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	<title>nins-abc_web - 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</title>
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	<description>Astrobiology Center</description>
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	<title>nins-abc_web - 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</title>
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		<title>【雑記寄りの参加報告】第14回 宇宙における生命ワークショップ（ABCワークショップ）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 24 Feb 2026 08:56:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[研究者ブログ]]></category>
		<category><![CDATA[workshop]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>東岡崎駅から岡崎コンファレンスセンターへ向かうたび、いつも行列に目を奪われるのが、人気グループ「東海オンエア」ゆかりのコーヒースタンドです。... </p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div style="margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" class="sharethis-inline-share-buttons" ></div>
<p>東岡崎駅から岡崎コンファレンスセンターへ向かうたび、いつも行列に目を奪われるのが、人気グループ「東海オンエア」ゆかりのコーヒースタンドです。駅からの道すがら「今日こそは一杯…」と思うのですが、結局そのまま会場へ吸い込まれてしまうのがいつものパターン。最近では東京の虎ノ門ヒルズにも店舗ができたそうで、岡崎で果たせなかった「宿題」を意外な場所で片付けられるかも、と少し親近感を抱いています。</p>



<p>さて、本題に入ります。2026年2月12–13日に、愛知県岡崎市の自然科学研究機構・岡崎コンファレンスセンターにて「第14回&nbsp;宇宙における生命ワークショップ（ABCワークショップ）」が開催されました。今回のワークショップは、令和7年度のABC公募研究に採択された20件の成果発表会の場でもあります。12日に3セッション、13日に2セッションの計5セッションで構成され、各セッション4名ずつ、1件あたり20分の発表が行われました。天文学、地球科学、生物学など多様な分野から発表が集まり、個々の研究成果の共有にとどまらず、異分野連携を通じて日本のアストロバイオロジー研究の発展を目指す趣旨が全体を貫いていたように感じます。今年度から生駒大洋氏が新センター長に就任され、心機一転の場となりました。さらに、ABCワークショップはこれまで東京都内（国立天文台三鷹キャンパスや都内会議施設等）での開催が続いてきたため、岡崎での開催は多くの参加者にとって新鮮な刺激となったようです（過去に岡崎開催があったという話も耳にしますが、真偽は確認できていません）。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="623" height="788" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig1.jpg" alt="" class="wp-image-10226" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig1.jpg 623w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig1-237x300.jpg 237w" sizes="(max-width: 623px) 100vw, 623px" /><figcaption class="wp-element-caption">写真１：<strong>岡崎コンファレンスセンター<br></strong>開催2日間はいずれも快晴で、駅とセンターの往復（坂道ではありますが）でも、汗ばむくらいの過ごしやすい天候でした。12日は基礎生物学研究所とABCのスタッフの皆さんが朝早くから集合し、会場設営などの準備に取り組んでくださいました。コーヒーブレイク時のお菓子や飲み物も充実していました。各回40分の休憩時間が確保されていましたが、セッションの議論が盛り上がることが多く、実際には10分ほどに短くなることもしばしばでした。</figcaption></figure>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>分野の壁を越えて「生命の痕跡」を探る</strong></h2>



<p>発表のステージには、天文学、地球科学、生物学と、普段はなかなか交わることのない専門家が集結しました。観測・実験・理論という異なるアプローチから「生命が成立し得る環境とは？」「生命が残す痕跡とは？」という共通の問いに挑む様子は、まさにアストロバイオロジーの醍醐味です。分野が違うと、同じ言葉でも定義が異なったり、前提とする尺度が違ったりします&nbsp;。そのため、質疑では前提の確認から議論が始まる場面も多くありましたが、むしろその過程が研究の接点を浮かび上がらせ、次の共同研究の可能性を具体化する時間になっていたと思います。2日間を通じて興味深い発表が続き、大変勉強になりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="684" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-10225" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-1024x684.jpg 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-300x200.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2-768x513.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig2.jpg 1051w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">写真２：<strong>新センター長による開会の挨拶<br></strong>生駒新センター長より、アストロバイオロジーセンターがこの10年で取り組んできた歩みや、今後の目標について簡潔な紹介がありました。センター長の挨拶の後、いよいよセッション開始です。</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="685" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-1024x685.jpg" alt="" class="wp-image-10224" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-1024x685.jpg 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-300x201.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3-768x514.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig3.jpg 1069w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真3. ポスター会場<br></strong>内部公募採択者を中心に、15枚ほどのポスターが掲示されました。写真中央に写っているのは、ABCの活動を紹介するポスターです。天文学関連のポスターは写真や図がとても美しく、見ているとプラネタリウムにいるような気分になりました。</figcaption></figure>



<p>私は今回、内部公募の採択者としてポスター発表を行いました。ポスター発表は、講演の合間の休憩時間や懇親会の場で実施されました。懇親会ではお寿司やお酒などをいただきながら、研究の背景や方法、今後の展開について率直な意見交換が行われました。私は、「阿寒湖のマリモ」を対象とした生理生態学的研究を紹介しましたが、特別天然記念物という珍しさもあってか、多くの方が足を止めてくださいました。異分野の視点から飛んでくる質問や助言は、自分一人では気づけなかった研究の多角的な整理に繋がり、将来の共同研究に向けた具体的な手応えを得ることができました。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="708" height="472" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig4.jpg" alt="" class="wp-image-10223" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig4.jpg 708w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig4-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 708px) 100vw, 708px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真4. 懇親会の様子<br></strong>懇親会はポスター会場で行われ、多くの方が参加されました。豪華なお寿司を中心にさまざまなアラカルト料理が並び、手毬寿司もあって会場はとても華やかな雰囲気でした。料理とお酒を囲みながら、約2時間半にわたって楽しい会話とポスターを介した議論が続きました。</figcaption></figure>



<p>（長い）余談になりますが、「阿寒湖のマリモ」について、簡単に紹介します。阿寒湖（あかんこ）は北海道釧路市の北部にある湖で、火山の活動と深い関わりをもって生まれた湖です。周辺には「阿寒カルデラ」と呼ばれる大きなくぼ地があります。カルデラとは、火山の大きな噴火のあとに地面が大きくへこんでできた地形のことです。阿寒湖は、こうした火山地形の成り立ちのあと、雄阿寒岳（おあかんだけ）の噴火や地形の変化によって水の流れがせき止められ、そこに水がたまってできた湖（「堰止湖（せきとめこ）」と呼ばれます）です。阿寒湖の北側にあるチュウルイ湾とキネンタンペ湾では、世界でも珍しい「球状」のマリモが集まって群落をつくる様子が観察できます。マリモは、淡水にすむ糸状性の緑藻で、学名は&nbsp;<em>Aegagropila brownii</em>&nbsp;です。よく知られているのは丸い「球状型」ですが、実はそれだけではありません。糸のかたまりが水中を漂うように浮いている「浮遊型」や、岩などに付着して育つ「着生型」など、いくつかの“暮らし方（生活形）”があります。丸くなくても“マリモ”なんです。阿寒湖のマリモが特に注目される理由の一つは、その大きさです。直径30 cmを超えるような巨大な球状マリモが確認されている湖は、現在のところ世界でも阿寒湖だけとされています。こうした希少性と学術的価値の高さから、阿寒湖のマリモは1921年に国の天然記念物に、1952年には特別天然記念物に指定されました。なお、国の天然記念物に指定されている藻類は8種あり、そのうち特別天然記念物に指定されている藻類は阿寒湖のマリモ1種のみです。よく「マリモの研究がなぜ宇宙に繋がるの？」と聞かれます。実は、環境の変化（光や温度、酸素濃度）に生物がどう応答し、それがどんな「痕跡」として残るのかを追うマリモの研究は、系外惑星の環境と生命活動の関係を考えるうえで、面白いモデルケースになり得るのです&nbsp;。このあたりの話は、また別の機会に紹介できればと思います。</p>



<p>話を元に戻します。私は光合成関連セッションの座長を務めました。このセッションでは、光合成生物が置かれ得る光環境の多様性、環境条件に応答した集光・光利用の戦略、そしてそれらが地球史や生命探査の文脈でどのような意味を持つのかが、複数の切り口から議論されました。現生生物の生理学的理解と、地質試料や地球環境の復元とが同じ枠組みで接続され、条件（環境）・機能（代謝）・痕跡（シグナル）の関係を往復しながら議論できた点が印象に残っています。座長として学びとなったのは、異なる背景をもつ参加者が議論に入りやすいよう、丁寧な橋渡しを意識しなければならないということでした。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>基礎生物学研究所の見学ツアー</strong></h2>



<p>ワークショップ終了後には、希望者を対象に基礎生物学研究所の見学ツアーが開催されました。基礎生物学研究所は、自然科学研究機構に属する大学共同利用機関として、細胞や遺伝子といったミクロな階層から、個体のしくみ、さらには生物が環境に応答する仕組みまでを、幅広い視点で解き明かすことを目的とした研究拠点です。研究者が最先端の装置や解析基盤を共用できる体制が整っており、分野の異なる研究が同じ場所で並走し、互いの強みを持ち寄りやすい環境がつくられています。また、本研究所は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典先生が教授として在籍し、研究を推進した拠点の一つとしても知られています。大隅先生の受賞対象となった「オートファジー」は、細胞が自分自身の成分を分解して再利用する仕組みで、飢餓などの環境変化に適応するうえで重要な働きを担います。酵母を用いた遺伝学的研究によって、この仕組みを支える要素が体系的に明らかになったことで、生命科学の多くの分野へ研究が広がりました。今回の見学は、ワークショップで交わされた分野横断の議論を、実際の研究インフラや研究史と結びつけて具体的に想像できる、よい機会となりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="579" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-1024x579.jpg" alt="" class="wp-image-10222" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-1024x579.jpg 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-300x170.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5-768x434.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig5.jpg 1307w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真5. 大型スペクトログラフ<br></strong>ワークショップ終了後には、基礎生物学研究所の見学ツアーが開催されました。光学解析室を占める巨大な分光照射装置は圧巻で、その存在感に思わず見入ってしまいました。室内を満たすレインボーカラーの光は、まさに“虹光乱舞「Dancing Spectrum」”という雰囲気でした（Final Fantasy VIで魔導士ケフカとの戦闘で流れる“妖星乱舞「Dancing Mad」”の聖楽のような雰囲気を模して表した造語）。この装置を用いた研究から、これまで多くの知見が得られてきたことにも、あらためて驚かされました。</figcaption></figure>



<p>見学した設備のうち、特に印象に残ったのが大型スペクトログラフです。これは、試料に照射する光の「波長（色）」を精密に制御できる分光照射装置で、昭和54年（1979年）に設置された世界最大級の超大型設備が、現在も稼働していることに驚かされました。紫外域から近赤外域（250–1000 nm）までを高強度で照射でき、波長は0.2–1 nm刻みで調整可能で、一般的なLED光源よりも細かな条件設定が可能です。光合成の研究者として、光の条件をここまで厳密に設計できる点は非常に魅力的で、「あれも測れる、これもできる」とアイデアが止まらなくなりました。これまで実現が難しかった測定系も、装置の使い方を工夫することで実行可能だと具体的に見通せたことは、大きな収穫でした。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="780" height="440" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6.jpg" alt="" class="wp-image-10221" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6.jpg 780w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6-300x169.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig6-768x433.jpg 768w" sizes="(max-width: 780px) 100vw, 780px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>写真6. 質量分析装置室の見学<br></strong>トランスオミクス解析室を案内していただき、質量分析装置や次世代シーケンサーなどの最新機器を見学しました。多様な装置が並ぶ光景は圧倒的で、参加者からは次々に質問が出るなど、関心の高さがうかがえました。いつかマリモでも測ってみたいです。</figcaption></figure>



