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	<title>K2 - 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</title>
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	<description>Astrobiology Center</description>
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	<title>K2 - 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</title>
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	<item>
		<title>宇宙と地上の望遠鏡の連携で100個を超える系外惑星を発見</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2018/11/26/747/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 26 Nov 2018 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[共同研究]]></category>
		<category><![CDATA[exoplanet]]></category>
		<category><![CDATA[K2]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>概要： 　東京大学のリビングストン大学院生、田村教授(東京大学、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター)らの国際研究チームは、NASA... </p>
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<h5 class="wp-block-heading">概要：</h5>



<p class="wp-block-paragraph">　東京大学のリビングストン大学院生、田村教授(東京大学、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター)らの国際研究チームは、NASAのケプラー宇宙望遠鏡によるK2ミッション(注釈１)およびESAのガイア宇宙望遠鏡(注釈２)の生データから極めて丁寧な解析（恒星明るさの超精密測定）により有力な惑星候補をより選び出し、さらに、候補天体の地上からの撮像観測や分光観測でフォローアップを行い、新たに60個もの系外惑星を実証した。同チームによる8月の発表と併せ合計104個もの系外惑星を発見したことになり、これまでの国内の最多系外惑星発見数を大きく更新した。これによりK2ミッションで実証された系外惑星の個数は300個を大きく超えた。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今回の発見は、わずか3か月という短期間で多数の系外惑星の発見を報告したことに加え、主星が明るいため系外惑星の今後の詳細観測が行いやすく、また、これまで発見が難しかった周期が24時間以下という「超短周期惑星」を３個（前回の発見と合わせて７個）発見したことや、複数惑星系の発見数を20個増やした点に意義がある。これは、最近注目を集めている超短周期惑星の形成・進化を理解するために重要であり、一方、近くの詳細観測可能な惑星の多数発見は、今後の系外惑星におけるアストロバイオロジー展開のための極めて有力な武器となるだろう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">本研究成果は東京大学のリビングストン大学院生が主著となって、米国の天文学専門雑誌であるアストロノミカル・ジャーナルに掲載された。</p>



<h5 class="wp-block-heading">発表のポイント：</h5>



<ul class="wp-block-list">
<li>60個の新たな太陽系外惑星が発見された。前回の発見と合わせ、104個の系外惑星の発見となった。これは、日本における系外惑星の発見数の新記録である。</li>



<li>発見された系外惑星の中には、周期が24時間より短い超短周期惑星や、20個以上の複数惑星系がある。</li>



<li>６０個中１８個の系外惑星は地球の２倍以下の大きさの岩石惑星である。</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">　東京大学およびアストロバイオロジーセンターを含む国際研究チームは、NASAのK2ミッションおよびESAのガイア宇宙望遠鏡の観測から、６０個の系外惑星を発見した。このチームはK2のデータから、155個の惑星候補天体を詳細に解析することで、これらの候補天体の性質や惑星系のパラメータを決定した（図１）。主星が明るいため、これらの多くの惑星はその組成と大気を調べるための詳細な研究をするために最適である。この発見は、K２による精密な時系列の測光観測とガイアによる精密な位置測定により、惑星と主星の特徴付けがこれまでに比べ格段に良くなったため得ることができた。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="735" src="https://abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_main-graphic-1024x735.png" alt="" class="wp-image-748" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_main-graphic-1024x735.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_main-graphic-300x215.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_main-graphic-768x551.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_main-graphic-1536x1103.png 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_main-graphic.png 1772w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">図１：発見された系外惑星の軌道分布の図。小さいものは水星、大きいもので木星ほどの大きさ。青い色は地球程度の温度であり、白っぽいものは熱い金星表面温度程度、赤い色はさらに熱く溶岩のような温度。</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">　今回の発表は、今年8月に44個の系外惑星の発見報告を行った東京大学大学院生のジョン・リビングストン氏を主著とする論文で、今回の60個とあわせると104個の系外惑星発見の報告をわずか2か月で連続して報告した。44個も当時最多であるが、104個は日本における系外惑星最多発見の記録を大幅に更新したことになる。</p>



