簡単に洗い流せてしまうのに対し、塘路湖のものは頑固にくっついている。この付着性こそ塘路湖固有の性質だとして、新品種&nbsp;<em>Cladophora sauteri</em>f.&nbsp;<em>toroensis</em>&nbsp;を記載し、和名は先人にならって「トロマリモ」を残しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（＊3 仮根：藻類やコケなどが岩や石に付着するために出す、根のような細い突起。植物の根と違って水や養分を吸う働きはほとんどなく、その場にとどまるための「錨（いかり）」の役割を担っている。）</p>



<p class="wp-block-paragraph">丸いかどうかではなく、別の性質（形質）で分ける。分類の根拠が、一段深いところへ移った瞬間でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして現在、この品種区分そのものが姿を消しています。詳細な形態比較（Niiyama 1989）と、続く遺伝子解析（Hanyuda et al. 2002&nbsp;ほか）によって、トロマリモもフジマリモもカラフトマリモも、日本のマリモはすべて同じ一つの種（分類群）として扱うのが妥当だと分かったからです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「丸いかどうかで分ける」から「別の形質で分ける」へ、そして「すべて同じ種として分けない」へ。塘路湖の小さな藻類をめぐる約90年は、生きものを何によって区別するのかという科学の問いが、そのまま形になったような歴史でもあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0);color:#0709e3" class="has-inline-color">4. 遺伝子が示した、もう一つの答え</mark></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">ところが遺伝子解析は、面白いことに逆向きの答えも用意していました。日本のマリモが一つにまとまっていく一方で、それまでマリモの一種と思われていたものの中から、まったく別系統のものが姿を現したのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Hanyuda&nbsp;ら（2002）は18S rRNA遺伝子<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>4</sup></strong><strong><sup>&nbsp;</sup></strong>を用いた系統解析により、阿寒湖のマリモとスウェーデン産の材料が同じ<em>Aegagropila linnaei</em>&nbsp;に属すること、そしてそれまで広く使われていた&nbsp;<em>Cladophora</em>&nbsp;属とは異なる独自の系統（マリモ属）に位置づけられることを示しました（※学名については次回詳述）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（＊4<sup>  </sup>18S rRNA遺伝子：生物どうしの近縁関係（血縁関係のようなもの）を調べるためによく使われる定番の遺伝子。）</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0);color:#0709e3" class="has-inline-color">5. タテヤママリモ・モトスマリモ、3種の整理</mark></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">このように、日本には見た目はマリモに似ていても、分類学的には別系統に属する「マリモ類」も存在します。その代表が「タテヤママリモ」と「モトスマリモ」です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">タテヤママリモは、1987年に富山県立山町で見つかったマリモ状の藻類に由来するもので、長らく所属の定まらない存在でした。Hanyuda&nbsp;ら（2002）の系統解析でも「<em>Cladophora</em>&nbsp;sp. Tateyama」として扱われ、阿寒湖のマリモとは遺伝的に明らかに異なることが示されています。その後、この仲間に&nbsp;<em>Aegagropilopsis</em>&nbsp;という新しい属<strong><sup>＊</sup></strong><strong><sup>5&nbsp;</sup></strong>が設けられ、現在では<em>Aegagropilopsis moravica</em>&nbsp;に関係する分類群として整理されています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（＊5 「属」「種」「種小名」：生物の分類や学名（世界共通の生物名）を表す基本的な単位。生物を分類する階級は「界・門・綱・目・科・属・種」と続き、学名は『属名＋種小名』の2語で表記する（二名法）。属は、近縁な種をまとめたグループで、種はその中の個々の生物。種小名は、学名の後半にくる、属の中でその種を指し示す部分を指す。）</p>



<p class="wp-block-paragraph">たとえば、<em>Aegagropila linnaei</em>&nbsp;なら、<em>Aegagropila</em>&nbsp;が属名（マリモ属）、<em>linnaei</em>&nbsp;が種小名で、二つ合わせて「種の名前＝学名」になる。人間の姓名でいえば、属名が姓、種小名が名にあたる、と考えると分かりやすい。なお、同じ種小名は別の属でも使えるため、種小名単体では種を特定できない。また、学名は斜体（イタリック）で表記するのが世界共通の慣例。</p>



<p class="wp-block-paragraph">もう一つのモトスマリモは、もっと最近の話です。2016年、山梨県甲府市の民家の水槽に、マリモ状の藻類が出現しました。2022年にこの藻類が調べられ、遺伝子解析の結果、<em>Aegagropilopsis clavuligera</em> と一致することが分かりました（Tuji and Niiyama 2022）。水槽には、飼育者が本栖湖の湖岸で採取した二枚貝が入れられており、そこから持ち込まれた可能性が高いと考えられたことから、「モトスマリモ」と名付けられました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、日本で「丸くなる藻類」として確認されているのは、いまのところ次の3つです。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>マリモ（<em>Aegagropila linnaei</em>）</strong>── 阿寒湖をはじめ、国内各地の湖沼に分布</li>



<li><strong>タテヤママリモ（<em>Aegagropilopsis moravica</em> に近縁）</strong>── 1987年、富山県立山町で発見</li>



<li><strong>モトスマリモ（<em>Aegagropilopsis clavuligera</em>）</strong>── 2022年に報告された日本新産種</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">Tuji and Niiyama（2022）も、モトスマリモを「日本で確認された、球をつくるマリモ類の3種目」と位置づけています。同じ「マリモ」という呼び名の下に、実は複数の系統が同居しているわけです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">さらに最近（2024年）、神奈川県川崎市の民家の水槽でも、モトスマリモに近いマリモ状の藻類が見つかりました。飼育者によると、多摩川の河川敷で拾った石を水槽に入れたところ、しばらくして石の表面から緑色の藻類が発生し、やがて丸いかたまりになっていったそうです。国立科学博物館の発表（<a href="https://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/microalgae/microalgal_kids/news/news_6_marimo.html" target="_blank" rel="noopener" title="">ウェブ記事「ふたたび見つかったモトスマリモ」</a>）では、この藻類は国内2例目のモトスマリモとして報告されています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ただし、ここで大事なのは、「多摩川の自然環境の中で丸いマリモが群生していた」という意味ではないことです。現時点では、多摩川で拾われた石に付着していた可能性が高い、という段階であり、自然状態でどのように生育しているのかは今後の調査課題です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この話は、マリモ研究の面白さをよく示しています。私たちが「マリモ」と一言で呼んでいるものの中には、阿寒湖の特別天然記念物として知られるマリモだけでなく、見た目はよく似ていても別の系統に属するマリモ類が含まれています。しかも、それらは自然の湖底では目立たない糸状体として暮らしていて、水槽のような人工環境で初めて丸くなることもあるようです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、日本のマリモ分布を考えるときには、「どこにいるのか」だけでなく、「どの種なのか」「どの生活形なのか」「自然環境で丸くなっているのか、それとも水槽内で丸くなったのか」を丁寧に分けて見る必要があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そう考えると、阿寒湖の巨大な球状マリモがいかに特別な存在であるかが、さらによく分かります。日本にはさまざまなマリモ類がいる。しかし、阿寒湖のように、自然の湖底で大きな球状体が美しく群れをなして育つ場所は、やはり極めて例外的なのです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.21-図3-改-1024x572.png" alt="日本にもいろいろな「マリモ類」がいる" class="wp-image-10683" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.21-図3-改-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.21-図3-改-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.21-図3-改-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.21-図3-改-1536x857.png 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.21-図3-改-2048x1143.png 2048w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/連載-第2回中編①-07.21-図3-改-1920x1072.png 1920w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">日本のマリモ事情の概要図（※生成AIにより作成したイメージ図です。一部、文字化けのような箇所も見られますが、全体の意味は伝わるためそのまま掲載しています。詳しい内容は本文をご確認ください。また、登場するマリモたちのイラストはあくまでキャラクターとしてのイメージですので、実際のリアルな姿が気になった方は、ぜひウェブ検索などで調べてみてくださいね！）</figcaption></figure>