<p>さらに、オミクス解析装置（次世代DNAシーケンサーや質量分析装置など）も見学しました。オミクス解析とは、遺伝子・タンパク質・代謝産物といった生体情報を「網羅的に」読み解く手法で、環境変化に対する生物の応答を分子レベルで捉えるうえで重要な基盤になります。最新機器が体系的に整備されている様子は圧倒的で、阿寒湖の球状マリモも将来、こうした解析基盤のお世話になる場面があり得ると感じました。マリモが解析装置を次々と旅する様子は、ちょっとした研究の冒険のようです（マンガ参照）。光学解析室は天文学を専門とする参加者にも親近感があった一方で、オミクス装置や植物栽培・藻類培養施設の見学は新鮮に映ったようで、同じ施設見学でも専門によって着目点が異なることが印象的でした。研究対象は違っても、「観測・計測・解析」という共通言語が対話を支えることを、改めて実感しました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="727" height="1024" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-727x1024.jpg" alt="" class="wp-image-10220" style="width:515px;height:auto" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-727x1024.jpg 727w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-213x300.jpg 213w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17-768x1082.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/02/20260224_blog_fig17.jpg 904w" sizes="(max-width: 727px) 100vw, 727px" /><figcaption class="wp-element-caption"><strong>絵. マリモの研究の冒険（生成AIで作成）<br></strong>マリモがいろいろな解析装置を渡り歩く様子は、いささか科学の冒険のようでもあります。1. 光を当てて反応を見る → 2. DNAを読む → 3. 分子組成を測る → 4. 培養環境で維持・回復、という流れを「マリモが研究設備を旅する」形で一本のストーリーにしてみました。<br>1コマ目の大型スペクトログラフは、光の波長や強度を精密に設定して、光合成の応答（例：酸素発生速度、クロロフィル蛍光、CO2固定速度、光阻害の程度など）を条件比較するイメージです。2コマ目のDNAシーケンサーについて、本来はマリモそのものを入れるのではなく、マリモ由来の組織から抽出して精製したDNA溶液をライブラリ調製し、フローセル等にロードして装置で塩基配列を読み取ります。絵はその一連の流れを「マリモが直接入っている」形にデフォルメしています。3コマ目の質量分析装置は、マリモそのものを装置に置くのではなく、抽出した成分を前処理して導入し、どんな分子がどれくらいあるかを網羅的に測る、という流れです（オミクスの一部としてのメタボロミクス等）。4コマ目の藻類培養室は、環境条件（光・温度・栄養塩など）を整えて維持培養したり、実験用に条件を振って増殖・応答を観察する場面に相当します。</figcaption></figure>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>おわりに</strong></h2>



<p>今回のワークショップは、学術的な学びに加えて、研究者同士が直接対話し、次の連携の芽を見つける場としても大変有意義でした。発表者・参加者の皆さま、そして運営に携わられた皆さまに感謝申し上げます。今後もこのような分野横断の場を通じて、国内のアストロバイオロジー研究が着実に広がっていくことを期待します。</p>



<p>最後に、今後の関連イベントの案内になります。一般公開されるセッションもありますので、興味のある方は是非ご参加ください。</p>



<p>（1）第50回&nbsp;生命の起源・アストロバイオロジー学会&nbsp;学術講演会<br>2026年3月26日（木）–28日（土）に、岡崎コンファレンスセンターで開催されます。口頭発表・ポスター発表に加え、ABC特別セッション（NISS公開）「ハビタブル惑星と生物進化」、学会賞受賞記念公開講演（一般公開）、若手交流会など、交流企画も充実しています。<br><a href="https://sites.google.com/nibb.ac.jp/jsola50/home">https://sites.google.com/nibb.ac.jp/jsola50/home</a></p>



<p>（2）JpGU-AGU Joint Meeting 2026（日本地球惑星科学連合&nbsp;2026年大会）<br>2026年5月24日（日）–29日（金）の6日間、千葉市・幕張メッセでハイブリッド開催されます。多分野が集う大規模大会で、ABCスタッフがコンビナーを務める「系外惑星」セッションも予定されています。また一般の方向けに、研究成果をわかりやすく紹介し研究者との交流も目的とする「パブリック・セッション」が設けられており、2026年大会では全13件が企画されています（聴講は無料です）。<br><a href="https://www.jpgu.org/meeting_j2026/program.php">https://www.jpgu.org/meeting_j2026/program.php</a></p>



<p class="has-text-align-right">アストロバイオロジーセンター特任研究員　河野　優</p>



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			</item>
		<item>
		<title>生まれたての惑星たちはふわふわ</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2026/01/08/10177/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 07 Jan 2026 16:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[exoplanet]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=10177</guid>

					<description><![CDATA[<p>――4つの若いトランジット惑星の正確な質量を決定―― 発表のポイント 概要 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター（国立天文台併任）の... </p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div style="margin-top: 0px; margin-bottom: 0px;" class="sharethis-inline-share-buttons" ></div>
<h2 class="wp-block-heading">――4つの若いトランジット惑星の正確な質量を決定――</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="724" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/xe12.26_確定-1024x724.png" alt="" class="wp-image-10178" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/xe12.26_確定-1024x724.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/xe12.26_確定-300x212.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/xe12.26_確定-768x543.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/xe12.26_確定.png 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">公転する4つの系外惑星の想像図。ふわふわの大気が主星からの放射を受け、宇宙空間に流出しているかもしれない。（クレジット：アストロバイオロジーセンター）</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">発表のポイント</h2>



<ul class="wp-block-list">
<li>年齢約2,000万年の若い恒星「おうし座V1298星」を公転する4つの惑星の質量を正確に決定した。</li>



<li>4つの惑星はその大きさに対して質量がとても小さく、非常に低密度であることがわかった。</li>



<li>若い惑星の大気や半径の進化の理論を観測によって裏付ける成果で、銀河系で最も一般的と言われる小型の惑星が生まれたての時はどのような姿であったかを明らかにした。</li>
</ul>



<h2 class="wp-block-heading">概要</h2>



<p>自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター（国立天文台併任）のジョン・リビングストン特任助教、森万由子特任研究員、東京大学大学院総合文化研究科の成田憲保教授、福井暁彦講師、ジェローム・デレオン特任助教らのMuSCATチーム（注1）を含む国際共同研究グループは、おうし座分子雲の中にある年齢約2,000万年の若い恒星「おうし座V1298星（V1298 Tau）」を公転する4つの惑星のトランジット（注2）を長期的に観測し、4つの惑星の半径が地球の5〜10倍程度であるのに対して、質量は地球の5〜15倍程度しかなく、非常に低密度であることを明らかにしました。この発見は、生まれたての若い惑星は大きく膨らんでいて、時間とともに大気を失いながら収縮し、小型の惑星へと進化していくという理論を初めて観測的に裏付ける成果です。<br>　本研究成果は、2026年1月7日（英国時間）に英国科学誌Natureのオンライン版に掲載されます（2026年1月8日号のNature本誌に掲載されます）。</p>



<h2 class="wp-block-heading">発表内容</h2>



<p>2025年末までに、6,000個を超える系外惑星（太陽以外の恒星を公転する惑星）が発見されています。これまでに発見された系外惑星の中で最も多いのは、地球よりやや大きいスーパーアース（地球の1〜2倍の大きさ）や海王星よりやや小さいサブネプチューン（地球の2〜4倍の大きさ）と呼ばれる小型の惑星たちです。こうした小型惑星は銀河系で最もありふれた「一般的な」惑星であると言えますが、それらが生まれたばかりの頃はどのような姿であったかはこれまでわかっていませんでした。</p>



<p>研究チームは、おうし座分子雲の中にある若い恒星「おうし座V1298星（V1298 Tau）」を公転する4つの惑星に着目しました。おうし座V1298星は質量が太陽とほぼ同じくらいですが、年齢は約2,000万年であり、生まれたての太陽のような恒星と言えます。おうし座V1298星には、2015年に行われたケプラー宇宙望遠鏡の観測データから4つのトランジット惑星が発見されていました。これまでこの4つの惑星の質量を測定しようという試みが視線速度法（注3）という方法によってなされてきましたが、若い恒星は表面の活発な磁場の活動によって惑星とは無関係の（しかも惑星由来よりも圧倒的に大きな）視線速度のシグナルが生じてしまうため、これまでに報告されてきた惑星の質量は全く正確ではないということが指摘されていました。</p>



<p>本研究で、研究チームは視線速度法に代わる惑星の質量の決定方法として、トランジットタイミング変動（Transit Timing Variation：TTV）法を採用しました。複数の惑星が公転する惑星系では、惑星同士が近づいた際にお互いの引力が影響を及ぼし合うため、トランジットのタイミングが一定の間隔からずれます。このタイミングのずれを調べることで、引力を及ぼしている惑星の質量を推定することができます。視線速度は恒星表面の活動の影響を大きく受けてしまいますが、トランジットのタイミングはその影響をほとんど受けないため、若い恒星を公転する惑星の質量を正確に決定することができます。</p>



<p>研究チームは、2015年にケプラー衛星で取得されていたトランジットのデータに加えて、2019年から2024年にかけて宇宙望遠鏡と地上望遠鏡による長期的なトランジットの追観測を遂行しました。地上望遠鏡では4つの惑星に対して計44回のトランジットの追観測が行われましたが、そのうち26回のトランジットはMuSCATチームによって観測されたもので、MuSCATチームが観測に主要な貢献を行いました。MuSCATチームのメンバーであるアストロバイオロジーセンター（国立天文台併任）のジョン・リビングストン特任助教（本研究の筆頭責任著者）および東京大学先進科学研究機構のジェローム・デレオン特任助教らは、追観測で得られたトランジットのデータをもとにトランジットタイミング変動（図1）を詳細に解析しました。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="609" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/V1298_TTV-1024x609.png" alt="" class="wp-image-10179" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/V1298_TTV-1024x609.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/V1298_TTV-300x178.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/V1298_TTV-768x457.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2026/01/V1298_TTV.png 1093w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">図１：おうし座V1298星系のトランジットタイミング変動（掲載論文の図1を改変して引用）。おうし座V1298星系の4つの惑星（惑星b,c,d,e）のトランジットタイミング変動（一定周期からのずれ）。横軸は2009年1月1日を基準とした日数（単位は日）。縦軸はトランジットタイミング変動（単位は分）。青丸は観測されたトランジットタイミングのデータ。灰色の線は惑星の質量などの誤差を考慮して想定される（N体シミュレーションという手法による）トランジットタイミング変動の理論的なモデル。</figcaption></figure>
</div>


<p>その結果、4つの惑星は地球と比べて半径が5〜10倍程度と巨大惑星のように見えるのに、質量はスーパーアースやサブネプチューンに相当する5〜15倍程度しかなく、非常に低密度のふわふわの惑星であることがわかりました。つまり、生まれたての巨大惑星のように見えていたのは、実際には大質量の巨大惑星ではなく、将来スーパーアースやサブネプチューンになる比較的小さな質量の惑星たちだったのです。つまり、銀河系で最も一般的な惑星である小型の惑星が、生まれたての時にはふわふわの惑星だったことが明らかになりました。</p>



<p>若い惑星は大きく膨らんでいて非常に低密度であるという理論的な仮説はありましたが、実際に生まれたての惑星の質量と半径を正確に測定して観測的に仮説が裏付けられたのはこれが初めてです。今回の観測成果は、生まれたばかりの小型の惑星はどのような姿であったかを明らかにしたという点で大きな意義があります。</p>



<p>この4つの惑星は現在内部の温度が下がるとともに大気の一部が宇宙空間に流出し、質量を失って、半径が収縮している最中にあると考えられます。これは若い惑星の質量や半径、大気に大きな変化が起きる「進化」の様子を見ていることに相当します。この4つの惑星に対しては、2021年に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡での惑星大気の観測が進行中であり、大気の組成・性質やどのくらい流出しているのかといった知見が近い将来に得られると期待されています。今後のさらなる追観測は、惑星の進化の理論を観測によって検証し、より洗練させていく重要な研究となるでしょう。</p>



<p>さらに、太陽系を含む多様な惑星系たちがどのように形成するのかを明らかにしていくためには、おうし座V1298星系だけではなく、今後も新たな若いトランジット惑星を発見し、その惑星たちの性質を追観測によって調べ、惑星の進化の様子を解明していくことが不可欠です。そうした観測を進めるため、現在MuSCATチームは新たな若いトランジット惑星の発見やトランジットタイミング変動の長期的な観測を行うことを目的として、チリと南アフリカにある望遠鏡用に新しい観測装置の開発を進めています（科研費・基盤研究(S)・課題番号24H00017）。今後の若いトランジット惑星の研究により、惑星の進化がどのように進んでいくのか、そしてどのようにして多様な惑星系ができていくのかが明らかになると期待されます。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">論文情報</h3>