<p class="wp-block-paragraph">　最初のケプラー宇宙望遠鏡（2009年打上）はリアクションホイールが故障した2013年に終了した。その後、同じ宇宙望遠鏡を再利用して、異なる観測戦略によって系外惑星を探すK２ミッションが始まった。このK２ミッションも2018年10月30日に燃料の枯渇のため運用終了をむかえたが、多数の系外惑星を発見してきた。「227個の候補天体の解析を追加することで、私たちはK2のデータに数百の系外惑星はまだ隠されていると見積もっている」とリビングストン氏は語る。</p>



<p class="wp-block-paragraph">　新たに発見された惑星の中には、20個以上の複数惑星系と、1年が24時間以下という超短周期(USP: Ultra-Short Period)惑星もふくまれている。K2-187という惑星系には、4つの系外惑星が存在しており、その中の一つは超短周期惑星です(図２)。このような超短周期惑星は、その形成が謎に包まれているため、最近注目され始めています。リビングストン氏は「この惑星系は、どのように超短周期惑星が形成されたかについて重要な手がかりになる。」と語る。また、最近、詳しく調べることができる近くの地球のような小さい惑星がとりわけ重要であるが、「60個中18個は地球の２倍未満の大きであり、大気のほとんどない岩石惑星である可能性が高い」とリビングストン氏は語る。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="614" src="https://abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_k2-187-cropped-1024x614.png" alt="" class="wp-image-749" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_k2-187-cropped-1024x614.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_k2-187-cropped-300x180.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_k2-187-cropped-768x461.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_k2-187-cropped-1536x921.png 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/John_k2-187-cropped-2048x1228.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">図２：K2-187の惑星系の想像図。一番内側が超短周期惑星。<br>(クレジット：NASA/JPL-Caltech/R. Hurt, T. Pyle (IPAC), UTokyo/J. Livingston)</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">　このチームはさらに227個の候補天体のうち18個がトランジット(注釈３)を起こす食連星による偽検出であることを確認した。この確認のために、K2とガイアのデータに加え、大気の揺らぎを打ち消す「補償光学」(注釈４)や短時間露出した撮像を多数重ね合わせる「スペックル観測」(注釈５)などによる高分解能撮像観測や高分散分光観測(注釈６)により、主星の詳細な特徴付けを行った。「私たちのシャープな撮像観測は主星に極端に近い伴星を探し出し、高分散分光観測は伴星が主星に隠れていても見いだすことができます。」とリビングストン氏は語る。このような観測手法は新しい惑星の特徴付けに重要な役割をもち、現在も進められている研究により、将来さらに多くの惑星の発見につながるだろう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">&nbsp;K２ミッションは終わりを迎えたが、その役割は2018年4月に打ち上げられたTESSミッションへと引き継がれ、TESSデータに基づく系外惑星の発見の報告も始まっている。「トランジット惑星の将来は明るい」とリビングストン氏は語る。「TESSがすでにあり、JWSTも間近に迫っている。今後数年にわたり多くのエキサイティングな惑星の発見ができること楽しみにしています。」</p>