<p class="has-text-align-right wp-block-paragraph">アストロバイオロジーセンター特任研究員　河野　優</p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2026/07/22/10686/">【連載 第２回中編】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―世界に散らばるマリモ、湖底に眠るマリモの記憶①</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【連載 第2回前編】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―マリモってどんな生き物？（基本構造・生活形編）</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2026/07/14/10647/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[KamegaiKazuhisa]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 12:12:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=10647</guid>

					<description><![CDATA[<p>いよいよ7月、暦の上ではすっかり夏ですね。関東はまだ梅雨明けしていないはずなのですが……ここ数日は「もう明けたのでは？」と思ってしまうほど、... </p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div style="margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" class="sharethis-inline-share-buttons" ></div>
<p class="wp-block-paragraph">いよいよ7月、暦の上ではすっかり夏ですね。関東はまだ梅雨明けしていないはずなのですが……ここ数日は「もう明けたのでは？」と思ってしまうほど、強い日差しと蒸し暑さが続いています。6月下旬から7月初旬には、思わず長袖を引っ張り出したくなるような涼しい日もありましたが、そこから一転、本格的な夏が一気にやって来たようです。外を歩いているだけでも汗がにじむ季節になってきましたので、熱中症にはくれぐれも気をつけたいところです。水分補給を忘れず、無理せず冷房も使いながら、暑さと上手に付き合っていきましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">さて、そんな暑い日でもふらりと出かけたくなる、私のおすすめカフェ情報（第2弾）をお届けします（勝手にオススメしてるだけですm(_ _)m）。今回は、東京都文京区本郷三丁目にある喫茶店<a href="https://www.instagram.com/cafe_ties/" target="_blank" rel="noopener" title="">『TIES（タイズ）』</a>さんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">東京大学の本郷キャンパスのすぐ近くにあるのですが、ここは本当に居心地が良い、知る人ぞ知る隠れ家的な名店です。店内は少し照明が落とされていて、クラシックで落ち着いた大人の空間が広がっています。この静かで上質な空気感がたまらなく、ついつい長居したくなってしまいます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、珈琲とケーキのクオリティは素晴らしいです。こだわり抜かれた一杯の珈琲はもちろん絶品なのですが、お店のショーケースに並ぶケーキたちが、華やかで美しいです。どれもメチャクチャ美味しくて、毎回どれにしようか選ぶのが本当に大変なほど。私のオススメはカシスケーキ。夕方には売り切れてしまうことも多いので、お目当てのケーキがある方は早めの時間を狙うのがおすすめです。一度訪れたら、間違いなくリピートしたくなります。東大の構内やその周辺を散策される際のお供として、これ以上ないほどぴったりな喫茶店です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ちなみに東大散策といえば、有名な「赤門」を思い浮かべる方も多いと思いますが、残念ながら赤門は現在工事中のため、今はその姿を見ることも、くぐることもできません。赤門そのものは覆われていますが、工事中の赤門周辺の雰囲気を見られるのは今だけです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">美味しい珈琲と華やかなケーキで心も体もすっかり満たされたところで、本日の本題であるマリモのお話へと進んでいきます！</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-1-1024x572.png" alt="" class="wp-image-10649" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-1-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-1-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-1-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-1.png 1376w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">喫茶店のカウンター席でカシスケーキと珈琲を楽しむマリモ（生成AIで作成したイメージ画像。実際のお店の雰囲気は画像とは異なる可能性がありますので、お店の内装などは<a href="https://www.instagram.com/cafe_ties/" target="_blank" rel="noopener" title="">HP</a>などを参照してください。）</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<h2 class="wp-block-heading has-black-color has-text-color has-link-color wp-elements-6"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f7e2.png" alt="🟢" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />&nbsp;本編１：緑の「かたまり」は1個の生物じゃない？</strong> <strong>顕微鏡で見る「糸状体」の正体</strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">水族館やお土産屋さん、あるいはキャラクターなどを通じて、誰もが一度は目にしたことがある、あの丸くて緑色のマリモ。多くの人は、あの球体を見て「これがマリモという1個の植物、あるいは1個の生き物なのだろう」と思うかもしれません。たとえば、リンゴやスイカのように、あの丸いかたまり全体がひとつの個体である、というイメージです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、生物学的に見ると、これは少し違います。私たちが「マリモ」と呼んでいるあの緑色の丸いかたまりは、実は1個の生物ではありません。細く短い「糸のような藻類（そうるい）」が無数に集まり、絡み合ってできた集合体なのです。この1本1本の糸のような体を、専門用語で「糸状体（しじょうたい）」と呼びます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">試しに、球状マリモの表面から糸状体を1本そっと取り出し、顕微鏡で観察してみましょう。すると、肉眼で見ていた丸い姿とはまったく違う、ミクロの世界が見えてきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">糸状体は、長さがおよそ1〜4センチメートルほどの細い緑色の糸です。さらに詳しく見ると、竹の節のように、小さな「細胞」が縦にいくつも連なっていることが分かります。観察していると、1本の糸の途中から、樹木の枝のように新しい糸が分かれている、つまり「分岐」している様子も見られます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、私たちが「丸くてかわいい」と眺めているマリモは、たとえるなら、無数の緑色の細い毛糸が絡み合ってできた「天然の毛糸玉」のような存在なのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここで、こんな疑問が浮かぶかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「それなら、絡み合っている毛糸玉をバラバラにほどいてしまったら、マリモは死んでしまうの？」</p>