<pre class="wp-block-preformatted"><strong>雑誌名：</strong>Nature<br><strong>題　名：</strong><a href="https://www.nature.com/articles/s41586-025-09840-z" title="">A young progenitor for the most common planetary systems in the Galaxy</a><br><strong>著者名：</strong>John H. Livingston*, et al.<br><strong>DOI:</strong>10.1038/s41586-025-09840-z<br><strong>論文URL</strong>:<a href="https://www.nature.com/articles/s41586-025-09840-z" title="https://www.nature.com/articles/s41586-025-09840-z">https://www.nature.com/articles/s41586-025-09840-z</a></pre>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">研究助成</h3>



<p>本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業（科研費：課題番号24H00017, 24H00248, 24K00689, 24K17082, 24K17083, 25KJ0091, 25K17450）および日本学術振興会二国間交流事業（課題番号JPJSBP120249910）等の支援により実施されました。本研究に用いられたMuSCAT2とMuSCAT3は、アストロバイオロジーセンターで開発・運用されている観測装置です。MuSCAT3は日本学術振興会科学研究費助成事業（科研費：課題番号18H05439）と科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業（さきがけ：課題番号&nbsp;JPMJPR1775）の支援のもとで開発されました。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">用語解説</h3>



<p>（注1）MuSCATチーム：<br>成田教授と福井講師らが岡山県の188 cm望遠鏡、スペイン・テネリフェ島の1.52 m望遠鏡、アメリカ合衆国・マウイ島の2 m望遠鏡、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の2 m望遠鏡用に開発した、3つもしくは4つの波長帯で同時にトランジットを観測できる多色同時撮像カメラMuSCATシリーズ（装置名称はそれぞれMuSCAT、MuSCAT2、MuSCAT3、MuSCAT4）を用いて研究を行っているチーム。MuSCATはMulticolor Simultaneous Camera for studying Atmospheres of Transiting exoplanetsの略で、岡山県の名産マスカットにちなんでいます。</p>



<p>（注2）トランジット：<br>系外惑星がその主星の手前を通過すると、主星の明るさが見かけ上わずかに暗くなります。この現象をトランジットと呼び、トランジットを起こすような軌道を持つ惑星をトランジット惑星と呼びます。</p>



<p>（注3）視線速度法：<br>系外惑星を発見し、質量を決定する代表的な手法で、ドップラー法とも呼ばれます。系外惑星が公転していると、主星もその惑星との共通重心のまわりを周期的に運動するため、観測者から見ると近づいたり遠ざかったりしています。すると主星が放つ光の吸収線の中心波長がドップラー効果によって周期的にわずかに変わるため、その波長の変化から惑星の存在と質量を知ることができます。しかし、吸収線の中心波長は主星の表面にある黒点（主星と一緒に自転して移動したり、時間の経過とともに生成・消滅する）によっても変化します。若い恒星では黒点の活動が非常に活発なため、惑星由来ではなく黒点由来の視線速度の変化が卓越してしまいます。そのため、特に若い恒星の惑星の質量を視線速度法で決定するのは困難となります。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">関連リンク</h3>



<ul class="wp-block-list">
<li>国立天文台　<a href="https://www.nao.ac.jp/news/science/2026/20260108-abc.html" title="">プレスリリース</a></li>



<li>東京大学　<a href="https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20260108010000.html" title="">プレスリリース</a></li>
</ul>



<ul class="wp-block-list">
<li>2023/11/23 ABCプレスリリース　<a href="https://www.abc-nins.jp/共鳴し合う6つ子の惑星を発見/" title="">共鳴し合う６つ子の惑星を発見</a></li>



<li>2023/5/18 ABCプレスリリース　<a href="https://www.abc-nins.jp/火山活動の可能性がある地球サイズの惑星を発見/" title="">火山活動の可能性がある地球サイズの惑星を発見</a></li>
</ul>



<p></p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2026/01/08/10177/">生まれたての惑星たちはふわふわ</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>すばる望遠鏡 OASIS 計画の初成果：巨大惑星と褐色矮星の発見</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/12/04/10152/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 04 Dec 2025 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>アストロバイオロジーセンターの研究者を含む国際研究チームは、すばる望遠鏡による高精細な観測と、宇宙望遠鏡のデータを組み合わせ、これまで詳しく... </p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="975" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/12/hip54515_orbit_movie-1024x975.gif" alt="" class="wp-image-10153" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/12/hip54515_orbit_movie-1024x975.gif 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/12/hip54515_orbit_movie-300x286.gif 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/12/hip54515_orbit_movie-768x731.gif 768w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">図１：発見された巨大ガス惑星　HIP 54515 b　の画像。矢印で示されているのが　HIP 54515 b　で、星形のマークは主星（HIP 54515）の位置を示しています。点線は、主星を遮るためのマスクの輪郭を表しています。（クレジット：T. Currie/Subaru Telescope, UTSA）</figcaption></figure>



<p>アストロバイオロジーセンターの研究者を含む国際研究チームは、すばる望遠鏡による高精細な観測と、宇宙望遠鏡のデータを組み合わせ、これまで詳しく調べられてこなかった恒星の周囲に新たに２つの低質量天体を発見しました。巨大ガス惑星や褐色矮星を直接撮像し、その性質を明らかにすることを目指す探査計画「OASIS（オアシス）」の初成果です。</p>



<p>OASIS&nbsp;（Observations of Accelerators with SCExAO Imaging Survey）は、欧州宇宙機関（ESA）のガイア衛星とヒッパルコス衛星による精密なアストロメトリ（位置天文学）のデータを活用して、未知の伴天体によって動きがわずかに揺らいでいる恒星を特定します。そして、その伴天体を、すばる望遠鏡の極限補償光学装置　SCExAO（スケックスエーオー）で直接撮影します（注１）。</p>



<p>「OASIS　では、これまで観測対象として想定してこなかった恒星のまわりにある巨大惑星や褐色矮星を直接見るのと同時に、その質量や軌道を精密に測定することができます」と、計画を率いるセイン・キュリー博士（テキサス大学サンアントニオ校）は語ります。</p>



<p>OASIS&nbsp;の最初の発見である&nbsp;HIP 54515 b&nbsp;は、木星の&nbsp;18&nbsp;倍弱の質量を持つ巨大ガス惑星で、太陽の２倍の質量をもつ恒星を公転しています。公転距離は約&nbsp;25&nbsp;天文単位で、太陽系の海王星軌道に相当します。この惑星系は地球から約&nbsp;275&nbsp;光年と遠いため、HIP 54515 b&nbsp;は天球上で恒星のすぐ近くに見え、観測は現在の直接撮像技術の限界に迫る挑戦となりました。</p>



<p>HIP 54515 b&nbsp;は、木星より重い「スーパー・ジュピター」の軌道が、より低質量のガス惑星よりもやや楕円になっている傾向がある、という近年の知見に新たな事例を加える天体です。こうした特徴は、太陽系のガス惑星とはやや異なる形成過程をたどった可能性を示唆しています。</p>



<p>２つ目の発見である&nbsp;HIP 71618 B&nbsp;は、同じく太陽の２倍の質量をもつ恒星のまわりを回る褐色矮星です。褐色矮星は、誕生のしかたは恒星と似ているものの、恒星として輝くのに必要な質量に達しなかった天体です。HIP 71618 B&nbsp;は木星の約&nbsp;60&nbsp;倍の質量があり、公転距離は太陽系の土星軌道より少し大きく、細長い楕円軌道を描いています。今回の発見には、すばる望遠鏡の観測に加えて、W. M.&nbsp;ケック天文台の観測データも寄与しています。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="9339" height="8893" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/12/HIP71618february202024charis.png" alt="" class="wp-image-10154"/><figcaption class="wp-element-caption">図２：発見された褐色矮星 HIP 71618 B の画像（矢印で示された天体）。星のマークは主星（HIP 71618）の位置を示しています。（クレジット：T. Currie/Subaru Telescope, UTSA）</figcaption></figure>



<p>HIP 71618 B&nbsp;自体は惑星ではありませんが、将来の地球型惑星探査に重要な役割を果たす可能性があります。というのも、この天体は2027年に予定されているローマン宇宙望遠鏡のコロナグラフ装置の技術実証の要件を満たしているからです。この実験は、太陽のような明るい恒星の光を抑えて、その一千億分の一の明るさしかない地球型惑星をその周囲に探すための観測技術を、宇宙望遠鏡で初めて実証するものです。コロナグラフ技術実証には厳しい対象条件があり、今回の&nbsp;HIP 71618 B&nbsp;の発見以前には、それを明確に満たす観測対象は査読論文として報告されていませんでした。</p>



<p>HIP 54515 b&nbsp;と&nbsp;HIP 71618 B&nbsp;の発見は、アストロメトリーと直接撮像を組み合わせることで、これまで隠されていた惑星や褐色矮星を明らかにできることを示しています。OASIS&nbsp;では数十個の候補星を調査しており、今後さらに多くの発見が期待されています。これらの成果は、巨大ガス惑星や褐色矮星がどのように形成され、その大気がどのように進化するのかを理解するうえで重要であるのと同時に、将来、生命が存在しうる地球型惑星を見つけるための望遠鏡技術の発展にも寄与するでしょう。</p>



<p>「SCExAO&nbsp;のような革新的な観測装置と、マウナケアの世界最高水準の観測環境によって、すばる望遠鏡はこれからも最前線の観測施設として画期的な発見を生み出し続けるでしょう」とキュリー博士と共に&nbsp;OASIS&nbsp;を牽引する葛原昌幸博士（アストロバイオロジーセンター）は語ります。</p>



<p>本研究成果は、２篇の学術論文として出版されました。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>Currie &amp; Li et al.&nbsp;“SCExAO/CHARIS and Gaia Direct Imaging and Astrometric Discovery of a Superjovian Planet 3–4&nbsp;λ/D from the Accelerating Star HIP 54515”（アストロノミカル・ジャーナル&nbsp;2025年12月3日付）</li>



<li>El Morsy et al.&nbsp;“OASIS Survey Direct Imaging and Astrometric Discovery of HIP 71618 B: A Substellar Companion Suitable for the Roman Coronagraph Technology Demonstration”（アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ；2025年12月3日付）</li>
</ul>



<p>OASIS&nbsp;は、米国、日本、カナダ、チリ、ヨーロッパの研究者が参加する国際共同プロジェクトで、&nbsp;NSF（米国科学財団）の支援を受けているほか、ローマン宇宙望遠鏡の重要戦略的ミッション支援として&nbsp;NASA&nbsp;の支援を受けています。本研究は、科学研究費助成事業（課題番号：24K07108）の支援を受けて実施されました。</p>



<p>（注１）この手法を用いた初の系外惑星発見については、<a href="https://subarutelescope.org/jp/results/2023/04/13/3255.html">2023年のすばる望遠鏡観測成果</a>をご覧ください。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<p>関連リンク：</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>国立天文台すばる望遠鏡2025年12月3日 <a href="https://subarutelescope.org/jp/results/2025/12/03/3625.html" title="">プレスリリース</a></li>



<li>国立天文台&nbsp;2025年12月4日 <a href="https://www.nao.ac.jp/news/science/2025/20251204-subaru.html" title="">プレスリリース</a></li>
</ul>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<pre class="wp-block-preformatted"><strong>About the Subaru Telescope</strong><br>The Subaru Telescope is a large optical-infrared telescope operated by the National Astronomical Observatory of Japan, National Institutes of Natural Sciences with the support of the MEXT Project to Promote Large Scientific Frontiers. We are honored and grateful for the opportunity of observing the Universe from Maunakea, which has cultural, historical, and natural significance in Hawai`i.<br></pre>



<p></p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2025/12/04/10152/">すばる望遠鏡 OASIS 計画の初成果：巨大惑星と褐色矮星の発見</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>地上望遠鏡と宇宙望遠鏡の共演で発見された、赤色矮星を周回する褐色矮星</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/10/21/9949/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 20 Oct 2025 22:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[exoplanet]]></category>
		<category><![CDATA[直接撮像]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=9949</guid>