<p class="wp-block-paragraph">この研究は、2018年11月26日発行のThe Astronomical Journalに掲載されました。<br>＊12月3日：系外惑星候補の個数、公転周期が短い惑星の個数を修正しました。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h5 class="wp-block-heading">用語解説：</h5>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>注釈１　ケプラー宇宙望遠鏡による</strong><strong>K</strong><strong>２ミッション</strong><strong></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">　　2009年に打ち上げられたNASAのケプラー宇宙望遠鏡は、はくちょう座の一領域に5000個を超える系外惑星とその候補を発見してきました。しかし、2013年の故障により、その後は新しいミッション「K2」として活用されています。この宇宙望遠鏡が発見した天体はあくまで惑星候補であり、地上観測等による確認・実証が不可欠です。K2ミッションではこれまで300個弱の惑星が実証されてきましたが、より多くの多様な惑星の実証が求められています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>注釈２　ガイア宇宙望遠鏡</strong><br>ESA(ヨーロッパ宇宙機関)が2013年に打ち上げた宇宙望遠鏡。恒星の位置を正確に測定するのが目的で、私たちのいる天の川銀河の詳細な三次元地図を作ることを目的としています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>注釈３　トランジット法</strong><br>惑星が恒星の前を通ると、恒星の光が周期的に暗くなります。この明るさの変化を長期間見続けることで惑星を見つける方法です。惑星が恒星の「ちょうど前」を通る可能性は低く、多くの恒星を観測する必要があります。一方、惑星が大きいほど明るさの変化は大きくなります。ケプラー望遠鏡はたくさんの恒星を観測することで、数千個もの惑星を見つけることができました。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>注釈４　補償光学</strong><br>大気の揺らぎを装置の中で打ち消すことで、シャープな星の像を得ることのできる技術です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>注釈５　スペックル観測</strong><br>短い露出時間で多数の画像を取得し、データ処理の際に精密な位置合わせを行うことなどでシャープな星の像を得る観測方法です。補償光学と合わせ、大気の揺らぎを補正するための方法の一つです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>注釈６　分光観測</strong><br>天体の光の「色（＝波長）」を精密に調べるために、プリズムや回折格子といった光学素子を使って様々な波長の光に分けて観測する手法。撮像観測で分解できないような近接連星の発見や、高い精度の観測では、系外惑星の検出(ドップラー法)もできます。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>研究グループ</strong><strong></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">　東京大学、アストロバイオロジーセンター&nbsp;、国立天文台ほか</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>研究サポート</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">本研究は、科研費新学術研究（18H05442）および科研費特別推進研究（No.&nbsp;22000005）の支援を受けて行われました。</p>



<h5 class="wp-block-heading">関連リンク：</h5>



<p class="wp-block-paragraph">国立天文台<a href="https://www.nao.ac.jp/news/science/2018/20181126-abc.html">プレスリリース</a></p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2018/11/26/747/">宇宙と地上の望遠鏡の連携で100個を超える系外惑星を発見</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>東京大学の大学院生が太陽系外惑星を一度に４４個も発見</title>
		<link>https://www.abc-nins.jp/2018/08/03/751/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[nins-abc_web]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 03 Aug 2018 05:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ABC]]></category>
		<category><![CDATA[共同研究]]></category>
		<category><![CDATA[exoplanet]]></category>
		<category><![CDATA[K2]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>発表のポイント： 発表概要： 2009年に打ち上げられたNASAのケプラー宇宙望遠鏡は、はくちょう座の一領域に5000個を超える系外惑星とそ... </p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="781" src="https://abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-zoomed-1024x781.png" alt="" class="wp-image-752" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-zoomed-1024x781.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-zoomed-300x229.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-zoomed-768x586.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-zoomed-1536x1171.png 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-zoomed-2048x1562.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">４４個の惑星の大きさと軌道の大きさの比較。色は惑星の温度を表す（溶岩の温度から地球の温度まで）。点線の丸は水星の軌道。©John Livingston</figcaption></figure>



<h5 class="wp-block-heading">発表のポイント：</h5>



<ul class="wp-block-list">
<li>東京大学の大学院生が中心となって、一度に44個もの新しい系外惑星を発見（実証）した。これは日本国内で最多の発見数。別の27個も有望な惑星候補。系外惑星専用衛星プロジェクトからの1000個単位での候補天体リリースを除くと、極めて稀な多数発見の成果を大学院生が主導できたことは、系外惑星研究が若い人の活躍できる分野であることを示す。</li>



<li>発見した系外惑星は、比較的明るい恒星まわりの平均2地球半径の小型惑星で、今後詳しく調べることが可能。金星より小さいサイズの惑星も含まれる。</li>



<li>ケプラー宇宙望遠鏡を活用したK2ミッションによる、様々な天空領域における系外惑星の発見数を約10%も増加させ、宇宙望遠鏡と地上観測の連携の重要さを示した。とりわけ、ケプラー衛星が発見した惑星とは異なり、近い恒星まわりの惑星数が増えたことは、今後の詳細観測のために重要。</li>
</ul>