<p class="wp-block-paragraph">実は、ここが藻類のタフで面白いところです。マリモを構成する糸状体は、1本1本が光合成を行い、細胞分裂によって成長する能力を持っています。そのため、仮に球状のかたまりが壊れてしまっても、糸状体そのものが生きていれば、それぞれがまた成長を続けることができます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">観賞用として流通しているマリモであれば、糸状体を1本そっと取り出して、その小さな「1本マリモ」を育ててみるのも面白いかもしれません。もちろん、阿寒湖に生育する天然のマリモは国の特別天然記念物ですので、採取したり傷つけたりすることはできません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">では、世界の各地に存在するこの「糸状の藻類」は、なぜ北海道の阿寒湖という場所で、あれほど見事な球状のマリモへと姿を変えることができるのでしょうか。その秘密を知るために、次はマリモたちの3つの「暮らし方」、専門的には「生活形（せいかつけい）」と呼ばれる姿に注目してみましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<h2 class="wp-block-heading has-black-color has-text-color has-link-color wp-elements-7"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f7e2.png" alt="🟢" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />&nbsp;本編２：世界的には丸い方が珍しい？マリモの3つの暮らし方（生活形）</strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">本編1では、マリモの正体が「細く短い糸状体が集まったもの」であることを紹介しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここで多くの人が気になるのは、「では、その糸状体が集まれば、世界中どこでも丸いマリモになるの？」という点ではないでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">マリモを構成する糸状の藻類は、北半球の限られた地域に分布しています。日本のほか、ヨーロッパ中北部などにも生育地がありますが、多くの地域では珍しい藻類とされています。さらに、私たちがよく知るような丸い姿で暮らしている場所となると、世界的に見てもかなり限られます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">実は、マリモを構成する糸状体には、環境や場所に応じて主に3つの「暮らし方」があります。専門的には、こうした生育の姿を「生活形（せいかつけい）」と呼びます。丸い姿だけがマリモではありません。ここでは、マリモたちの多様な生活形を順番に見ていきましょう。</p>



<p class="has-text-color has-link-color has-medium-font-size wp-elements-8 wp-block-paragraph" style="color:#073ee3"><strong>①&nbsp;岩にくっついて暮らす「着生（ちゃくせい）型」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">1つ目は、岩などの表面にくっついて暮らす「着生型」です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これは、マリモの仲間に広く見られる生活形です。湖や川の底にある岩、あるいは木片などの表面に糸状体の根元を付着させ、緑色のじゅうたんのように広がって育ちます。一見すると、川底や湖底に生えている普通の藻（も）のように見えるため、これを知らない人が見ても、「あ、マリモだ！」とはまず気づかないかもしれません。しかし、丸くなくても、これも立派なマリモの姿のひとつです。</p>



<p class="has-text-color has-link-color has-medium-font-size wp-elements-9 wp-block-paragraph" style="color:#073ee3"><strong>②&nbsp;</strong><strong>水の中を漂って暮らす「浮遊（ふゆう）型」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">2つ目は、水の中を漂いながら暮らす「浮遊型」です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これは、岩などから剥がれた糸状体や、どこにも固定されていない糸状体が、水中をゆらゆらと漂いながら生きる生活形です。小さな糸くずや綿くずのような状態で、波や水の流れに身を任せながら光合成をして成長します。私たちが想像する丸いマリモとはかなり違う姿ですが、これもマリモの自然な暮らし方のひとつです。</p>



<p class="has-text-color has-link-color has-medium-font-size wp-elements-10 wp-block-paragraph" style="color:#073ee3"><strong>③&nbsp;</strong><strong>糸状体が集まって丸くなる「集合型」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">そして3つ目が、私たちがよく知っている、丸いマリモの姿です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">専門的には「集合型」と呼ばれる生活形で、無数の糸状体が絡み合い、球状のかたまりをつくります。一般に「球状マリモ」と呼ばれるのは、この集合型のマリモです。ただし、この球状の姿は、マリモにとって当たり前の姿ではありません。むしろ、世界的に見るとかなり珍しい生活形です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">特に、直径30センチメートルを超えるような大型の球状マリモが群生する湖は、現在のところ、北海道の阿寒湖だけとされています。阿寒湖のマリモが特別天然記念物として大切に守られているのは、このような世界的にも貴重な特徴を持っているためです。</p>



<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<div class="wp-block-group has-background" style="background-color:#a9e4d352"><div class="wp-block-group__inner-container is-layout-constrained wp-block-group-is-layout-constrained">
<p class="wp-block-paragraph"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4cc.png" alt="📌" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />&nbsp;</strong><strong>ちょこっと余談：マリモの仲間？自然界の「集まる」ユニークな生き物たち</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">「糸状のものが集まって形を作る」というのは、実はマリモだけの特権ではありません。ここで、マリモと同じようにユニークな集合体を作る、自然界の面白い生き物たちを2つ、簡単にご紹介します。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>陸上のぷにぷに丸：イシクラゲ（学名：<em>Nostoc commune</em></strong><strong>）</strong></li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">雨上がりの地面や芝生で、緑色っぽい「わかめ」や「きくらげ」のような、ぷにぷにした塊を見かけたことはありませんか？&nbsp;実はあれ、<strong>イシクラゲ</strong>というシアノバクテリア（藍藻類）の集合体なんです。彼らも1細胞は目に見えないほど極小ですが、無数に集まって多糖類のネバネバした物質で身を包むことで、あのような不思議な塊を形成します。乾燥や寒さにめちゃくちゃ強く、宇宙環境に耐えるタフさを持つことでも知られる、マリモの「陸の先輩」のような存在です。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>極寒の湖底に立つ：南極の“</strong><strong>コケ坊主”</strong><strong>（モス・ピラー）</strong></li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">もう一つ、マリモに負けないインパクトを持つのが、南極の昭和基地周辺にある湖の底で見つかった「コケ坊主」です。これは藻類ではなく水生のコケ植物（ナガハシゴケなど）なのですが、シアノバクテリアなどのマットから、まるでタケノコのようにニョキニョキと柱状の群落を形成して立ち上がります。大きなものになると、<strong>直径</strong><strong>30</strong><strong>センチメートル、高さ60</strong><strong>センチメートル</strong>にも達する見事な柱になります。厳しい極限環境のなかで、生き物たちが寄り添い合って巨大なカタチを作る姿は、どこか阿寒湖のマリモとも重なるところがありますね。</p>
</div></div>
</div></div>
</div></div>