					<description><![CDATA[<p>発表のポイント 研究内容 私たちの銀河で最も多い恒星は、太陽より小さく冷たい「M型星（赤色矮星）」です。銀河系の恒星の過半数を占めるとされる... </p>
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<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="458" height="437" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/202510_J1446B_ADI.png" alt="" class="wp-image-9950" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/202510_J1446B_ADI.png 458w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/202510_J1446B_ADI-300x286.png 300w" sizes="(max-width: 458px) 100vw, 458px" /><figcaption class="wp-element-caption">図１：直接撮像で発見された伴星型の褐色矮星J1446B (矢印先の点)の赤外線画像。中心の赤色矮星(J1446)は画像解析で白色にマスクされています。10 au (おおよそ土星と太陽の距離)に相当する角距離を画像下に表示しています。褐色矮星は、中心星である赤色矮星から4.3auしか離れていませんが、マスクのすぐ近くで明瞭に検出されました。(image credit: 鵜山太智 (アストロバイオロジーセンター/CSUN) / W. M. Keck Observatory)</figcaption></figure>
</div>


<h2 class="wp-block-heading">発表のポイント</h2>



<ul class="wp-block-list">
<li>地上望遠鏡による<strong>直接撮像観測および視線速度観測</strong>と宇宙望遠鏡による<strong>固有運動情報</strong>を組み合わせ、近傍（地球から約55光年）の赤色矮星を周回する伴星を新たに検出し、その質量（木星の約60倍）と軌道長半径（約4.3天文単位）を精密に決定しました。</li>



<li>本成果は、<strong>すばる望遠鏡における赤外線分光装置 IRD を用いた戦略枠プログラム（IRD-SSP）</strong>によるドップラー法観測、ケック望遠鏡の高コントラスト撮像観測、ガイア宇宙望遠鏡の位置天文データを組み合わせる事によって実現しました。</li>



<li>新たに検出された伴星は晩期T型の褐色矮星と推測され、近赤外線で約30%の光度変動を示すことを確認しました。大気における雲や循環の研究対象となる「ベンチマーク天体」として、将来有望な観測対象です。</li>



<li>ヒッパルコス衛星とガイア衛星の位置天文データを利用した星の加速度情報と系外惑星の直接撮像を組み合わせて新規天体を検出、さらに質量を精密に制限する手法はこれまでに確立されていました。本研究は<strong>ヒッパルコス衛星ではほとんど検出できなかった暗い近傍赤色矮星系に対し、ガイア衛星のみの加速度情報を適用</strong>させて検出された初めての成果になります。</li>
</ul>



<h2 class="wp-block-heading">研究内容</h2>



<p>私たちの銀河で最も多い恒星は、太陽より小さく冷たい「M型星（赤色矮星）」です。銀河系の恒星の過半数を占めるとされるこれらの星は、星・惑星形成進化の研究において重要なターゲットです。しかし、近傍の天体ですらM型星は非常に暗いためこれまで詳細な観測はあまり行われておらず、M型星は7割以上が単独で存在すると考えられてきました。しかし、近年は観測装置の技術的発展もあり、褐色矮星<sup>*1</sup>や低質量星を伴うケースが過小評価されていた可能性も指摘されています。その様に、M型星まわりの伴星や惑星の統計は未解決の問題です。特に、褐色矮星は惑星と恒星の中間に位置する質量を持ち、こうした伴星の存在頻度や質量分布を明らかにすることは、惑星形成と恒星形成の違いや共通点を理解する上で不可欠ですが、統計的にM型星周りにどれくらい存在するのかはよく分かっていません。</p>



<p>　アストロバイオロジーセンター、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校、ジョンズホプキンス大学をはじめとする国際研究チームは、地球から約55光年離れたM型星LSPM J1446+4633（以下J1446）を周回する、伴星型の褐色矮星J1446Bを直接撮像で発見しました(図1)。この天体は木星の約60倍の質量を持ち、地球 &#8211; 太陽間の約4.3倍という主星に比較的近い軌道を約20年かけて公転しています。さらに、赤外線波長で約30％もの明るさの変動が確認され、雲や嵐などの惑星大気現象が起きている可能性が示唆されました。</p>



<p>　この発見の鍵は、３つの異なる観測手法を組み合わせたことです。①すばる望遠鏡<sup>*3</sup>の赤外線分光観測モニタリングによる視線速度測定<sup>*2</sup>、②ケック望遠鏡<sup>*3</sup>による高解像度赤外線撮像、そして③ガイア衛星<sup>*4</sup>による精密な位置測定を利用したJ1446の天球面上での加速度測定です。これらの観測量を組み合わせてケプラーの法則を利用した解析を行うことで、J1446系の力学的質量とJ1446Bの軌道を精密に決定しました(図2)。視線速度の観測だけでは質量と軌道傾斜角のパラメータが縮退しているため不確定性が残りますが、直接撮像とガイアのデータを加えることでその問題を解消でき、軌道を精密に求めることができました。特に視線速度観測は、すばる望遠鏡に搭載された赤外線高分散分光装置 IRD を用いた戦略枠プログラム（IRD-SSP）におけるモニタリング観測中に得られたデータが不可欠でした。ケック望遠鏡では地球大気による星像の歪みを高度に補正するピラミッド波面センシング技術を用いた補償光学装置が今回の直接撮像検出に大きく貢献しました。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="976" height="376" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/20251021_fig2.png" alt="" class="wp-image-9953" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/20251021_fig2.png 976w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/20251021_fig2-300x116.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/20251021_fig2-768x296.png 768w" sizes="(max-width: 976px) 100vw, 976px" /><figcaption class="wp-element-caption">図２：軌道フィッティングを行った結果のプロット図。左図はケック望遠鏡の直接撮像結果(右上の青い点)とガイア衛星の固有運動加速(赤矢印)から推測された伴星の軌道。横軸は天球上での赤経（秒角の単位）、縦軸は天球上での赤緯（秒角の単位）。右軸の色は伴星の質量。右図はすばる望遠鏡の視線速度観測(赤点)から推測された主星の視線速度の変動。推測された軌道や視線速度の軌跡はシミュレーション上の伴星の質量で色付けされています。縦軸は視線速度（秒速メートルの単位）。下の図はフィッティング後の速度誤差。右軸の色は伴星の質量。image credit: An Qier (UCSB) /Uyama et al. (2025)</figcaption></figure>



<p>&nbsp;また、ヒッパルコス衛星<sup>*4</sup>とガイア衛星の位置天文データを利用した星の加速度情報と系外惑星の直接撮像を組み合わせて新規天体を検出、さらに質量を精密に制限する手法はこれまでにも確立されていましたが、本研究では、過去のヒッパルコス衛星ではほとんど検出できなかった暗い赤色矮星に対し、より暗い天体の位置まで精密測定できるガイア衛星のみの加速度情報を伴星軌道フィッティングに適用させて、伴星の軌道や力学的質量を精密に制限する事に成功した初めての褐色矮星伴星です。</p>



<p>　今回の発見は、褐色矮星の形成シナリオを検証するための重要なベンチマークとなります。将来の分光観測により、この褐色矮星の天候マップを描くことができるでしょう。今回の成果は、地上望遠鏡と宇宙望遠鏡の協力が、太陽系の外に潜む未知の世界を解き明かす強力な武器となることを示しています。</p>



<p>　本研究成果は、米国の天文学誌「アストロノミカル・ジャーナル」に2025年10月20日付で掲載されました (&#8220;<a href="https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-3881/ae08b6" target="_blank" rel="noopener" title="">Direct Imaging Explorations for Companions from the Subaru/IRD Strategic Program II; Discovery of a Brown-dwarf Companion around a nearby Mid-M-dwarf LSPM J1446+4633</a> &#8221; by Uyama et al., DOI: 10.3847/1538-3881/ae08b6)</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">研究助成：</h3>



<p>本研究は、科学研究費助成事業（課題番号：24K07108, 24K07086）の支援を受けて実施されました。すばる望遠鏡に搭載された赤外線高分散分光装置IRDは、科学研究費助成事業（課題番号：18H05442, 15H02063, and 22000005）の支援を受けて開発を行いました。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>用語解説：</strong></h3>



<p>*1：褐色矮星は典型的には木星のおよそ13から80倍程度の質量を持つ天体を指し、星のような水素の持続的な核融合を起こせません。一般向けには「恒星になり損ねた星（failed star）」と表現されることもありますが、その形成過程は依然として謎に包まれています。また木星のようなガス惑星と同様に時間経過で冷えていくため、惑星形成の研究対象としても重要です。</p>



<p>*2：星の運動によって星のスペクトルがドップラー効果で変動する事を利用した観測手法です。</p>



<p>*3：すばる望遠鏡、ケック望遠鏡はハワイ島にあるマウナケア山の山頂に設置された口径8-10m級の大型望遠鏡です。</p>



<p>*4&nbsp;：ガイア衛星は天の川銀河の天体の詳細な3次元マップを作成することを目的とし、2013年に打ち上げられた位置天文学衛星です。非常に高精度に位置を決めることができるため、星の固有運動を元に伴星や惑星の存在を調べるアストロメトリ法への適用が期待されます。ヒッパルコス衛星はガイア衛星の前身となるような位置天文学衛星で、1989年に打ち上げられました。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">論文情報：</h3>



<p>雑誌： Astronomical Journal <br>タイトル：<a href="https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-3881/ae08b6" target="_blank" rel="noopener" title="">Direct Imaging Explorations for Companions from the Subaru/IRD Strategic Program II; Discovery of a Brown-dwarf Companion around a nearby Mid-M-dwarf LSPM J1446+4633</a><br>著者：Uyama, T.; Kuzuhara, M.; Beichman, C.; Hirano, T.; Kotani, T.; An, Q.; Brandt, T. D. et al.<br>DOI：10.3847/1538-3881/ae08b6</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<p>関連リンク：</p>



<p>2025年10月21日　<a href="https://subarutelescope.org/jp/results/2025/10/20/3608.html" target="_blank" rel="noopener" title="">国立天文台ハワイ観測所プレスリリース</a></p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2025/10/21/9949/">地上望遠鏡と宇宙望遠鏡の共演で発見された、赤色矮星を周回する褐色矮星</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>変動光に立ち向かう光合成の司令塔――シトクロムb6/f複合体の減少が変動光に対する防御の鍵になる――</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/10/01/9911/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 01 Oct 2025 12:57:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[光合成]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>発表のポイント （東大リリースから引用） 本研究の知見は、宇宙ステーションや将来の有人火星探査拠点など、閉鎖された人工環境下での食料生産とい... </p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="696" height="575" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/Utokyo_20251001-1-1.jpg" alt="" class="wp-image-9912" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/Utokyo_20251001-1-1.jpg 696w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/10/Utokyo_20251001-1-1-300x248.jpg 300w" sizes="(max-width: 696px) 100vw, 696px" /><figcaption class="wp-element-caption">シトクロムb6/f複合体の減少が野外の光環境で植物の安定した成長を実現する(イメージ図)　<br>(東大リリースより引用)</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading">発表のポイント</h3>



<ul class="wp-block-list">
<li>野外の植物は、陽射しが雲で遮られたり木の葉が風で揺れたりすることで、光の強さが常に変動する環境にさらされています。このような環境は植物の光合成装置に負荷をかけ、特に「光化学系Ⅰ」にダメージを与えることが知られています。</li>



<li>光合成の制御において中心的な役割を果たす「シトクロム<em>b</em><sub>6</sub>/<em>f</em>複合体」の量を減少させると、光合成の能力は減少するものの、一方で、変動する光から光化学系Ⅰを守る安定性が高まることがわかりました。</li>



<li> この成果は、自然環境で育つ作物が強い陽射しや影といった変動光に負けずに育つ「レジリエンス」を高めるための技術開発に貢献することが期待されます。</li>
</ul>



<p>（東大リリースから引用）</p>



<p>本研究の知見は、宇宙ステーションや将来の有人火星探査拠点など、閉鎖された人工環境下での食料生産というアストロバイオロジーの観点からも重要です。宇宙での植物栽培では、人工光（LEDなど）が唯一のエネルギー源となり、電力供給の変動などが光環境の急変につながる可能性があります。そのような極限環境では、生産性を多少犠牲にしても、決して枯れることのない「頑強さ」が最優先される場合があります。本研究で明らかになった光合成の安全装置は、宇宙のような特殊な環境で安定した食料生産を実現するための植物を設計する上で、重要な基盤技術となることが期待されます。(アストロバイオロジーセンター 河野 特任研究員)</p>



<p>リリース詳細はこちら: <a href="https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20251001-1.html" target="_blank" rel="noopener" title="">東京大学プレスリリース</a></p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>論文情報</strong></h3>