<h5 class="wp-block-heading">発表概要：</h5>



<p class="wp-block-paragraph">2009年に打ち上げられたNASAのケプラー宇宙望遠鏡は、はくちょう座の一領域に5000個を超える系外惑星とその候補を発見してきた。しかし、2013年の故障により、その後は新しいミッション「K2」として活用されている。この宇宙望遠鏡が発見した天体はあくまで惑星候補であり、地上観測等による確認・実証が不可欠である。K2ミッションではこれまで300個弱の惑星が実証されてきたが、より多くの多様な惑星の実証が求められていた。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今回、東京大学のリビングストン大学院生、田村教授(東大/ABCセンター長)、成田助教(東大)らの国際研究チームは、K2ミッションの生データから極めて丁寧な解析（恒星明るさの超精密測定）により有力な惑星候補をより選び出し、さらに、候補天体の地上からの撮像観測や分光観測でフォローアップを行い、一度に44個もの系外惑星を実証することに成功した。これまで国内で最多の系外惑星発見数である。これによりK2ミッションで実証された系外惑星の個数は300個を優に超えた。ケプラー衛星からの1000個単位での候補天体リリースを除くと、極めて稀な多数発見の成果を大学院生が主導できたことは特筆に値する。</p>



<p class="wp-block-paragraph">既知の実証済み系外惑星数は約4000個であるが、今回の発見は明るい小型惑星を増やした点に意義がある。このうち1個は赤色矮星まわりにある、金星より小さい惑星である。これは、地球型岩石惑星の形成・進化を理解するために重要なターゲットとなるだろう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この成果は本学のリビングストン大学院生が主著となって、米国の天文学専門雑誌であるアストロノミカル・ジャーナルに掲載された。</p>



<h5 class="wp-block-heading">発表内容：</h5>



<p class="wp-block-paragraph">ケプラー宇宙望遠鏡は、はくちょう座の一領域に多数の系外惑星とその候補を発見してきた。これは、トランジット法と呼ばれる手法で系外惑星を捉える。天空の一領域を、広視野カメラを用いて連続的に撮像し、惑星が恒星の前面を横切る際の明るさの変化を捉える方法である。地球大気の影響を受けない宇宙望遠鏡は、地球サイズの小さな惑星が太陽サイズの恒星の光球面に影を作る際の微小な明るさ変化を精密に捉えることが可能である。しかし、2013年の故障でケプラー宇宙望遠鏡は本来の観測を断念し、その後は黄道面上の異なった領域を季節ごとに観測するという新しいミッション「K2」として復活した。望遠鏡の解像度が低いこと、衛星姿勢制御装置の故障などにより、惑星候補の選び出しのためのデータ解析には最新の注意が必要であり、そのデータに基づく惑星候補は、地上での高解像度観測など、フォローアップ観測が不可欠である。K2によるこれまでの観測から300個弱の惑星が実証されてきたが、より多くの多様な惑星の実証が求められていた。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今回、東京大学のリビングストン、田村、成田らの国際研究チームは、K2ミッションに基づくデータから一度に44個もの系外惑星を実証することに成功した。チームは日本以外、イタリア、ドイツ、スペイン、オランダの研究者・学生から成る。これによりK2ミッションで実証された系外惑星の個数は優に300個を超えた。そのほかの27個も有望な惑星候補であり、別の1個だけが偽惑星であった。この成果は、東京大学の大学院生ジョン・リビングストンが主著者となって天文学専門雑誌であるアストロノミカル・ジャーナルに掲載された。リビングストンは、複雑かつ精緻さを必要とするK2衛星データの解析を生データから行った。解析の各ステップでより良いパラメータが判明し、時には全ての解析をやり直すなど骨の折れる仕事であった。彼は、国際チームと協力しつつ、その結果得られた有望な惑星候補の様々な地上フォローアップ観測の提案とその観測遂行・データ解析も行った。</p>