<p class="wp-block-paragraph">   </p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f4a1.png" alt="💡" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />&nbsp;</strong><strong>おわりに</strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">「岩にくっつくマリモ」や「水中を漂うマリモ」が一般的であるなかで、阿寒湖のマリモは、無数の糸状体が集まった大きな球状体として知られています。丸いマリモは、私たちにとってなじみ深い姿ですが、世界的に見ると決して当たり前の姿ではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">では、マリモは世界のどこに生育しているのでしょうか。そして、阿寒湖のマリモは、これまでどのような環境の変化を経験してきたのでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">続く「中編」では、マリモの世界分布、近年の学名変更をめぐる話題、そして湖底に残された環境DNAから阿寒湖のマリモの歴史をたどる最新研究（Urabe et al. 2025）を紹介します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">さらに「後編」では、マリモの生殖、球状体を育む阿寒湖の風と波、そして巨大な球状マリモの内部構造へと話を進めていきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ということで、マリモの基本構造と3つの生活形が分かったところで、第2回の「前編」はここまでです！読んでいただきありがとうございます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="572" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-2-1024x572.png" alt="" class="wp-image-10651" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-2-1024x572.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-2-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-2-768x429.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-2a-2.png 1376w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><em>湖底で楽しく佇むマリモ、イシクラゲ、コケ坊主（生成AIで作成したイメージ画像）</em></figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="has-text-align-right wp-block-paragraph">アストロバイオロジーセンター特任研究員　河野　優</p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2026/07/14/10647/">【連載 第2回前編】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―マリモってどんな生き物？（基本構造・生活形編）</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【連載 第1回：プロローグ】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―気候変動が迫る特別天然記念物の「いま」を解説</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2026/07/09/10588/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[KamegaiKazuhisa]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 14:20:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>前回のブログ（3/17）では、岡崎で開催された「宇宙における生命ワークショップ」の参加報告をお届けしました。あれから早いもので少し季節が流れ... </p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div style="margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" class="sharethis-inline-share-buttons" ></div>		<div data-elementor-type="wp-post" data-elementor-id="10588" class="elementor elementor-10588" data-elementor-post-type="post">
				<div class="elementor-element elementor-element-6970770e e-flex e-con-boxed e-con e-parent" data-id="6970770e" data-element_type="container" data-e-type="container">
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									<p style="font-weight: 400;">前回のブログ（3/17）では、岡崎で開催された「宇宙における生命ワークショップ」の参加報告をお届けしました。あれから早いもので少し季節が流れました（更新しなさすぎでした…）。</p><p style="font-weight: 400;">冒頭のつかみとして毎回の恒例になりそうな予感ですが、今回もおススメのカフェ情報を共有したいと思います（強制）。舞台は東京ではなく千年の歴史が息づく古都・京都です。伝統的な街並みが残る一方で、一歩路地に入ると洗練されたモダンなカルチャーや、職人魂の光るハイレベルな珈琲店がひっそりと佇んでいます。皆さんは京都に行かれた際、お気に入りのお店はありますか？私は京都に出張や遊びで行く際、かなりの高確率で向かう特別な場所があります。それが、烏丸大路から少し路地に入ったところにある「<a href="https://okaffe.kyoto" target="_blank" rel="noopener">Okaffe Kyoto</a>」というお店です。</p><p style="font-weight: 400;">ここのモーニングセットの「玉子サンド」がとにかく絶品で、これを目当てに何度も通っています。厚さ約4〜5cmはあるふわふわでボリューム満点な卵焼きを、「パンケーキ」でサンドしてあります。甘みと塩気のバランスが絶妙で、ドリンクにスムージー、ヨーグルトまで付いてくる大満足のセット。もちろん看板商品のコーヒーも深みがあって最高に美味しいです。</p><p style="font-weight: 400;"><span style="font-weight: 400;">お店のもう一つの名物が「バリスタ界のエンターテイナー」と呼ばれるダンディな店長さんです。京都に立ち寄られた際は、このお店のモーニングからスタートさせてみてはいかがでしょうか。そして美味しい珈琲とともに、ぜひ店長さんとの楽しい交流も体験してみてください。</span></p><figure id="attachment_10603" aria-describedby="caption-attachment-10603" style="width: 600px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" class="wp-image-10603" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-1-300x168.png" alt="カフェにマリモ" width="600" height="336" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-1-300x168.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-1-768x430.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-1.png 797w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /><figcaption id="caption-attachment-10603" class="wp-caption-text">カフェとマリモ（生成AIで作成したイメージ画像。実際のお店の雰囲気は画像とは異なる可能性がありますので、お店の内装などは<a href="https://okaffe.kyoto" target="_blank" rel="noopener">HP</a>などを参照してください。）</figcaption></figure><p><img class="aligncenter" /></p><p style="font-weight: 400;">さて、美味しいコーヒーで頭をシャキッとさせたところで、本題へ戻ります。前回の記事の最後で「マリモ」について少し触れましたが、今回は私たちが進めてきた冬の「阿寒湖のマリモ」に関する研究成果（論文2報）について、解説する連載をスタートします。ちょうど5月28日の朝日新聞全国版夕刊「エコ＆サイエンス欄」にマリモの記事が掲載されました。同新聞専任記者・釧路支局長の<a href="https://x.com/yamamoto92" target="_blank" rel="noopener">山本智之さん</a>に取材していただきました。記事を貼り付けることはできませんが、今回解説する論文に関するタイムリーな内容になっています。(オンライン記事はこちらをご覧ください。→<a href="https://www.asahi.com/articles/ASV5V22ZKV5VIIPE003M.html" target="_blank" rel="noopener">「特別天然記念物『阿寒湖のマリモ』、すでに温暖化影響の可能性も」(朝日新聞サイト)</a>)</p><p style="font-weight: 400;">ブログ記事ではなるべく平易に解説しつつ、専門用語についても丁寧な説明を心掛けます。余談や裏話なども盛り込む予定です。</p><p style="font-weight: 400;">今回は、1回でギュッと要約を詰め込むのではなく、全7パートに分けて丁寧に紐解いていきます。時には「そもそも光合成ってどういう仕組みだっけ？」という基礎知識や、「極寒の阿寒湖でのフィールドワーク」の裏話、さらには「アストロバイオロジー（系外惑星の生命探査）とマリモがどう繋がるの？」という壮大な宇宙のロマンまで、盛り込んでいく予定です。週に1－2回のペースでの更新を目指しますので、是非とも定期的にこのブログを覗いていただけますと幸いです。</p><p style="font-weight: 400;">まずは、これから数週間にわたってお届けする内容を簡単にご紹介します（目次）。</p><p style="font-weight: 400;"><img decoding="async" class="emoji" role="img" draggable="false" src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/svg/1f5fa.svg" alt="&#x1f5fa;" /> 本連載のロードマップ（全7パート構成案 (仮)）</p><ul style="font-weight: 400;"><li><strong>第1回：プロローグ＆目次</strong> <img decoding="async" class="emoji" role="img" draggable="false" src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/svg/1f448.svg" alt="&#x1f448;" />（今ココ！）</li></ul><ul style="font-weight: 400;"><li><strong>第2回：マリモってどんな生き物？（基本情報編）</strong><ul><li>丸いだけじゃない？糸状体と球状集合体の不思議、そして最新の学名変更の裏話など。</li></ul></li></ul><ul style="font-weight: 400;"><li><strong>第3回：太陽の光は毒にも薬にもなる？（光合成・光阻害編）</strong><ul><li>植物のエネルギー源である「光」が、実は牙を剥く？「光阻害」のメカニズムを優しく解説。</li></ul></li></ul><ul style="font-weight: 400;"><li><strong>第4回：光合成をどうやって測る？植物の「元気度」（測定手法編）</strong><ul><li>論文の主役となる測定法「PAMクロロフィル蛍光測定」って何？色や光でマリモの健康状態を見抜く技。</li></ul></li></ul><ul style="font-weight: 400;"><li><strong>第5回：実験室で再現された恐怖の「低温＋強光」（2023年論文編）</strong><ul><li>温暖化で湖の氷が消えたらどうなる？マリモが持つ未知のサバイバル能力と、その限界。</li></ul></li></ul><ul style="font-weight: 400;"><li><strong>第6回：いざ極寒の阿寒湖へ！四季を追いかけた調査（2025年論文編）</strong><ul><li>キツイのは凍る前？溶けた直後？「マリモの表面」を襲うダメージ。</li></ul></li></ul><ul style="font-weight: 400;"><li><strong>第7回：エピローグ：マリモのタフさと、アストロバイオロジーの未来</strong><ul><li>ゴロゴロ回転して復活する驚異の生命力。そして、この研究が宇宙の生命探査にどう繋がるのか？</li></ul></li></ul><p style="font-weight: 400;">※内容の充実度によっては各パートが「前編・中編・後編」に分かれるなど、最終的に全9〜12回程度のボリュームになる可能性があります。</p><p style="font-weight: 400;"><strong><img decoding="async" class="emoji" role="img" draggable="false" src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/svg/1f7e2.svg" alt="&#x1f7e2;" /> なぜ今、マリモの論文を解説するのか？</strong></p><p style="font-weight: 400;">日本の特別天然記念物であり、誰もがその愛らしい丸い姿を知っている「マリモ」。 しかし今、地球温暖化による気候変動の波が、北海道・阿寒湖の冬の環境を劇的に変えようとしています。</p><p style="font-weight: 400;">実は、冬の間に阿寒湖を覆う「分厚い氷と雪」は、マリモたちを厳しい寒さと強い太陽光から守る天然のシェルター（盾）の役割を果たしています。もし温暖化でこの氷が張らなくなったら、あるいは春が早く来すぎて氷がすぐに解けてしまったら、マリモたちはどうなってしまうのでしょうか？</p><p style="font-weight: 400;">私たちは実験室での検証、そして実際に凍りついた冬の阿寒湖でのフィールド調査を経て、マリモの驚くべき「能力」と、直面している「静かな危機」を明らかにしました。</p><p style="font-weight: 400;">この連載を読み終える頃には、お土産屋さんで見かけるあの可愛いマリモが、過酷な地球環境（そして宇宙環境！？）を生き抜く「頼もしい極限環境生物」に見えてくるかもしれません。</p><p style="font-weight: 400;"><strong><img decoding="async" class="emoji" role="img" draggable="false" src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/svg/1f4a1.svg" alt="&#x1f4a1;" /> おわりに：関連イベントのお知らせと季節の便り</strong></p><p style="font-weight: 400;">最後に、これから秋に向けて予定されている「宇宙」と「植物」にまつわる2つの注目イベントの紹介やお知らせになります。ブログとあわせて、ぜひチェックしてみてください。</p><p style="font-weight: 400;"><strong><img decoding="async" class="emoji" role="img" draggable="false" src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/svg/1f30c.svg" alt="&#x1f30c;" /> 三鷹・星と宇宙の日2026</strong></p><ul style="font-weight: 400;"><li>【時期】10月24日(土)（詳細は<a href="https://www.nao.ac.jp/news/events/2026/20260709-openday.html" target="_blank" rel="noopener">こちら</a>）</li><li>アストロバイオロジーセンターや国立天文台など、「三鷹キャンパス」において共に活動する研究機関や大学等が共同で開催する、年に一度の特別公開イベントです。研究の最前線に触れられる特別な機会です。</li></ul><p style="font-weight: 400;"><strong><img decoding="async" class="emoji" role="img" draggable="false" src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/svg/1f331.svg" alt="&#x1f331;" /> 日本植物学会第90回大会（野田）</strong></p><ul style="font-weight: 400;"><li>植物科学の熱い議論が交わされる大会です。ご興味のある方は、ぜひ<a href="https://bsj.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">日本植物学会の公式サイト</a>を覗いてみてください。</li></ul><p style="font-weight: 400;"><img decoding="async" class="emoji" role="img" draggable="false" src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/svg/1f636-200d-1f32b-fe0f.svg" alt="&#x1f636;&#x200d;&#x1f32b;" /> <strong>無料ウェビナー「太陽系の外の世界に生命を探す」アーカイブ配信</strong></p><ul style="font-weight: 400;"><li>【講師】森 万由子 日本学術振興会特別研究員（アストロバイオロジーセンター）</li><li>国立天文台 国際普及室（IAU OAO）YouTubeチャンネルにて配信中（<a href="https://www.youtube.com/live/ws0x25OJN1Y" target="_blank" rel="noopener">https://www.youtube.com/live/ws0x25OJN1Y</a>）。地球外生命を巡る最先端の研究についてご紹介しています。難しい内容を非常に分かりやすい語り口で説明してくれてるので、ぜひ視聴してみてください。</li></ul><p style="font-weight: 400;">さて、気づけば暦も進み、すっかり梅雨真っただ中です。雨が続くとちょっぴり憂鬱になりがちですが、今年は例年に比べてとても涼しく、過ごしやすい日が続きました。</p><p style="font-weight: 400;">梅雨の時期だからこそ美しく映えるのが紫陽花（あじさい）です。もう今年の見頃は過ぎましたが、アジサイの名所といえば鎌倉の<strong>長谷寺</strong>が有名ですね。みなさんは、見に行かれましたでしょうか。境内の山の斜面に設置された散策路「あじさい路（ろ）」には、40種類以上、約2500株もの色鮮やかな紫陽花が咲き誇ります。梅雨のしっとりとした空気の中に広がる青や紫のグラデーションは、まさに絶好の「映えスポット」。涼しい雨の日のお出かけに、ぜひいつか訪れていただきたいおススメの名所です 。</p><p style="font-weight: 400;">7月上旬になって、夏本来の暑い日が戻ってきました。熱中症等に気をつけて、十分に暑さ対策をしてお過ごしください。</p><p style="font-weight: 400;">次回は「第2回：マリモってどんな生き物？（基本情報編）」をお届けします（多分、前中後編の3部構成になりそう）。球状のマリモの、文字通り「おもて」と「うら」に隠された秘密に迫ります。どうぞお楽しみに！</p><p style="text-align: right;">アストロバイオロジーセンター特任研究員　河野　優</p><figure id="attachment_10604" aria-describedby="caption-attachment-10604" style="width: 600px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" class="wp-image-10604" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-2-300x168.png" alt="紫陽花とマリモ（生成AIで作成したイメージ画像）" width="600" height="336" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-2-300x168.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-2-1024x574.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-2-768x430.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/07/marimo-1-2.png 1051w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /><figcaption id="caption-attachment-10604" class="wp-caption-text">紫陽花とマリモ（生成AIで作成したイメージ画像）</figcaption></figure><p><img class="aligncenter" /></p>								</div>
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				</div><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2026/07/09/10588/">【連載 第1回：プロローグ】氷の下で眠るマリモの危機と復活　―気候変動が迫る特別天然記念物の「いま」を解説</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【雑記寄りの参加報告】第14回 宇宙における生命ワークショップ（ABCワークショップ）</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2026/02/24/10219/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 24 Feb 2026 08:56:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
		<category><![CDATA[workshop]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>（写真：会場となった岡崎コンファレンスセンター） 東岡崎駅から岡崎コンファレンスセンターへ向かうたび、いつも行列に目を奪われるのが、人気グル... </p>
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<p class="wp-block-paragraph">（写真：会場となった岡崎コンファレンスセンター）</p>