<p><strong>雑誌名:</strong>Physiologia Plantarum<br><strong>タイトル</strong>:Drastic Reduction in Cytochrome <em>b</em><sub>6</sub><em>/f</em> Complex Confers Robust PSI Photoprotection under Fluctuating Light at the Expense of Photosynthetic Capacity<br><strong>著者名</strong>: <strong>Masaru Kono</strong>(*), Hiromasa Kodama, Keiichiro Tanigawa, Ichiro Terashima, Wataru Yamori<br>（* ABCスタッフ）<br><strong>DOI</strong>:10.1111/ppl.70483<br><strong>URL</strong>: <a href="https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ppl.70483">https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ppl.70483</a><br></p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2025/10/01/9911/">変動光に立ち向かう光合成の司令塔――シトクロムb6/f複合体の減少が変動光に対する防御の鍵になる――</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>氷の下で眠るマリモ：春の光がもたらす危機と回復</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/09/29/9875/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 29 Sep 2025 06:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[jp]]></category>
		<category><![CDATA[マリモ]]></category>
		<category><![CDATA[光合成]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>【発表のポイント】 【概要】 北海道・阿寒湖に生息する国の特別天然記念物「マリモ」は、季節ごとに大きく変動する環境下で生きています。なかでも... </p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="730" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/2025年9月ABCマリモプレスリリース図2025年9月12日金21時00分-1024x730.png" alt="" class="wp-image-9877" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/2025年9月ABCマリモプレスリリース図2025年9月12日金21時00分-1024x730.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/2025年9月ABCマリモプレスリリース図2025年9月12日金21時00分-300x214.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/2025年9月ABCマリモプレスリリース図2025年9月12日金21時00分-768x547.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/2025年9月ABCマリモプレスリリース図2025年9月12日金21時00分-1536x1095.png 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/2025年9月ABCマリモプレスリリース図2025年9月12日金21時00分.png 1790w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">【発表のポイント】</h3>



<ul class="wp-block-list">
<li>阿寒湖のマリモは、湖が解氷した直後に低水温と強い日射にさらされることで、光合成能力が著しく低下する「光阻害」という深刻なダメージを受けていることを、野外調査により明らかにしました。</li>



<li>光阻害を受けたマリモは、その後20～30日かけて光合成能力を回復させる強靭な回復力を持つことがわかりました。</li>



<li>気候変動による結氷期間の短縮は、マリモが強光ストレスを受けやすい危険な期間を長期化させ、生存を脅かす可能性があることを示唆しています。</li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading">【概要】</h3>



<p>北海道・阿寒湖に生息する国の特別天然記念物「マリモ」は、季節ごとに大きく変動する環境下で生きています。なかでも、冬の間に湖を覆っていた氷が解ける春先は、水温が低いまま強い日射にさらされるため、光合成機能に深刻なダメージを受ける危険性が指摘されてきました。</p>



<p>本研究では、アストロバイオロジーセンターの河野優 特任研究員、神奈川大学大学院の 小原晶奈 大学院生(当時)、岩元明敏 教授、東京科学大学の吉田啓亮 准教授、釧路市教育委員会マリモ研究室の尾山洋一 次長による研究チームが、野外調査と室内実験を組み合わせることで、この過酷な時期におけるマリモの光合成能力を詳細に評価しました。その結果、マリモは夏季や氷に覆われた冬季には健全な状態を保つ一方、春の解氷直後には光合成能力が著しく低下すること、そしてその後20～30日かけて自然に回復することが明らかになりました。</p>



<p>この成果は、マリモの保全において特に注意すべき「脆弱な時期」を科学的に特定した重要な知見であり、国際学術誌『Phycological Research』に2025年9月29日付で掲載されました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="675" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig1-1024x675.png" alt="" class="wp-image-9884" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig1-1024x675.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig1-300x198.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig1-768x506.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig1.png 1038w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">図１. (a) 阿寒湖に生育する球状集合体マリモ。結氷期間中（3月）に氷を人工的に切り開いて撮影したもので、氷上から湖底のマリモを眺めた写真。通常、分厚い氷の直下は非常に暗いが、氷を取り除くことで、太陽光が強く差し込む様子が確認できる。(b) マリモ群落の直上に水温計を設置し、2021年12月上旬から2022年5月上旬まで水温を連続観測した。1月6日付近（点線）で湖が完全に結氷し、4月9日頃に解氷した。結氷期間中（1月〜3月）は水温が約2℃で安定し、分厚い氷と雪によって強い日射は遮られる。一方、結氷前および解氷直後には、低水温下にもかかわらず強い光が湖底まで到達し、マリモは「低温かつ強光（LT-HL）」という過酷な環境に直面する。(c–e) 阿寒湖チュウルイ湾に氷が張る様子を、湖岸から撮影した写真。</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading">【研究背景】</h3>



<p>マリモ（学名：<em>Aegagropila brownii</em>）(注1・2)は、美しい球状の集合体を形成することで知られる淡水性の緑藻です。なかでも北海道・阿寒湖に生息する大型のマリモは、国の特別天然記念物に指定されており、世界でも極めて稀少な存在です。<br>　阿寒湖では、冬になると湖面が厚い氷と雪に覆われます。この氷雪は、マリモを冬の強い太陽光から守る「日傘」のような役割を果たしています。しかし、結氷の直前や氷が解けた直後といった季節の変わり目には、水温が低い（1～4℃）ままであるにもかかわらず、湖底のマリモにまで強い光が届くという、植物にとって非常に過酷な「低水温・強光（LT-HL）」環境(注3)が生じます。このような環境では、光合成に必要なエネルギーの利用効率が低下し、光合成を担う装置である光化学系II(注4)がダメージを受ける「光阻害」(注5)が発生する危険性があると指摘されてきました。しかし、自然環境下の湖において、マリモがこうした影響を実際にどの程度受けているのかは、これまで明らかになっていませんでした。研究チームによる先行研究では、実験的に低水温・強光の環境を再現し、マリモが深刻なダメージを受ける可能性が示唆されていました。本研究は、この実験的な予測を踏まえ、初めて自然の湖沼環境において、結氷の直前や解氷期のマリモが実際にどのような光合成応答を示すのかを実証的に調査したものです。</p>



<h3 class="wp-block-heading">【研究成果】</h3>



<p>本研究チームは、北海道・阿寒湖のチュウルイ湾において、季節ごとの水温や光環境のモニタリングを行うとともに、異なる季節にマリモを採集し、クロロフィル蛍光測定(注6)という手法を用いてその光合成能力を評価しました。<br>　その結果、夏（8月）および湖が完全に氷に覆われている冬の盛り（3月）に採集したマリモは、光合成能力の指標である光化学系IIの最大量子収率（F<sub>v</sub>/F<sub>m</sub>）(注7)が約0.6と高い値を示し、光合成の能力は健全な状態にあることが確認されました。<br>　一方、解氷直後（4月上旬）に採集したマリモでは、このF<sub>v</sub>/F<sub>m</sub>の値が太陽光にさらされた表面で約0.27まで著しく低下しており、深刻な光阻害が生じていることが明らかになりました。これは、冬の暗い環境に順応していたマリモが、突然強い光にさらされたことで大きなストレスを受けたことを示しています。<br>　しかしながら、マリモは強靭な回復力も持っていました。解氷から20～30日が経過し、水温が徐々に上昇し始めた5月上旬には、F<sub>v</sub>/F<sub>m</sub>の値が約0.55まで回復していたのです。この回復過程は室内実験でも裏付けられ、ダメージを受けたマリモの細胞を弱い光のもとに置くことで、光合成能力が回復し始めることが確認されました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="596" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig2-1024x596.png" alt="" class="wp-image-9885" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig2-1024x596.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig2-300x175.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig2-768x447.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250929_Kono_Fig2.png 1361w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">図２. 球状マリモの光化学系II最大量子収率（Fv/Fm）の季節変化<br>結氷前（12月）、結氷中（3月）、解氷直後（4月）、解氷後20〜30日（5月）、および夏期（8月）に採集したマリモを用いて、球状体表面側（白棒）と裏面側（黒棒）のFv/Fm値をそれぞれ測定した。</figcaption></figure>



<h3 class="wp-block-heading">【今後の展望】</h3>



<p>本研究は、春先の「解氷直後」が、マリモにとって脆弱な期間になり得ることを、野外データに基づいて初めて明らかにしました。この期間の環境変化は、マリモの長期的な生存に大きな影響を与える可能性があります。<br>　近年、気候変動の影響により、阿寒湖では結氷が遅れ、解氷が早まる傾向が報告されています。これは単に暖かい期間が長くなることを意味するわけではありません。春先の1～3月でも晴天時の日射は非常に強く、本来であれば分厚い氷と雪がマリモを保護しています。しかし、解氷が早まると、水温が低いままこの強烈な光にマリモが直接さらされる期間が長期化してしまいます。これにより、マリモが過酷な『低水温・強光（LT-HL）』環境にさらされる期間が延び、光によるダメージが蓄積しやすくなることが懸念されます。光阻害からの回復が追いつかなくなれば、マリモの個体群全体が衰弱し、将来的な存続が危ぶまれる可能性もあります。また、結氷期間そのものが湖の生態系全体を成り立たせる重要な要素であり、その短縮や喪失は、多様な生物の相互作用に甚大な影響を与えると考えられます。<br>　この貴重な自然遺産を未来へと引き継いでいくためには、生息地の物理的な環境を守るだけでなく、気候変動がマリモの生理に与える影響、特に、この脆弱な時期における光ストレスに着目し、科学的知見に基づく保全戦略を構築することが極めて重要です。本研究の成果は、阿寒湖のマリモという特定の生物群落にとどまらず、国内外の他の湖沼生態系で、気候変動のような複合ストレスに直面する希少な水生生物をいかに保全していくか、という普遍的な課題に対するモデルケースとしての意義も持っています。</p>



<p>本研究は、アストロバイオロジーの観点からも、重要な示唆を与えます。氷の下の暗闇から、解氷による突然の強光ストレスに耐え、回復していくマリモの生命戦略を解明することは、氷で覆われた天体のような地球外の極限環境に生命が存在するとすれば、どのようなメカニズムで生き延びているのかを理解する上で重要な手がかりとなります。また、地球の気候変動がこの特殊な生態系に与える影響を調べることは、劇的な環境変化を経験した惑星で、生命がどのように応答し、その痕跡を残しうるのかを考察する上での貴重な実例となるでしょう。本研究は、『極限的な惑星環境において、生命はどのように生き残り、進化するのか』というアストロバイオロジーの根源的な問いに、地球に生きる生命から迫る試みです。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">用語解説：</h3>



<p>(注1)&nbsp;特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」<br>阿寒湖は、阿寒カルデラおよび古阿寒湖の形成後、雄阿寒岳の火山活動によって分断されて生じた堰止湖です。湖の北部に位置するチュウルイ湾とキネンタンペ湾には、世界的にも極めて珍しい球状のマリモ（<em>Aegagropila brownii</em>）が群生しています。特に、直径30 cmを超える巨大な球状マリモが多数確認されている湖は、世界で阿寒湖だけです。<br>その希少性と学術的価値の高さから、阿寒湖のマリモは1921年に国の天然記念物、1952年には特別天然記念物に指定されました。2024年時点で、国の天然記念物に指定されている藻類は8種あり、そのうち特別天然記念物に指定されている藻類は阿寒湖のマリモのみです。</p>



<p>(注2)&nbsp;マリモの学名（<em>Aegagropila brownii</em>）<br>2023年に発表された分類学研究により、これまで広く使われてきた&nbsp;<em>Aegagropila linnaei</em>&nbsp;というマリモの学名は誤りであり、正しい学名は&nbsp;<em>Aegagropila brownii</em>&nbsp;であると再定義されました。この変更はマリモの生態や遺伝的特徴が変わったわけではなく、国際的な分類学ルールに則って「名前」が訂正されたものです。<br>学名変更の背景には、「タイプ標本」の再評価があります。<em>A. linnaei</em>&nbsp;の元となる記載（<em>Conferva aegagropila</em>）は1753年にカール・リンネによってなされましたが、その後に選ばれた標本（レクトタイプ）は、実際には海に生える別種の藻類であることがわかりました。命名規約に基づくと、<em>A. linnaei</em>&nbsp;の名は海産種に属するものであり、淡水性のマリモには使用できません。そこで、淡水マリモに最も早く命名され、有効とみなされる学名を再検討した結果、1809年にアイルランド北部で採集された標本に由来する&nbsp;<em>Conferva brownii</em>&nbsp;が該当すると判断されました。この結果、マリモの正しい学名は&nbsp;<em>Aegagropila brownii</em>&nbsp;に変更されました（Guiry &amp; Frödén 2023）。<br>この変更はあくまで分類学的な見直しによるものであり、私たちが「マリモ」と呼ぶ生物の実体は変わっていません。生物学的な性質や保全上の重要性に影響を与えるものではなく、より正確な名前でマリモを理解し、保護していくための基盤となります。</p>