<p class="wp-block-paragraph">フォローアップ観測は、主にアメリカのキットピーク天文台の望遠鏡を用いて行われた。観測したのは72個のK2惑星候補である。この際、大気揺らぎを短時間積分観測により「凍結し」シャープな画像を得る「スペックル撮像」という技術を用いた。これは大気の揺らぎをリアルタイムに補正する補償光学とは異なるが、比較的容易に高い解像度を得ることができる。この高解像度画像は、惑星そのものを直接撮像できるものではないが、近くの恒星の混合の有無など、K2データから選び出した惑星候補が偽惑星であることを排除する大きな要素となる。また、テキサスの望遠鏡を用いた分光観測も行われ、これにより主星の物理パラメータを精密に求め、その結果として、惑星の大きさや温度をより精密に決定する事に成功した。これら高解像度画像や分光データとトランジットデータの統計的解析から、最終的な惑星実証が行われた。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-2-1024x576.png" alt="" class="wp-image-754" style="width:650px;height:366px" width="650" height="366" srcset="https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-2-1024x576.png 1024w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-2-300x169.png 300w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-2-768x432.png 768w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-2-1536x864.png 1536w, https://www.abc-nins.jp/wp-content/uploads/2023/10/K2C10-graphic-2.png 1920w" sizes="(max-width: 650px) 100vw, 650px" /><figcaption class="wp-element-caption"> 赤色矮星を周回する金星サイズの小さな惑星の想像図。©NASA/JPL-Caltech/R. Hurt (IPAC)</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">本研究は、比較的明るい恒星まわりの小型惑星数を増加させたことが重要である。ケプラー望遠鏡が発見した多数の小型惑星は遠すぎて主星が暗く、今後のフォローアップ観測が困難である。いっぽう、明るい恒星まわりの惑星はフォローアップがし易い。今回の観測により、現在の既知の惑星数に比べて（ケプラー衛星以外も含む）、明るい恒星（波長1.2μmのJバンド等級が8-10等）を周回する1-2地球半径のスーパーアースは4％、2-4地球半径の小型海王星は17％、4-8地球半径の小型土星は11%も数が増えた。これら44個の惑星のうち18個は複数惑星系のメンバーである。また、4個は周期が一日未満という超短周期惑星である。さらに、別の1個は赤色矮星まわりにある、金星より小さい惑星である。これらは、地球型岩石惑星の形成・進化を理解するために今後の重要な観測ターゲットとなるだろう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">K2ミッションのデータは今後もリリースされるので、本チームでは迅速なフォローアップを計画している。また、2018年4月に無事打ち上げられたNASAのTESS衛星からのデータでも同様の地上フォローアップ観測が重要になるので、地上チームの活躍が期待される。</p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h5 class="wp-block-heading">論文情報：</h5>



<p class="wp-block-paragraph">雑誌名：「<em>The Astronomical Journal</em>」（<strong>掲載決定済、発行日未定</strong>）</p>



<p class="wp-block-paragraph">論文タイトル：44 Validated Planets from K2 Campaign 10</p>



<p class="wp-block-paragraph">著者：John H. Livingston, Michael Endl, Fei Dai, William D. Cochran, Oscar Barragan, Davide Gandolfi, Teruyuki Hirano, Sascha Grziwa, Alexis M. S. Smith, Simon Albrecht, Juan Cabrera, Szilard Csizmadia, Jerome P. de Leon, Hans Deeg, Philipp Eigmueller, Anders Erikson, Mark Everett, Malcolm Fridlund, Akihiko Fukui, Eike W. Guenther, Artie P. Hatzes, Steve Howell, Judith Korth, Norio Narita, David Nespral, Grzegorz Nowak, Enric Palle, Martin Paetzold, Carina M. Persson, Jorge Prieto-Arranz, Heike Rauer, <strong>Motohide Tamura</strong>, Vincent Van Eylen, and Joshua N. Winn</p>



<p class="wp-block-paragraph">アブストラクトURL  <a href="https://arxiv.org/abs/1806.11504" target="_blank" rel="noreferrer noopener">https://arxiv.org/abs/1806.11504</a></p>



<div style="height:100px" aria-hidden="true" class="wp-block-spacer"></div>



<h5 class="wp-block-heading">関連リンク：</h5>



<p class="wp-block-paragraph">東京大学<a rel="noreferrer noopener" href="https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/en/press/z0508_00003.html#" target="_blank">プレスリリース</a>（英語）</p><p>The post <a href="https://www.abc-nins.jp/2018/08/03/751/">東京大学の大学院生が太陽系外惑星を一度に４４個も発見</a> first appeared on <a href="https://www.abc-nins.jp">自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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