<p class="wp-block-paragraph">東岡崎駅から岡崎コンファレンスセンターへ向かうたび、いつも行列に目を奪われるのが、人気グループ「東海オンエア」ゆかりのコーヒースタンドです。駅からの道すがら「今日こそは一杯…」と思うのですが、結局そのまま会場へ吸い込まれてしまうのがいつものパターン。最近では東京の虎ノ門ヒルズにも店舗ができたそうで、岡崎で果たせなかった「宿題」を意外な場所で片付けられるかも、と少し親近感を抱いています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">さて、本題に入ります。2026年2月12–13日に、愛知県岡崎市の自然科学研究機構・岡崎コンファレンスセンターにて「第14回&nbsp;宇宙における生命ワークショップ（ABCワークショップ）」が開催されました。今回のワークショップは、令和7年度のABC公募研究に採択された20件の成果発表会の場でもあります。12日に3セッション、13日に2セッションの計5セッションで構成され、各セッション4名ずつ、1件あたり20分の発表が行われました。天文学、地球科学、生物学など多様な分野から発表が集まり、個々の研究成果の共有にとどまらず、異分野連携を通じて日本のアストロバイオロジー研究の発展を目指す趣旨が全体を貫いていたように感じます。今年度から生駒大洋氏が新センター長に就任され、心機一転の場となりました。さらに、ABCワークショップはこれまで東京都内（国立天文台三鷹キャンパスや都内会議施設等）での開催が続いてきたため、岡崎での開催は多くの参加者にとって新鮮な刺激となったようです（過去に岡崎開催があったという話も耳にしますが、真偽は確認できていません）。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="623" height="788" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig1.jpg" alt="" class="wp-image-10226" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig1.jpg 623w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig1-237x300.jpg 237w" sizes="(max-width: 623px) 100vw, 623px" /><figcaption class="wp-element-caption">写真１：<strong>岡崎コンファレンスセンター<br></strong>開催2日間はいずれも快晴で、駅とセンターの往復（坂道ではありますが）でも、汗ばむくらいの過ごしやすい天候でした。12日は基礎生物学研究所とABCのスタッフの皆さんが朝早くから集合し、会場設営などの準備に取り組んでくださいました。コーヒーブレイク時のお菓子や飲み物も充実していました。各回40分の休憩時間が確保されていましたが、セッションの議論が盛り上がることが多く、実際には10分ほどに短くなることもしばしばでした。</figcaption></figure>