<p>(注3) LT-HL（Low Temperature &#8211; High Light）環境<br>低温かつ強光という、極域や春の解氷直後の湖沼に見られる特殊な環境条件。植物や藻類にとっては、光合成に対するストレスとなる可能性があります。</p>



<p>(注4)&nbsp;光化学系II（PSII）<br>光合成において、光エネルギーを吸収して水を分解し、電子を取り出す最初の反応を担うタンパク質複合体。光合成の“エンジン”の一部であり、特に強すぎる光によって損傷を受けやすいという特徴があります。</p>



<p>(注5)&nbsp;光阻害<br>植物や藻類が生きるために行う光合成は、光が強すぎると逆に能力が落ちてしまうことがあります。この現象が「光阻害」です。<br>光合成の仕組みを、太陽光をエネルギー源にして動く「栄養づくり工場」に例えてみましょう。この工場は、適度な量の光があれば元気に栄養を作り出せます。しかし、工場の処理能力をはるかに超える強すぎる光（(注3)LT-HL環境で解説）が降り注ぐと、エネルギー変換の最前線で働く機械（(注4)光化学系IIで解説）がダメージを受けて故障してしまいます。この“機械が故障して、工場全体の働きが鈍ってしまった状態”が光阻害です。<br>冬の間、暗い氷の下で静かに過ごしていたマリモにとって、解氷直後の強烈な日差しはあまりに刺激が強く、この「光阻害」を引き起こす大きな原因となります。</p>



<p>(注6)&nbsp;クロロフィル蛍光<br>植物の葉や藻類に含まれる光合成色素クロロフィルに光を当てた際に発せられる、ごく微弱な赤い光。この蛍光の強さやその変化を測定することで、光化学系IIの健康状態や光合成能力を、対象を傷つけることなく評価することができます。本研究では、この手法を用いて光阻害の程度を数値的に評価しました。</p>



<p>(注7)　光化学系IIの最大量子収率（F<sub>v</sub>/F<sub>m</sub>）<br>植物や藻類が行う光合成の「元気度」や「健康状態」を示す指標です。光合成を担う光化学系II（PSII）が、吸収した光エネルギーをどれだけ効率よく化学エネルギーに変換できるかを表しており、クロロフィル蛍光の測定によって算出されます。この値は0から1の間の数値で示され、健康な藻類や植物では一般的に0.6以上と高い値になります。数値が高いほど光化学系IIが健全に機能していることを意味します。一方で、強すぎる光などのストレスによって光化学系IIがダメージを受けると、この値は低下します。そのため、光阻害の信頼できる指標として広く利用されています。本研究では、このF<sub>v</sub>/F<sub>m</sub>値を測定することでマリモの健康状態を季節ごとに評価しました。夏期や結氷中は0.6前後の高い値を維持していましたが、解氷直後には太陽光が当たる表面で0.3以下まで著しく低下し、マリモが深刻な光ストレスを受けていることが明らかになりました。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">研究サポート：</h3>



<p>本研究は、科学研究費助成事業（課題番号：24K09493, 23H04961, 23H02498）および日本科学協会の笹川科学研究助成の支援を受けて実施されました。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">関連リンク</h3>



<p><a href="https://www.kanagawa-u.ac.jp/news/details_29516.html" target="_blank" rel="noopener" title="">神奈川大学プレスリリース</a></p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h3 class="wp-block-heading">論文情報</h3>



<p>雑誌：Phycological Research<br>タイトル：Photoinhibition Risk in Marimo (<em>Aegagropila brownii</em>) During Ice Transition Periods Based on Field Observations and Laboratory Assessments<br>DOI：<a href="https://doi.org/10.1111/pre.70013" target="_blank" rel="noopener" title="">https://doi.org/10.1111/pre.70013</a><br>著者：Masaru Kono, Akina Obara, Yoshihiro Suzuki, Akitoshi Iwamoto, Keisuke Yoshida, Yoichi Oyama</p>



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			</item>
		<item>
		<title>黒点を横切る惑星が伝える、傾いた惑星系の姿</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/09/09/9838/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 09 Sep 2025 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>太陽系外惑星*1 の大気観測が盛んになっている現在、観測結果に影響を及ぼしうる恒星の黒点*2 の特徴を正しく知ることがより重要になっています... </p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="904" height="508" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_TOI-3884.jpg" alt="" class="wp-image-9839" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_TOI-3884.jpg 904w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_TOI-3884-300x169.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_TOI-3884-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 904px) 100vw, 904px" /><figcaption class="wp-element-caption">TOI-3884系の想像図。大きな黒点を持つ赤色矮星TOI-3884の前をスーパーネプチューンTOI-3884bが横切っている様子。画像クレジット: 森万由子,アストロバイオロジーセンター（生成AIおよび画像編集ツールを使用）</figcaption></figure>



<p><strong>太陽系外惑星<sup>*1 </sup></strong>の大気観測が盛んになっている現在、観測結果に影響を及ぼしうる恒星の<strong>黒点<sup>*2 </sup></strong>の特徴を正しく知ることがより重要になっています。この黒点の特徴を調べる絶好の機会が、惑星が恒星黒点の前を横切る「黒点通過トランジット」です。このたび、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターおよび東京大学の研究者（森万由子若手研究者雇用特別研究員、福井暁彦講師、平野照幸准教授、成田憲保教授、リビングストン ジョン特任助教）ら国際研究チームは、地上望遠鏡による観測を組み合わせることで惑星系TOI-3884の黒点の様子や惑星の軌道の傾きを詳細に明らかにしました。本研究成果は、2025年9月8日に学術誌「Astronomical Journal」に掲載されました。</p>



<p><strong>【研究の背景】</strong></p>



<p>2021年にNASAが打ち上げたジェームズウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）は、系外惑星の大気研究に飛躍的な進歩をもたらしました。惑星大気の観測では主に、惑星が恒星の前を横切る時に恒星の一部が隠されて暗く見える現象（<strong>トランジット</strong><strong><sup>*3</sup></strong>）を様々な波長の光で観測します。その際の、暗くなり方 （= 減光率）の波長による違いから、惑星大気にどんな分子や原子が含まれているかを調べることができます。JWSTによって、0.01%ほどの細かい減光率の違いを調べられるようになりましたが、一方で、これまでは問題にならなかった細かな影響を考慮する必要が出てきました。その一つが、恒星の表面に存在する「黒点」の影響です。太陽と同様、多くの恒星には、黒点と呼ばれる温度が低く暗い領域があることが知られています。トランジット観測の際、黒点は波長による減光率の違いを生み出し、惑星大気由来の信号を模倣してしまう可能性があります。そのため、黒点の性質を正確に理解し、その影響を取り除くことは、惑星大気観測の大きな課題となっています。<br><br>TOI-3884は地球から約140光年離れた<strong>赤色矮星</strong><strong><sup>*4&nbsp;</sup></strong>で、その周りを地球の約6倍の半径を持つ惑星、TOI-3884bが回っています。TOI-3884bはトランジットを起こす惑星ですが、その惑星が、毎回恒星表面の黒点の前を通過するという変わった特徴が見られます。これを「黒点通過トランジット」（図1）といいます。黒点通過トランジットが繰り返し見られる惑星系は極めて稀であり、黒点の性質や惑星の軌道を同時に調べられる貴重なターゲットです。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="512" height="480" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig1_spot-transit.png" alt="" class="wp-image-9840" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig1_spot-transit.png 512w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig1_spot-transit-300x281.png 300w" sizes="(max-width: 512px) 100vw, 512px" /><figcaption class="wp-element-caption">図1: 黒点通過トランジット（上）と、その時に得られる恒星の明るさの変化（下）のイメージ。惑星が黒点の前を通過する際に、惑星が相対的に暗い領域を隠すため、減光率が小さくなり、ライトカーブに「こぶ」が生じる。（画像クレジット: 森万由子,アストロバイオロジーセンター）</figcaption></figure>
</div>


<p>一方、TOI-3884系の特徴を調べた2つの先行研究（Almenara et al., 2022; Libby-Roberts et al., 2023）では恒星の自転軸の傾きや自転速度などのいくつかの重要な物理量について一致しない結果が報告されていました。本研究では、地上望遠鏡によるより高精度な観測により、TOI-3884系の詳細な描像を明らかにすることを目的としました。</p>



<p><strong>【研究の成果】</strong></p>



<p>本研究ではTOI-3884系の黒点通過トランジットの観測のため、米国のラスクンブレス天文台（Las Cumbres Observatory; LCO）がハワイとオーストラリアに所有する口径2mの望遠鏡および、同望遠鏡に搭載された多色カメラ<strong>MuSCAT3、MuSCAT4</strong><strong><sup>*5&nbsp;</sup></strong>を用いました。2024年2月から3月にかけて、3回のトランジットを観測し、黒点通過のシグナルを多色・高精度で捉えることに成功しました（図2）。青色光から赤色光にかけての黒点通過シグナルの大きさの違いは、黒点の温度を求めるために重要な情報となります。<br><br>恒星の明るさの時間変化（ライトカーブ）の解析から、黒点は恒星の温度（およそ3150ケルビン）よりも200ケルビンほど温度が低く、恒星の見かけの面積の約15%を覆うほどの大きさがあることがわかりました。また、これまで明確には捉えられていなかった、黒点通過シグナルの形状の時間変化も確認することができました。1ヶ月という短い期間で黒点の形状が大きく変わることは考えにくいため、これは恒星の自転による黒点の位置変化を示していると予想されました。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="904" height="504" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig2_TOI-3884b.png" alt="" class="wp-image-9841" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig2_TOI-3884b.png 904w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig2_TOI-3884b-300x167.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig2_TOI-3884b-768x428.png 768w" sizes="(max-width: 904px) 100vw, 904px" /><figcaption class="wp-element-caption">図2: MuSCAT3, MuSCAT4によって観測された、TOI-3884bの3回の黒点通過トランジットのライトカーブ（下）と、その際の黒点と惑星の位置関係を示したモデル（上）。左から右へ、異なる日時の3回のトランジット観測を示し、4色の点は4つの異なる波長（g, r, i, zバンド）での観測データを示す。モデルは黒丸が惑星、グレーの丸が黒点。x印が恒星の極、点線が恒星の赤道、破線に囲まれた領域が惑星が通過する領域を示す。(画像クレジット: 森万由子,アストロバイオロジーセンター)</figcaption></figure>



<p>示唆された恒星の自転を確認するため、恒星の明るさを１日に数回モニター観測することにより、自転に伴う恒星の明るさの変動を確認することにしました。観測は、世界5箇所（米国、スペイン、チリ、南アフリカ、およびオーストラリア）に存在するLCOの口径1m望遠鏡および撮像カメラSinistroを使用し、2024年12月から2025年3月にかけて実施しました。観測の結果、恒星の明るさは周期的な変動を示し （図3）、恒星の自転周期が11.05日であることが初めて明らかになりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="904" height="356" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig3_light_curve.png" alt="" class="wp-image-9842" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig3_light_curve.png 904w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig3_light_curve-300x118.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig3_light_curve-768x302.png 768w" sizes="(max-width: 904px) 100vw, 904px" /><figcaption class="wp-element-caption">図3: 恒星TOI-3884の自転変動を示したライトカーブ。黒い点がSinistroによる観測データ、青い線はモデルを示す。自転周期11.05日のモデルが適合することを示す。(画像クレジット: 森万由子,アストロバイオロジーセンター)</figcaption></figure>



<p>得られた自転周期は、MuSCAT3, MuSCAT4による黒点通過トランジットの観測から示唆された黒点位置の変化と整合的でした。この自転周期の情報を用いることで、惑星・恒星・黒点の位置関係のモデルを一意に定めることができました。</p>



<p>さらに、得られたモデルは、恒星の自転軸と惑星の公転軌道の軸が約62度ずれた、大きく軌道の傾いた惑星系であることを示しました。軌道の傾きの測定は惑星の形成や軌道進化の過程を理解する上で非常に重要です。しかし、赤色矮星まわりの惑星に対しては、従来の手法（例えば光のドップラーシフトを用いる手法）で傾き角を測定することが難しく、測定例が限られていました。本研究は「黒点通過トランジット」の観測により赤色矮星をまわる惑星の軌道の傾き角を正確に測定した例であり、同手法がこのような惑星系の軌道傾斜角測定において有用であることが示されました。</p>



<p><strong>【今後の展望】</strong></p>



<p>TOI-3884bは大気を豊富にもつ可能性のある<strong>スーパーネプチューン<sup>*6 </sup></strong>であり、JWSTなどによる大気観測の主要なターゲットと位置づけられています。TOI-3884bの大気観測を行う際、本研究で得られた黒点の性質や惑星系の軌道は、惑星大気の誤検出を避けるための重要な情報となるでしょう。</p>



<p>また、TOI-3884系の軌道の傾きについて理解することは惑星の形成進化過程の解明につながるかもしれません。TOI-3884系で見られるような大きな軌道の傾きを生み出すには、惑星の進化過程において巨大惑星や伴星との重力的な相互作用があったことが予測されます。しかし、TOI-3884系ではそれらの惑星や伴星は見つかっていません。今後も、外側の惑星探しなど、詳細観測を継続していくことが期待されます。</p>



<p>最後に、本研究の成果は、恒星の磁場について理解を深めるための手がかりともなるものです。極に存在する巨大な黒点は、自転の速い恒星の強い磁場によって生まれるという理論がありますが、TOI-3884は赤色矮星の中では一般的な自転周期を持つ恒星でした。それにもかかわらずTOI-3884の極に巨大な黒点があるということは、赤色矮星において極の黒点の存在がより普遍的なものである可能性も示します。TOI-3884系に限らず、恒星黒点の一般的な性質の理解を深めることは、今後の大きな課題です。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>用語解説：</strong></h2>



<p><strong><sup>*1&nbsp;</sup></strong><strong>太陽系外惑星（または系外惑星）</strong>：太陽系の外に存在する惑星。<strong></strong></p>



<p><strong><sup>*2&nbsp;</sup></strong><strong>黒点</strong>：恒星の磁気活動に由来して恒星の光球面に現れる、温度が低く暗い領域。</p>



<p><strong><sup>*3&nbsp;</sup></strong><strong>トランジット</strong>：恒星を公転する惑星が、地球から見て恒星の前を横切る現象。</p>



<p><strong><sup>*4 </sup>赤色矮星</strong>：太陽よりも小さく、赤く、暗い恒星。ここでは有効温度2000ケルビンから4000ケルビン程度の恒星とする。</p>



<p><strong><sup>*5 </sup>MuSCAT3, MuSCAT4</strong>：東京大学およびアストロバイオロジーセンターで開発された観測装置。青色光から赤色光まで、g (400–550 nm), r (550–700 nm), i (700–820 nm), and z<sub>s</sub> (820–920 nm) バンドの4色で同時にトランジット観測を行える多色カメラで、光学的に同一の設計を持つ。MuSCAT3はハワイのハレアカラ天文台、MuSCAT4はオーストラリアのサイディング・スプリング天文台にあるLCO 2m望遠鏡(図4)に搭載されている。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1828" height="2560" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-9844" style="width:279px;height:auto" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-scaled.jpg 1828w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-214x300.jpg 214w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-731x1024.jpg 731w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-768x1076.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-1097x1536.jpg 1097w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-1462x2048.jpg 1462w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/20250908_fig4_LCO2m_MuSCAT4-1920x2689.jpg 1920w" sizes="(max-width: 1828px) 100vw, 1828px" /><figcaption class="wp-element-caption">オーストラリアのLCO 2m望遠鏡に搭載されたMuSCAT4（赤い丸の部分）。(画像クレジット: アストロバイオロジーセンター)</figcaption></figure>
</div>


<p><strong><sup>*6 </sup>スーパーネプチューン</strong>：地球の半径の4倍以上の半径をもち、海王星よりも大きい惑星。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>研究サポート：</strong></h2>



<p>本研究は科学研究費補助金（JP24KJ0241, JP24K17083, JP24H00017, JP24K00689, JP25K17450, JP24K17082, JP24H00248, JPJSBP120249910）、科学技術振興機構助成金（JPMJSP2108）のサポートを受けて行われました。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>論文情報</strong></h2>



<p>論文雑誌：Astronomical Journal<br>タイトル：Multiband, Multiepoch Photometry of the Spot-crossing System TOI-3884：Refined System Geometry and Spot Properties<br>著者：森 万由子、福井暁彦、平野照幸、成田憲保、リビングストン ジョンほか<br>DOI：10.3847/1538-3881/ade2df<br>URL：<a href="https://doi.org/10.3847/1538-3881/ade2df" target="_blank" rel="noopener" title="">https://doi.org/10.3847/1538-3881/ade2df</a></p>



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			</item>
		<item>
		<title>生まれたばかりの原始惑星への物質落ち込みの証拠となる光を発見</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2025/09/04/9798/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 04 Sep 2025 06:15:16 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[jp]]></category>
		<category><![CDATA[exoplanet]]></category>
		<category><![CDATA[直接撮像]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=9798</guid>

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<figure class="wp-block-image alignwide size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="2429" height="2030" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/08/202509Currie_fig1_jp.png" alt="" class="wp-image-9826" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/08/202509Currie_fig1_jp.png 2429w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/08/202509Currie_fig1_jp-300x251.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/08/202509Currie_fig1_jp-1024x856.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/08/202509Currie_fig1_jp-768x642.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/08/202509Currie_fig1_jp-1536x1284.png 1536w" sizes="(max-width: 2429px) 100vw, 2429px" /><figcaption class="wp-element-caption">図１：ぎょしゃ座AB星の水素原子輝線（Hα線）の画像。原始惑星ぎょしゃ座AB星 bが、中心星からほぼ南方向に約0.6秒角離れた位置で明確に検出された。星印の0.3秒角以内の領域はマスクされている。（クレジット：T. Currie, アストロバイオロジーセンター）</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">発表のポイント：</h2>



<ul class="wp-block-list">
<li>原始惑星「ぎょしゃ座AB星b」に物質が落ち込んでいる（質量降着の）証拠を欧州南天天文台の8メートル望遠鏡（VLT）による分光観測で発見した。</li>



<li>惑星から光のスペクトルは、若い恒星への質量降着の証拠となるものと類似しており、原始惑星で質量降着を示す最初の発見。</li>



<li>これは、数例しかない原始惑星の中でも、この惑星が円盤中に埋もれた最も若い原始惑星であることの強い証拠となる。</li>
</ul>



<h2 class="wp-block-heading">概要：</h2>



<pre class="wp-block-preformatted">生命を育む地球のような小型岩石惑星や木星のような巨大ガス惑星は、太陽のような恒星のまわりで生まれます。その誕生の場は、原始惑星系円盤と呼ばれるガスと塵の薄い円盤状の天体です。原始惑星系円盤は、太陽質量に限らず、重い星や軽い星の若い段階において普遍的に見られ、すばる望遠鏡のような8m級望遠鏡（可視光・赤外線）やアルマ望遠鏡（電波）によって、その詳細な姿が2010年代から明らかになってきました。<br><br>しかし、円盤の中の微細な構造（隙間構造や渦巻腕構造）から間接的に惑星の存在が示される例は多数発見されていますが、円盤中に生まれたばかりの惑星（原始惑星）の姿を直接に捉えることは、PDS70 bやc、ぎょしゃ座AB星 b(AB Aur b)など、これまで数例でしか成功していません。これは、原始惑星の多くは原始惑星系円盤に埋もれているため、惑星によって円盤に隙間が出来て見易くなったり、あるいは、円盤の真上からでないと見えなかったりするためと考えられます。また、原始惑星は、周りの円盤から質量を集めて惑星に成長しつつある天体と考えられますが、埋もれている円盤からその質量降着の様子を詳細に分光観測した例はPDS70の惑星系しかありません。<br><br>今回、アストロバイオロジーセンター、米国テキサス大学サン・アントニオ校らの研究者を中心とする国際研究チームは、VLT望遠鏡に搭載されたた多天体分光器MUSE（ミューズ）を用いた分光観測により、AB Aur bからの水素原子輝線の検出に成功しました。この輝線は、原始惑星を取り囲む周惑星円盤への質量降着の証拠と考えられます。<br></pre>



<h2 class="wp-block-heading">背景：</h2>



<p>太陽系を超えた遠方にある惑星 (系外惑星) は、1995 年の最初の発見以降、6000個以上も発見されています。その多くは、我々の太陽系にある8個の惑星とは大きく違った性質を持っています。そのような多様な系外惑星はどのようにして生まれ、どのように進化し、あるものは地球のような生命を宿す惑星になれるのでしょうか？　この謎を解明するためには、惑星が生まれる現場で、今まさに生まれている若い惑星をとらえることが不可欠です。しかし、観測的な困難さから、年齢が数100万年程度の若い惑星の観測は極めて限られていました。<br><br>生命を育む地球のような小型岩石惑星や木星のような巨大ガス惑星は、太陽のような恒星のまわりで生まれます。その誕生の場は、「原始惑星系円盤」と呼ばれる塵とガスの薄い円盤状の天体です。原始惑星系円盤は、太陽質量に限らず、重い星や軽い星の若い段階において普遍的に見られ、すばる望遠鏡などの8m級望遠鏡やアルマ望遠鏡によって、その詳細な姿が2010年代から明らかになってきました。しかし、円盤の中の微細な構造（隙間構造や渦巻腕構造）から間接的に惑星の存在が示される例は多数発見されていますが、円盤中に生まれたばかりの若い惑星（原始惑星）の姿を直接に捉えることは、年齢400万年のPDS70 bやc、年齢が200万年のAB Aur bなど、数例でしか成功していません。後者は、すばる望遠鏡によって2022年に発見されました(注１)。これは、原始惑星の多くは原始惑星系円盤に埋もれているため、惑星によって円盤に隙間が出来て見易くなったり、あるいは、円盤の真上からでないと見えなかったりするためと考えられます。また、原始惑星は、周りの原始惑星系円盤から質量を集めて惑星に成長しつつある天体と考えられますが、埋もれている円盤から原始惑星へ質量降着する様子を詳細に分光観測した例はありません。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading">研究成果：</h2>



<p>今回、アストロバイオロジーセンター（ABC）、東京大学、国立天文台、工学院大学、米国テキサス大学サン・アントニオ校、北京大学らの研究者を中心とする国際研究チームは、VLT望遠鏡に搭載されたた多天体分光器MUSE（ミューズ）を用いた分光観測により、ぎょしゃ座AB星bからの水素原子輝線（Hα輝線）の検出に成功しました。図１は、その水素原子輝線の面分布を表したものです。<br><br>この輝線は、原始惑星を取り囲む「周惑星系円盤」への質量降着の証拠と考えられます。一般に、水素原子輝線は若い星やその周辺に多く見られます。とりわけ、原始惑星系円盤にも物質が降着しているため、円盤からの水素原子輝線が拡がっています。私たちが狙っているのは、その円盤にまだ埋もれている、もっと小さな原始惑星を取り囲む周惑星系円盤への物質の落ち込みです。多天体分光器は、天球上に面状に広がった天体の分光観測ができるため、円盤に埋もれた原始惑星の、円盤に起因する放射成分と惑星に起因する放射成分を同時に分光観測できる理想的な装置です。また、可視光で南米チリの良好なシーイングを活かした高解像度（最高で0.3秒角）かつ高い波長分解能（λ/Δλ～3000）の分光観測が出来る点がユニークです。この能力によって、原始惑星と原始惑星系円盤を明確に区別したスペクトルを得ることができました。<br><br>今回の観測で、まさにすばる望遠鏡で発見された原始惑星の位置に水素原子輝線が発見されました。そのスペクトルの形状（逆はくちょう座P星プロファイル（注２））は、同様の質量降着を起こしているTタウリ型星（注３）で見られるものと類似していました（図２）。このような形状の水素原子輝線が発見された原始惑星は、これまでAB Aur bだけです。これは、ぎょしゃ座AB星の年齢が約200万年と非常に若く、惑星のまわりにはまだ多量の物質が見られるため、このぎょしゃ座AB星周りの惑星、AB Aur b は、今まさに生まれつつある惑星、いわゆる「原始惑星」であることを強くサポートします。このようなスペクトルが得られている原始惑星は他にはPDS70 bとcしかなく、原始惑星系としては2例目、円盤中に埋もれた原始惑星としては初めての観測になります。（PDS70 b,cは円盤の空隙中にあります。）<br></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="767" src="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/202509Currie_fig2_jp-1024x767.png" alt="" class="wp-image-9828" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/202509Currie_fig2_jp-1024x767.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/202509Currie_fig2_jp-300x225.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/202509Currie_fig2_jp-768x575.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/202509Currie_fig2_jp-1536x1150.png 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/202509Currie_fig2_jp-2048x1533.png 2048w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2025/09/202509Currie_fig2_jp-1920x1437.png 1920w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">図２：原始惑星AB Aur bで発見された水素原子輝線の逆はくちょう座P星プロファイル（青色の線）。1.5太陽質量の若いTタウリ型星であるV354 Monの質量降着のプロファイル（ピンク色の線）と最も似ている。別の原始惑星であるPDS70 bとcのプロファイル（緑色およびオレンジ色の線）とは異なる。それぞれの輝度はAB Aur bに合わせて表示。（クレジット：T. Currie, アストロバイオロジーセンター）</figcaption></figure>