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<h2 class="wp-block-heading"><strong>分野の壁を越えて「生命の痕跡」を探る</strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">発表のステージには、天文学、地球科学、生物学と、普段はなかなか交わることのない専門家が集結しました。観測・実験・理論という異なるアプローチから「生命が成立し得る環境とは？」「生命が残す痕跡とは？」という共通の問いに挑む様子は、まさにアストロバイオロジーの醍醐味です。分野が違うと、同じ言葉でも定義が異なったり、前提とする尺度が違ったりします&nbsp;。そのため、質疑では前提の確認から議論が始まる場面も多くありましたが、むしろその過程が研究の接点を浮かび上がらせ、次の共同研究の可能性を具体化する時間になっていたと思います。2日間を通じて興味深い発表が続き、大変勉強になりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="684" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-10225" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-1024x684.jpg 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-300x200.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-768x513.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2.jpg 1051w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">写真２：<strong>新センター長による開会の挨拶<br></strong>生駒新センター長より、アストロバイオロジーセンターがこの10年で取り組んできた歩みや、今後の目標について簡潔な紹介がありました。センター長の挨拶の後、いよいよセッション開始です。</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="685" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-1024x685.jpg" alt="" class="wp-image-10224" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-1024x685.jpg 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-300x201.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-768x514.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3.jpg 1069w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真3. ポスター会場<br></strong>内部公募採択者を中心に、15枚ほどのポスターが掲示されました。写真中央に写っているのは、ABCの活動を紹介するポスターです。天文学関連のポスターは写真や図がとても美しく、見ているとプラネタリウムにいるような気分になりました。</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">私は今回、内部公募の採択者としてポスター発表を行いました。ポスター発表は、講演の合間の休憩時間や懇親会の場で実施されました。懇親会ではお寿司やお酒などをいただきながら、研究の背景や方法、今後の展開について率直な意見交換が行われました。私は、「阿寒湖のマリモ」を対象とした生理生態学的研究を紹介しましたが、特別天然記念物という珍しさもあってか、多くの方が足を止めてくださいました。異分野の視点から飛んでくる質問や助言は、自分一人では気づけなかった研究の多角的な整理に繋がり、将来の共同研究に向けた具体的な手応えを得ることができました。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="708" height="472" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig4.jpg" alt="" class="wp-image-10223" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig4.jpg 708w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig4-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 708px) 100vw, 708px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真4. 懇親会の様子<br></strong>懇親会はポスター会場で行われ、多くの方が参加されました。豪華なお寿司を中心にさまざまなアラカルト料理が並び、手毬寿司もあって会場はとても華やかな雰囲気でした。料理とお酒を囲みながら、約2時間半にわたって楽しい会話とポスターを介した議論が続きました。</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">（長い）余談になりますが、「阿寒湖のマリモ」について、簡単に紹介します。阿寒湖（あかんこ）は北海道釧路市の北部にある湖で、火山の活動と深い関わりをもって生まれた湖です。周辺には「阿寒カルデラ」と呼ばれる大きなくぼ地があります。カルデラとは、火山の大きな噴火のあとに地面が大きくへこんでできた地形のことです。阿寒湖は、こうした火山地形の成り立ちのあと、雄阿寒岳（おあかんだけ）の噴火や地形の変化によって水の流れがせき止められ、そこに水がたまってできた湖（「堰止湖（せきとめこ）」と呼ばれます）です。阿寒湖の北側にあるチュウルイ湾とキネンタンペ湾では、世界でも珍しい「球状」のマリモが集まって群落をつくる様子が観察できます。マリモは、淡水にすむ糸状性の緑藻で、学名は&nbsp;<em>Aegagropila brownii</em>&nbsp;です。よく知られているのは丸い「球状型」ですが、実はそれだけではありません。糸のかたまりが水中を漂うように浮いている「浮遊型」や、岩などに付着して育つ「着生型」など、いくつかの“暮らし方（生活形）”があります。丸くなくても“マリモ”なんです。阿寒湖のマリモが特に注目される理由の一つは、その大きさです。直径30 cmを超えるような巨大な球状マリモが確認されている湖は、現在のところ世界でも阿寒湖だけとされています。こうした希少性と学術的価値の高さから、阿寒湖のマリモは1921年に国の天然記念物に、1952年には特別天然記念物に指定されました。なお、国の天然記念物に指定されている藻類は8種あり、そのうち特別天然記念物に指定されている藻類は阿寒湖のマリモ1種のみです。よく「マリモの研究がなぜ宇宙に繋がるの？」と聞かれます。実は、環境の変化（光や温度、酸素濃度）に生物がどう応答し、それがどんな「痕跡」として残るのかを追うマリモの研究は、系外惑星の環境と生命活動の関係を考えるうえで、面白いモデルケースになり得るのです&nbsp;。このあたりの話は、また別の機会に紹介できればと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">話を元に戻します。私は光合成関連セッションの座長を務めました。このセッションでは、光合成生物が置かれ得る光環境の多様性、環境条件に応答した集光・光利用の戦略、そしてそれらが地球史や生命探査の文脈でどのような意味を持つのかが、複数の切り口から議論されました。現生生物の生理学的理解と、地質試料や地球環境の復元とが同じ枠組みで接続され、条件（環境）・機能（代謝）・痕跡（シグナル）の関係を往復しながら議論できた点が印象に残っています。座長として学びとなったのは、異なる背景をもつ参加者が議論に入りやすいよう、丁寧な橋渡しを意識しなければならないということでした。</p>