<p>AB Aur b は、木星の約4倍の質量をもち（注４）、主星から地球-太陽間距離の93倍も離れた軌道を公転しています。このような恒星から離れた巨大惑星は太陽系には存在しませんが、どのようにして生まれたのでしょうか？標準的な惑星系形成モデルでは、若い星のまわりの原始惑星系円盤で微惑星が成長し、それがさらに多量の物質を集めて木星のような巨大惑星が形成されるというモデルです。形成後に惑星が主星の近くや遠くに移動したり、散乱したりする可能性も示唆されています。しかし、今回の発見は、惑星移動が起こる間もない時期に、主星から遠く離れた位置で巨大な原始惑星が誕生したことを示しており、標準モデルでも惑星移動・散乱モデルでも説明できません。従って、今回の物質降着の証拠は、太陽系には無い種類の「遠方巨大惑星」は円盤中で自己重力により巨大惑星が形成されるという「重力不安定による惑星系形成」を強く支持します。</p>



<pre class="wp-block-preformatted">本研究成果は、米国の天文学専門誌『アストロフィジカルジャーナル・レター』に2025年9月2日付で掲載されました (Currie et al. "Images of embedded Jovian planet formation at a wide separation around AB Aurigae")。</pre>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<h2 class="wp-block-heading">用語解説：</h2>



<p>(注１) すばる望遠鏡による、AB Aur の原始惑星の発見、および、そのまわりを取り巻く複雑な構造を持った原始惑星系円盤の詳細観測については、それぞれ2022年4月4日のアストロバイオロジーセンターとハワイ観測所および2011年2月17日のハワイ観測所プレスリリースをご覧ください。</p>



<p>(注２)&nbsp;逆はくちょう座P星プロファイル：恒星表面から大量のガスが放出している「はくちょう座P星」という恒星のスペクトルが示す、輝線と吸収線が隣り合う特徴的なスペクトルを「はくちょう座P星プロファイル」と呼びます。「逆」はくちょう座P星プロファイルは、輝線と吸収線の順序が逆になっていて、恒星表面にガスが降着しているTタウリ型星(注３参照)でも見られるプロファイルです。</p>



<p>(注３)Tタウリ型星：恒星がガスの中で誕生し、周囲のガスが少なくなり可視光でも観測できるようになった若い恒星。まだ周囲のガスによる質量降着が進んでいるものもあり、1945年に新しい変光星として発表された恒星の典型がおうし座のT星であったため、このような若い恒星をTタウリ型星と呼びます。</p>



<p>(注４) 誤差を考慮すると、AB Aur b の質量は木星の約４〜９倍程度です。<br></p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading">発表雑誌：</h2>



<p>雑誌名：Astrophysical Joural Letters<br>論文タイトル：&#8221;VLT/MUSE Detection of the AB Aurigae b Protoplanet with Hα Spectroscopy&#8221;<br>著者名：T. Currie et al.<br>DOI：&nbsp;10.3847/2041-8213/adf7a0</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h2 class="wp-block-heading">関連リンク</h2>



<ul class="wp-block-list">
<li><a href="https://www.abc-nins.jp/すばる望遠鏡が捉えた、生まれつつある惑星/" target="_blank" rel="noopener" title="アストロバイオロジーセンター２０２２年４月５日プレスリリース">アストロバイオロジーセンター２０２２年４月５日プレスリリース</a></li>



<li><a href="https://subarutelescope.org/jp/results/2022/04/04/3038.html" target="_blank" rel="noopener" title="国立天文台ハワイ観測所２０２２年４月５日プレスリリース">国立天文台ハワイ観測所２０２２年４月５日プレスリリース</a></li>



<li><a href="https://subarutelescope.org/old/Pressrelease/2011/02/17/j_index.html" target="_blank" rel="noopener" title="国立天文台ハワイ観測所２０１１年２月１７日プレスリリース">国立天文台ハワイ観測所２０１１年２月１７日プレスリリース</a></li>
</ul>



<p></p>
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			</item>
		<item>
		<title>アストロバイオロジーからスマート農業の新技術</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2024/10/10/916/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 10 Oct 2024 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[jp]]></category>
		<category><![CDATA[光合成]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=916</guid>

					<description><![CDATA[<p>元アストロバイオロジーセンター研究員の光合成に関する研究テーマが、スマート農業の新技術へと進展しました！ 論文主著者の上妻氏がABCに在籍し... </p>
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<h5 class="wp-block-heading">元アストロバイオロジーセンター研究員の光合成に関する研究テーマが、スマート農業の新技術へと進展しました！</h5>



<p>論文主著者の上妻氏がABCに在籍していた当時も実施していた研究の成果です！</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center"><strong>小型センサで植物を見守るスマート農業の新技術を開発</strong></h3>



<p class="has-text-align-center">〜<strong>クラウド連携でいつでも、どこでも健康状態のモニタリングが可能に〜</strong></p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="754" src="https://abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/202410Kozuma_f3-1024x754.jpg" alt="" class="wp-image-918" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/202410Kozuma_f3-1024x754.jpg 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/202410Kozuma_f3-300x221.jpg 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/202410Kozuma_f3-768x565.jpg 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/202410Kozuma_f3.jpg 1170w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">紅葉中のダケカンバを2週間に渡って観測しました。（上）8波長の経時変化。（中）日照量の推移。（下）実際の葉の色の変化。緑色が黄色、茶色と変化していく中で反射率が増減する様子が分かります。波長別の数値から、クロロフィル量やストレス応答を数値として算出することができます。(東北大学プレスリリースより)</figcaption></figure>
</div>


<p><strong>【発表のポイント】</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>植物の葉の裏面に取り付けて、葉の色の変化、クロロフィル<sup>（注</sup><sup>1</sup><sup>）</sup>量、ストレス応答を検出する小型センサを開発しました。</li>



<li>開発したセンサは、耐水性でバッテリー駆動による長期連続測定が可能な上、測定データをクラウド経由でいつでも、どこからでも確認可能です。</li>



<li>比較的低コストで実現できるため、センサを多数設置することで、植物の健康状態の広範囲あるいは高密度でのモニタリングが可能になります。</li>
</ul>



<p><strong>【概要】</strong></p>



<p>気候変動や人口増加の影響により、農業では効率的な資源管理と生産性向上が急務となっています。こうした背景から、スマート農業が注目されており、特に遠隔で植物の状態を把握できる技術が求められています。<a></a></p>



<p>東北大学大学院工学研究科の宮本浩一郎准教授、大学院生命科学研究科の上妻馨梨助教（現：京都大学大学院農学研究科）は、植物の健康状態を遠隔からスマートフォンなどの端末で確認できる新しい小型センサを考案・開発しました。このセンサは植物の葉の裏側に取り付けることで、太陽光を遮ることなく、葉の生理応答を正確に測定することが可能です。測定データはオンラインストレージで共有され、遠隔かつリアルタイムにモニタリングが可能です。また、葉色やクロロフィル含量、環境ストレスの検出も可能で、長期連続および多点同時測定システムの実現への道を拓きます。この小型センサはわずか数千円で作製可能で、農業分野などへの活用が期待されます。</p>



<p>本成果は、2024年9月24日にバイオセンシングに関する専門誌Sensing and Bio-Sensing Researchに掲載されました。</p>



<p>詳細は<a href="https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/10/press20241010-02-smart.html" target="_blank" rel="noreferrer noopener">東北大学のプレスリリース</a>をご参照ください。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<p><strong>【論文情報】</strong></p>



<p>掲載誌：Sensing and Bio-Sensing Research 46(2024),100688.</p>



<p>タイトル：Analysis of plant physiological responses based on leaf color changes through the development and application of a wireless plant sensor</p>



<p>著者：Kaori Kohzuma, Ko-ichiro Miyamoto</p>



<p>責任著者1：東北大学大学院生命科学研究科　助教　上妻馨梨</p>



<p>（現所属：京都大学大学院農学研究科、旧所属：東京大学理学系研究科、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター）</p>



<p>責任著者2：東北大学大学院工学研究科　准教授　宮本浩一郎</p>



<p>DOI：10.1016/j.sbsr.2024.100688</p>



<p>URL：<a href="https://doi.org/10.1016/j.sbsr.2024.100688" target="_blank" rel="noreferrer noopener">https://doi.org/10.1016/j.sbsr.2024.100688</a></p>



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			</item>
		<item>
		<title>プロジェクト：20億年前の岩石内部に生きた微生物を発見</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2024/10/03/912/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 03 Oct 2024 00:45:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[jp]]></category>
		<category><![CDATA[サテライト]]></category>
		<category><![CDATA[プロジェクト]]></category>
		<category><![CDATA[共通祖先]]></category>
		<category><![CDATA[地球生命の起源]]></category>
		<category><![CDATA[微生物]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.abc-nins.jp/?p=912</guid>

					<description><![CDATA[<p>アストロバイオロジーセンターのプロジェクト公募(課題番号AB0606)の成果が東京大学からリリースされました！ 発表のポイント （東京大学プ... </p>
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<p>アストロバイオロジーセンターのプロジェクト公募(課題番号AB0606)の成果が東京大学からリリースされました！</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="523" height="351" src="https://abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/サムネ.png" alt="" class="wp-image-913" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/サムネ.png 523w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2024/10/サムネ-300x201.png 300w" sizes="(max-width: 523px) 100vw, 523px" /><figcaption class="wp-element-caption">20億年続く微生物の楽園(東京大学プレスリリースより)</figcaption></figure>
</div>


<h5 class="wp-block-heading">発表のポイント</h5>



<ul class="wp-block-list">
<li>南アフリカの地下に広がる20億年前の地層から、生きている微生物を採取することに成功した。</li>



<li>これまで生きた微生物が見つかった最も古い地層の記録を、1億年前から20億年前まで一気に遡る成果である。</li>



<li>20億年間安定な岩石内部で微生物が進化してなければ、地球の生命の起源や初期進化に迫ると期待される。</li>
</ul>



<p>（東京大学プレスリリースより）</p>



<p>詳細は<a href="https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10513/">東京大学プレスリリース</a>をご参照ください。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h5 class="wp-block-heading has-text-align-left">論文情報</h5>



<p>論文誌：Microbial Ecology</p>



<p>論文タイトル：Subsurface Microbial Colonization at Mineral-Filled Veins in 2-Billion-Year-Old Mafic Rock from the Bushveld Igneous Complex, South Africa</p>



<p>著者：Yohey Suzuki*, Susan J. Webb, Mariko Kouduka, Hanae Kobayashi, Julio Castillo, Jens Kallmeyer, Kgabo Moganedi, Amy J. Allwright, Reiner Klemd, Frederick Roelofse, Mabatho Mapiloko, Stuart J. Hill, Lewis D. Ashwal, Robert B. Trumbul<br>（*責任著者、プロジェクト公募採択者）</p>



<p>DOI番号：<a href="https://doi.org/10.1007/s00248-024-02434-8" target="_blank" rel="noreferrer noopener">10.1007/s00248-024-02434-8</a><br></p>



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			</item>
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