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<h2 class="wp-block-heading"><strong>基礎生物学研究所の見学ツアー</strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">ワークショップ終了後には、希望者を対象に基礎生物学研究所の見学ツアーが開催されました。基礎生物学研究所は、自然科学研究機構に属する大学共同利用機関として、細胞や遺伝子といったミクロな階層から、個体のしくみ、さらには生物が環境に応答する仕組みまでを、幅広い視点で解き明かすことを目的とした研究拠点です。研究者が最先端の装置や解析基盤を共用できる体制が整っており、分野の異なる研究が同じ場所で並走し、互いの強みを持ち寄りやすい環境がつくられています。また、本研究所は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典先生が教授として在籍し、研究を推進した拠点の一つとしても知られています。大隅先生の受賞対象となった「オートファジー」は、細胞が自分自身の成分を分解して再利用する仕組みで、飢餓などの環境変化に適応するうえで重要な働きを担います。酵母を用いた遺伝学的研究によって、この仕組みを支える要素が体系的に明らかになったことで、生命科学の多くの分野へ研究が広がりました。今回の見学は、ワークショップで交わされた分野横断の議論を、実際の研究インフラや研究史と結びつけて具体的に想像できる、よい機会となりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="579" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-1024x579.jpg" alt="" class="wp-image-10222" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-1024x579.jpg 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-300x170.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-768x434.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5.jpg 1307w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真5. 大型スペクトログラフ<br></strong>ワークショップ終了後には、基礎生物学研究所の見学ツアーが開催されました。光学解析室を占める巨大な分光照射装置は圧巻で、その存在感に思わず見入ってしまいました。室内を満たすレインボーカラーの光は、まさに“虹光乱舞「Dancing Spectrum」”という雰囲気でした（Final Fantasy VIで魔導士ケフカとの戦闘で流れる“妖星乱舞「Dancing Mad」”の聖楽のような雰囲気を模して表した造語）。この装置を用いた研究から、これまで多くの知見が得られてきたことにも、あらためて驚かされました。</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">見学した設備のうち、特に印象に残ったのが大型スペクトログラフです。これは、試料に照射する光の「波長（色）」を精密に制御できる分光照射装置で、昭和54年（1979年）に設置された世界最大級の超大型設備が、現在も稼働していることに驚かされました。紫外域から近赤外域（250–1000 nm）までを高強度で照射でき、波長は0.2–1 nm刻みで調整可能で、一般的なLED光源よりも細かな条件設定が可能です。光合成の研究者として、光の条件をここまで厳密に設計できる点は非常に魅力的で、「あれも測れる、これもできる」とアイデアが止まらなくなりました。これまで実現が難しかった測定系も、装置の使い方を工夫することで実行可能だと具体的に見通せたことは、大きな収穫でした。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="780" height="440" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6.jpg" alt="" class="wp-image-10221" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6.jpg 780w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6-300x169.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6-768x433.jpg 768w" sizes="(max-width: 780px) 100vw, 780px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真6. 質量分析装置室の見学<br></strong>トランスオミクス解析室を案内していただき、質量分析装置や次世代シーケンサーなどの最新機器を見学しました。多様な装置が並ぶ光景は圧倒的で、参加者からは次々に質問が出るなど、関心の高さがうかがえました。いつかマリモでも測ってみたいです。</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">さらに、オミクス解析装置（次世代DNAシーケンサーや質量分析装置など）も見学しました。オミクス解析とは、遺伝子・タンパク質・代謝産物といった生体情報を「網羅的に」読み解く手法で、環境変化に対する生物の応答を分子レベルで捉えるうえで重要な基盤になります。最新機器が体系的に整備されている様子は圧倒的で、阿寒湖の球状マリモも将来、こうした解析基盤のお世話になる場面があり得ると感じました。マリモが解析装置を次々と旅する様子は、ちょっとした研究の冒険のようです（マンガ参照）。光学解析室は天文学を専門とする参加者にも親近感があった一方で、オミクス装置や植物栽培・藻類培養施設の見学は新鮮に映ったようで、同じ施設見学でも専門によって着目点が異なることが印象的でした。研究対象は違っても、「観測・計測・解析」という共通言語が対話を支えることを、改めて実感しました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="727" height="1024" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-727x1024.jpg" alt="" class="wp-image-10220" style="width:515px;height:auto" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-727x1024.jpg 727w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-213x300.jpg 213w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-768x1082.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17.jpg 904w" sizes="(max-width: 727px) 100vw, 727px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>絵. マリモの研究の冒険（生成AIで作成）<br></strong>マリモがいろいろな解析装置を渡り歩く様子は、いささか科学の冒険のようでもあります。1. 光を当てて反応を見る → 2. DNAを読む → 3. 分子組成を測る → 4. 培養環境で維持・回復、という流れを「マリモが研究設備を旅する」形で一本のストーリーにしてみました。<br>1コマ目の大型スペクトログラフは、光の波長や強度を精密に設定して、光合成の応答（例：酸素発生速度、クロロフィル蛍光、CO2固定速度、光阻害の程度など）を条件比較するイメージです。2コマ目のDNAシーケンサーについて、本来はマリモそのものを入れるのではなく、マリモ由来の組織から抽出して精製したDNA溶液をライブラリ調製し、フローセル等にロードして装置で塩基配列を読み取ります。絵はその一連の流れを「マリモが直接入っている」形にデフォルメしています。3コマ目の質量分析装置は、マリモそのものを装置に置くのではなく、抽出した成分を前処理して導入し、どんな分子がどれくらいあるかを網羅的に測る、という流れです（オミクスの一部としてのメタボロミクス等）。4コマ目の藻類培養室は、環境条件（光・温度・栄養塩など）を整えて維持培養したり、実験用に条件を振って増殖・応答を観察する場面に相当します。</figcaption></figure>



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<h2 class="wp-block-heading"><strong>おわりに</strong></h2>



<p class="wp-block-paragraph">今回のワークショップは、学術的な学びに加えて、研究者同士が直接対話し、次の連携の芽を見つける場としても大変有意義でした。発表者・参加者の皆さま、そして運営に携わられた皆さまに感謝申し上げます。今後もこのような分野横断の場を通じて、国内のアストロバイオロジー研究が着実に広がっていくことを期待します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">最後に、今後の関連イベントの案内になります。一般公開されるセッションもありますので、興味のある方は是非ご参加ください。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（1）第50回&nbsp;生命の起源・アストロバイオロジー学会&nbsp;学術講演会<br>2026年3月26日（木）–28日（土）に、岡崎コンファレンスセンターで開催されます。口頭発表・ポスター発表に加え、ABC特別セッション（NISS公開）「ハビタブル惑星と生物進化」、学会賞受賞記念公開講演（一般公開）、若手交流会など、交流企画も充実しています。<br><a href="https://sites.google.com/nibb.ac.jp/jsola50/home">https://sites.google.com/nibb.ac.jp/jsola50/home</a></p>



<p class="wp-block-paragraph">（2）JpGU-AGU Joint Meeting 2026（日本地球惑星科学連合&nbsp;2026年大会）<br>2026年5月24日（日）–29日（金）の6日間、千葉市・幕張メッセでハイブリッド開催されます。多分野が集う大規模大会で、ABCスタッフがコンビナーを務める「系外惑星」セッションも予定されています。また一般の方向けに、研究成果をわかりやすく紹介し研究者との交流も目的とする「パブリック・セッション」が設けられており、2026年大会では全13件が企画されています（聴講は無料です）。<br><a href="https://www.jpgu.org/meeting_j2026/program.php">https://www.jpgu.org/meeting_j2026/program.php</a></p>



<p class="has-text-align-right wp-block-paragraph">アストロバイオロジーセンター特任研究員　河野　優</p>



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			</item>
		<item>
		<title>天文・科学情報スペース企画展「アストロバイオロジーセンターからの挑戦状2025～ABC10年の足跡～」</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/07/01/9538/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[oishi]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 01 Jul 2025 08:02:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://prabcninsweb001je.azurewebsites.net/?p=9538</guid>

					<description><![CDATA[<p>（図：謎解きの表紙） アストロバイオロジーセンター(ABC)は、自然科学研究機構の直轄センターとして、天文学と生物学が融合する形で2015年... </p>
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									<p style="text-align: left;">（図：謎解きの表紙）</p>								</div>
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<p class="wp-block-paragraph">アストロバイオロジーセンター(ABC)は、自然科学研究機構の直轄センターとして、天文学と生物学が融合する形で2015年4月に発足しました。今年で１０年を迎え、これまでの成果やセンター内外の方が執筆した本などを紹介しています。国立天文台の書籍も出張中です。 </p>

<p class="wp-block-paragraph">それらの成果もヒントの一つとして、謎解きイベント「アストロバイオロジーセンターからの挑戦状2025 〜ABC１０年の足跡〜」を開催しています。皆様のご来場をお待ちしております。 </p>
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<p class="wp-block-paragraph">■概要 <br />会期：2025年6月20日（金曜日）から7月27日（日曜日） <br />会場：天文・科学情報スペース <a href="https://mitakatkjs.mall.mitaka.ne.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">https://mitakatkjs.mall.mitaka.ne.jp</a> <br />東京都三鷹市下連雀3-28-20 三鷹中央ビル1階 <br />開館時間：午前11時から午後6時30分（月曜・火曜・祝日、年末年始は休館） <br />主催：自然科学研究機構 アストロバイオロジセンター／国立天文台 </p>

<p class="wp-block-paragraph">関連リンク： <br />国立天文台　<a href="https://www.nao.ac.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">https://www.nao.ac.jp</a> </p>
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		<title>アストロバイオロジーセンター　ホームページリニューアル！</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/07/01/9528/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[oishi]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 01 Jul 2025 06:36:23 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>2015年に設立されたアストロバイオロジーセンター(ABC)は、今年2025年に10周年を迎えました。系外惑星が数多く発見される中、地球のよ... </p>
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<p class="wp-block-paragraph">2015年に設立されたアストロバイオロジーセンター(ABC)は、今年2025年に10周年を迎えました。系外惑星が数多く発見される中、地球のような惑星はあるのか、そこに生命は存在するのか、という興味はつきません。研究者に限らず、一般社会においても、「宇宙人」といえば興味をもっている方も多い印象があります。&nbsp;</p>



<p class="wp-block-paragraph">一方、そのような「宇宙における生命」を科学的に研究する「アストロバイオロジー」という分野は、まだまだ社会に浸透していないという実感があります。いきなり「宇宙人発見！」とか、「系外惑星に移住しよう！」ということには残念ながらすぐにはできなさそうですが、アストロバイオロジーとい分野は「我々は宇宙で特別か？普遍的な存在か？」という人類の根源的な問いを探究する分野です。ABCのホームページでは、大学共同利用機関である自然科学研究機構直轄センターとして、国内外の期間と多くの共同研究も実施しています。このページでは日本におけるABCと関連したアストロバイオロジー研究をご紹介していきたいと思います。&nbsp;</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>
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